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十六夜杯2022秋 勝手に茉叶賞 短歌

こちらの一覧から、共感した、なんか好きで選ばせていただきました。

ピンときた、じんわりきたものを一覧から新規記事へコピペし、
リンク記事を開き、貼らせていただきました。
すべて終わってから数えたら、20首になっていました。

鶴亀杯の「勝手に茉叶賞」は、とてもたくさんになってしまったので、
今回は選びたいけど選ばないをしました。

みんな素敵なお歌で、秋を感じました。
332首、ありがとうございました。



7.月渡る静けし闇に慣れ行けど
  打ち誦ずんずるは君の唄かな

自分がそこにいる感じがしました。
そう、もしかしたらここは平安時代かも。
胸に響いてきます。

七田苗子さん、雅なお歌をありがとうございます。


20.月の宴ふわふわ星のカプチーノ
   こころゆくまであなたのじかん

上の句の世界がファンタジー♪ そして、下の句がひらがなでやさしい。
ふわふわ、こころゆくまで、楽しみたくなりました。

はやしっぷ♡さん、素敵なひとときをありがとうございます。


91.荒武者の心の滾たぎり押さえかねつ
   誰をも傷つけぬ強さ求める

こんな強さに憧れます。

最近、弱い男性多くて(弱くてもいいんだけどね)。
女性の優しさと強さに甘えていませんか?とお尋ねしたい。

「誰をも傷つけぬ強さ」を男性には持ってほしいな。
自己弁護や、見せかけの優しさではなく。

吟遊詩人K.さん、力強い歌をありがとうございます。


103.秋の夜の弓張月に腰かけて
    寝ている君に魔法をかけたい

「弓張り月に腰掛けて」が好きです。ファンタジーだけど、目に見えるようです。
どんな魔法かけられるんだろう?

camyuさん、心弾むお歌をありがとうございます。


111.俯いた首に日焼けの痕残り
    バス停の子の秋は深まる

俯いた首に日焼けの痕が残るのは、女性かと思ったら、子どもでした。
そして、バス停と秋は深まるで情景が見えてきました。

林白果さん、想像の広がるお歌をありがとうございました。


146.どうしよう帰りたくない泣く吾子と
    紫苑の花びら数え歩く夕

お母さんの気持ちが伝わってきます。
紫苑の花びらって枚数多いですよね。そして纏まってたくさん咲いています。
どれだけの時間経過があったのでしょうか。と思いを馳せました。

とのむらのりこさん、本当に素敵なお歌をありがとうございます。


150.ぐずぐずと居座る夏に遠慮して
    勝手口より上がる秋かな

暦は秋となっても暑いですよねー。
勝手口より上がってくるのは、どんな人かな。どんな秋かな。
私も勝手口から上がって、ぐずぐずと居座る夏は、どんな人かな。どんな夏かな。と覗いてみたり。想像して楽しみました。
そして、まだ夏だと思っていたら、秋は来ていましたよね。

かっちー(雪ん子⛄️)さん、季節を的確に楽しく詠んでくださりありがとうございます。


168.葉の裏に書いた言葉を秋風が
    知らずに運び君の手元に

薬草の裏に書いた言葉を渡す小説を思い出しました。
その小説では、伝えたかった言葉を書いた葉の方でない方を間違えて渡してしまったのですが、このお歌では、秋風が運んでくれたのですね。

はるなさん、ロマンティックなお歌をありがとうございました。


188.台風とともに現る想い人
    今も連れ添う愛しいあなた

台風とともに現る人ってどんな人だろう。
どこか別の世界の人?台風にも負けない強い人?
おめでとうございます!愛しいその方と今も連れ添っていらっしゃるんですね。

xu❄️さん、ごちそうさまなお歌をありがとうございました。


197.結実の見込みなき身を悲しみて
    一層美しく咲く彼岸花

ますます彼岸花の美しさを感じました。
年齢を重ねて、彼岸花を美しいと感じるようになりました。
俳句を始めるようになり、毎年、違う美しさを感じています。
また新しい視点をいただきました。

酒井にゃにゃこさん、彼岸花の悲しみ(彼岸花の悲しみだけではないですね)が伝わってくるお歌をありがとうございました。


208.自分こそ傲慢だったと知った夜
    朝日を受けて生き返れ、我


毎朝、朝日を浴びて真新しい一日を始めることを心がけています。
大きな気づきの上の句、そして力強い下の句。
「傲慢だった」は、それぞれの方で入れ替えることができると思います。

恵子さん、深いお歌をありがとうございました。


210.次世代へバトンを渡す秋祭り
    記憶が繋ぐ新たな歴史

「秋祭り」で、情景が立ち上がりました。
次世代へバトンを渡していきたいですね。
パンデミック以前から、伝統行事など存続させていくの難しくなっていたと思います。この2年間の休止やそこからの再開は、とっても意味があると思います(意味があるものにしたいな)。
これからも、変えないことと、変えること。
工夫を凝らして(大変さも楽しんで)、バトンを繋ぎ、新たな歴史となっていきますように。
新たな歴史を見たいです。

沙々良まど夏さん、現在と未来を感じるお歌をありがとうございました。


213.死にたひと思ふ秒ごと赤とんぼ
    羽根透きとほり風衝きて発つ

秒ごと、ってすごいと思いました。
そう思うときあるよね。そう思う人もこの秒にもいるかもしれない。
でも、いのちの儚さや力強さを知ったら、死なないと思います。

ヒスイさん、小説もあわせてありがとうございました。


234.コーヒーの香る六畳ダイニング
    僕はちょっぴり大人になった

コーヒーが香ってきそうです。
六畳のたたみの和室かと思ったら、ダイニング。
ちょっとアンバランスさが、ちょっと大人の、まだアンバランスな少年を浮かび上がらせました。

美味しい蒸しエビさん、素敵な現代短歌をありがとうございました。


257.散らかった気持ちのカケラつながった
    大きく伸びする十六夜の風呂

よかったーと思いました。
散らかった カケラ
つながった がいいなと思いました。

鏡心の短歌さん、心をあらわす短歌をありがとうございます。


272.腹減ったしめじに玉ねぎご飯入れ
あっという間に焼きうどん

上の句、食欲の秋!何が出来上がるんだろうとワクワクしました。
そうしたら、なぜ、焼うどん?ご飯入れたのに、焼うどん?
よろこんで、いただきます!

peach-chanさん、おいしく楽しいお歌をありがとうございました。


281.満月が溶けていくから瓶に詰め
    朝になったらパンに塗ろうか

一首だけ選ぶとしたら、この一首です。

上の句、絵本のようです。やってみたいです。
下の句は、ご自分でご自分に言っているのかもしれませんが、
恋人が私に語りかけてくれている。心が溶ける甘い言葉として。
または、お母さんが子どもに楽しい提案をしている情景を思い浮かべました。

須崎水性さん、素敵な満月のお歌をありがとうございました。


285.「分かるでしょあなたの為よ」ワカラナイ
     わたしはママの二周目じゃない

うんうん、その通り。
「あなたの為よ」は、ママ本人の為のことが多いんだよね。
わたしとママは一緒じゃないし。
ママに伝えたかな?

めろさん、このお歌は振り返ってのお歌ですか?

めろさん、大人に届けたい一首をありがとうございます。


288.柿色の長めのストール羽を織り
    バスから降りる秋のよそおい

かっこいい!おしゃれと思いました。
柿色のストール持ってないなー。
大人の女性だろうなぁ。男性でもかっこいいなー。
バスから降り立ったときのストールの動き、真似したいなぁ。
バスで降り立った地は、どんなところなんでしょう。

八木耕介さん、秋のおしゃれな一首をありがとうございました。


310.今宵またトキメキながら活字追う
    秋の夜長にデジタル文庫

どんな文庫を読まれているのか気になります。
内容がトキメクのでしょうか?
私は、活字追うこと、本が読めること、それ自体にもトキメキます。

chiyoさん、秋の夜長chiyoさんのお姿が垣間見えるような素敵なお歌をありが乙ございます。



みなさんの、好きなお歌も教えてください♪



親子、それぞれいただいちゃいました。
ありがとうございます。


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