見出し画像

【書評】才能はみだしっ子の育て方~得意と苦手がアンバランスな子どもが幸せに生きるには?

私の息子(13歳、中2、不登校歴3か月)は、
ギフテッドの傾向を持っているらしい。
と知ったのは、つい1か月半ほど前。

ギフテッドについて無知なので、
私自身の学びを深めるために
ネットや文献でリサーチした内容を
noteに書き留めることにした。

今回読んだのは、

ギフテッド児というのは、
得意と苦手がアンバランスな子どものこと。

「ギフテッドチルドレン」「才能児」とも
言われるけれど、

この本では、
「才能はみだしっ子」と呼んでいる。

この呼び方、いいね!
愛着と共感を覚えた。

ギフテッドについては、
日本ではほとんど知られていない。
(私自身もよく知らなかった)

「天才児」のことかと思っていた。
それは間違いではないけれど、

「ギフテッドは、高い知的能力を持ち、
さまざまな潜在的可能性を秘めた、
配慮や支援が必要な子ども」

ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法

「変わった子ども」「困った問題児」として
扱われていることが多いようだ。
(私も息子のことをそう思っていた)

世間で「普通」といわれる
子どもに近づくように指導されてしまいがち。

ギフテッドの子は、敏感で傷つきやすい
(図体の大きいわが子も、中身は繊細でデリケート)

学校で自分の能力を存分に生かせない。
先生にも理解してもらえない。

と感じると、

才能はみだしっ子は
登校しても無気力になったり、
反抗的になったりしがちである。

さらに、
学校に通うこと自体が楽しくなくなって
不登校になってしまう人も多い。

(わが子がまさにこのパターン)

私の息子も紹介されたBS番組
登場した子どもたちを見て感じたのが、

学校が合わない子どもたちには、
しっかりとした個性がある
ということ。

かなりの知性、豊かな感性、
そして、自分の考えをしっかりと持って
自分の言葉で表現していたことに
驚いた。

個性や自分の考えをしっかりと持っている
才能はみだしっ子は、
均一的な教育の「ワク」の中に
はめてしまうと、「困った子」として
とらえられてしまう。
(私の息子がまさにそうだった)

息子は、素晴らしい感性や
物づくりの能力を持っているけど、

学校では自分の能力を活かせない。
授業はつまらなさすぎるそうだ。

これを「甘え」ととらえ、
「矯正」しようとする大人は多い。

私自身も、中学校の校長先生に
「甘やかさない方が良いですよ」
というようなことを言われた。

一般的な教育現場ではそうせざるを
得ないんだと思う。

でも、教育って、何なんだろう?

管理すること?
指示に従わせること?
自分で考えさせないこと?

才能はみだしっ子について
見解が深まっていっても、
所属している公立中学校の
環境を変えることなんて、
残念ながらできない。

それでも、やはり
「知る」ことからすべては
始まるんだと思う。

自分が知ったことを、
「伝える」ことは、
もっと大事。

この本を読んで良かった一番の点は、
才能はみだしっ子の気持ちが
代弁されている
こと。

「どうしていまやりたいことをやっちゃダメなの?」
「学校へは行きたくない、だって、やりたいことができないんだもん」
「自分の時間」がいっぱい欲しい!
「ざわざわとした人の声が聞こえる場所はすごく苦手」

才能はみだしっ子の育て方

才能はみだしっ子たちが
たとえば上記のことに困っていたら、
どうしてあげれば良いか?

対応策が大きな参考になった。

才能はみだしっ子の
不登校問題はなぜ起きるのか?

どう対処したら良いのか?

という点については、

現在の公教育は、る一定のもの差しで子どもを測る傾向があるので、そこに合わない子どもは適応できなくなってしまいます。学校という枠組みだけに
頼るのではなく、フリースクールやネットスクールなどを活用したホームスクーリングなど、多様な教育の選択肢も考慮していってはどうかと思います。

才能はみだしっ子の育て方

と書かれていた。

確かに、多様な個性の子どもを
受け止める器を学校だけに
求めるのは無理があるだろう。

どんな子どもも安心して学べる
学校であってほしいけど、、、
実現するのは難しいことは
素人の私でも想像がつく。

そういえば、
住んでいる自治体の教育長に
お会いすることになった。

教育長が、BS番組で紹介された
私の息子に興味を持ったそうで、
親子で懇談に行くことになった。

学校に行っていない子どもの
学びの場を充実させるために
困っていること
どんな公的支援を必要としているか
伝えてこようと思う。

「知る」こと。

そして、「伝える」ことが、
より良い社会を創っていくための
第一歩になるはずだ。

ギフテッドな不登校の息子を
持った母親の私にできることを
考えていこうと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?