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魔法の靴でリレーの選手に!

私が大人になったらやりたかったこと。
自分の子どもと子ども時代をやり直すこと。
私は子どもの頃、できなかったことが多かった。
子どもらしい子ども時代を過ごさなかった。
母に、「あなたは運動神経が悪いんじゃなくて、運動神経がないからしょうがない」と言われ、それを信じた。

足が遅くてもしょうがない。
ボールが取れなくてもしょうがない。
二重跳びが跳べなくてもしょうがない。
はやぶさ、後ろはやぶさなんて目に見えないじゃん。
跳び箱なんて、4段以上跳べる方がおかしい。

運動会の徒競走なんてなくなればいい。
マラソン大会の日は雨よ降れ。

ようやく生まれてきた我が娘は、足が速かった。
赤ちゃんの時のキック力も半端ない。
隣で寝ていて蹴られたら、たまったものではない。
2歳の娘が走り出したら、捕まえられない。

そういえば、妊婦健診のたびに「この子は脚が長いなー」って言われてた。
その足で胸が圧迫されて苦しかったなー。
難産でなかなか生まれてこなかったこの子にかけた言葉、思い出した。
「早く生まれておいで。
広い外の世界を、その長い脚で、思いっきり走ろうよ!」

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母の言葉の呪縛から解放されつつあり、
「わたしって実はいろいろできるかも」になり始めていたけれど、
わたしの大人になったらやりたい夢
「子ども時代をやり直す」
「子どもに戻って遊ぶ」ができない。。。

「ママ、一緒に遊ぼうよ!楽しいよ♪」という娘の言葉に、
「ママ、遊べないんだよね」と返事をするわたし。

この会話を何度繰り返しただろう。
100回以上、繰り返したのではないだろうか?

それでも、「子ども時代にできなかった遊ぶを自分の子どもとやる」という思いは強かったので、思い切って(わたしにとっては本当に思い切って)
砂場で砂遊びをしてみたり、鉄棒にぶら下がってみたり、高いアスレチックに挑戦してみたり!

なんでできないと思っていたんだろう。
なんで走れないと思ってたんだろう。
なんで二重跳び跳べないって思ってたんだろう。

なんて体を動かすって楽しいんだろう!
なんて挑戦するって素晴らしいんだろう!

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小学1年生になった娘。
入学して2週間目、50m走のタイムを測った。
そのタイムで上位の子が5月の運動会のリレーの選手だ。
娘はその前日、熱を出して休んでいた。
「元気なかったし、速く走れる靴じゃなかったから。
リレーの選手になれなかった。」

おじいちゃんに、速く走れる靴を買ってもらった。
アシックスのレーザービーム。
「足が遅い」という呪縛から解放され走るのが好きになったわたしと一緒に
レーザービームを履いて軽やかに走る。


2年生の目標「かけ算がんばる」「漢字をていねいに書く」
そして「リレーの選手になる!」
1年生の時、「リレーの選手になった子はみんな速い。」
「娘にチャンスはあるのか?」とわたしの中は疑問符と心配でいっぱい。
でも、母のような言動はしたくない。
わたしのような子ども時代にしたくない。

リレーの選手になるには走る練習はもちろん、
「毎日元気で学校に行くことが大事」と娘は自分で言って、見事に皆勤賞。
そして2年生のリレー選手選考の日、
履きなれたレーザービームで思いっきり走る。

「ママー!リレーの選手に選ばれたよ!」


それから昼休みにリレー選手の練習が始まった。
バトンの受け渡しの練習も。
その様子を娘は家で楽しそうに話してくれる。
「〇〇ちゃんも、◎◎くんもレザービームだよ」
速く走れる靴って、子どもの足に合っていて機能的にも優れているのはもちろん、
速く走れる魔法をかけてくれるのかもしれない。


運動会当日。
午前中最後のプログラム、リレーは一番盛り上がる。
今までのわたしはリレーを見ても、
「足の速い子たちが走ってるなー」「盛り上がってるなー」くらい。
娘の2年越しの目標・夢「リレー選手になる!」が叶った運動会。
思いっきり応援した。
抜きつ抜かれつ、順位は入れ替わる。
娘の応援、娘のチームの応援はもちろん、他のチームにも最大限の応援をした。

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リレーって凄い!
チームになることで、個人のとき以上の力が出る。

近年の日本人短距離選手の活躍は目覚しい。
そして日本リレーチームのバトンの受け渡しは美しい。
日本人選手の活躍はもちろん、娘の成長が楽しみだ。



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子どもに教えられたこと

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