[第82回目]不当解雇を乗り越えるin西表島
おはようございます。Shoです。
最近の西表島は北風が強くなってきたせいか、風が気持ちよく、なんとなく秋を感じさせます。本島では蒸し暑さは続いていると考えると、こちらは避暑地だなーと感じます。ですがフェリーが欠航するようになったので不便ではあります。
と最近うれしいことがあり、そんなことを考える余裕が生まれました。
実は数日前に突如解雇の話をされ、来月から仕事がなくなる状況でした。解雇理由は話してくれない為不明ですが、コロナによる業績悪化が主な理由でしょう。長期雇用から短期雇用に変えられ、シーズンオフには人はいらないとのこと。ちなみに解雇理由証明書を求めましたが、「契約満期なので受け付けない」とのことでした。
使うだけ使ってあとはぽいっと捨てられる。考えてみれば初めての経験でした。今までを思い返してみると、仕事を辞める時は自分から言うことしかありませんでした。
仕事があることのありがたさをこれだけ感じたことはありません。したい仕事を好きな場所で、好きな時にできるということは本当に幸せなことなのだと思います。
ということでここ数日は新たな仕事先を探していたのですが、まぁ見つからない。どこの会社もシーズンオフに入るので募集してないとのこと。本当に困っていました。
ですが、同期の一人(あだ名:ハンター)が以前、あるツアー会社に勧誘を受けたとの情報を思い出したので連絡をしてみたところ、採用枠があるとのことでした。
やっとの思いで面接にこぎつけたわけですが、だからこそ足元を見られて変な契約や変な仕事を任されるか不安でしたが、それは杞憂に終わりました。
面接をしてくれたオーナーは、西表島生まれの西表島育ちで、生粋の島人(しまんちゅ)でした。熱い人で「従業員を家族と思っている。なにかあったら言ってほしい。」と言ってくれました。
更に言っていたことは「パインやマンゴー農場もしている。そっちの経営はトントンくらいではある。でもそれはシーズンオフでも雇用できるようにするため。シーズンオフになって雇用を切るのは家族を切るようなもので苦しい。だから経営を続けている。」
そんなんことを言っていました。1時間ほど話して、従業員を大切にしていることが伝わり、とても好印象でした。
そして給料や福祉制度も今の会社より良かったのも驚きでした。長く働いているスタッフも多く、働きやすいのだと思います。
もちろんいい面だけではなく、島人なので島には厳しい面も持っています。海に関しては特に厳しい感じは伝わりました。
それをひっくるめてこの人はいいなと思いました。結果として即採用となり、来月からお世話になることになったわけです。もう一人の同期(あだ名:ジョージ)は「収まる所に収まったね」と言っており、本当にそうなんだろうと思いました。
急な解雇からの不安から一転、今は仕事を頑張れる喜びでいっぱいです。それをなしたのは、過去を後悔したり、未来を不安に思って立ち止まるのではなく、「いま、ここ」を精一杯生きたからなのだと思います。
今できることを精一杯やれば、スポットライトは「いま、ここ」を映し、それ以外は見えなくなります。不安や期待もありません。夢中で頑張れます。気が付いたときにはどこか違う場所に立っている、そんな感じでした。
今回は「いま、ここ」をがんばることを学んだ気がします。だからこそ今日も一日精一杯生きようと思いました。
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