【書評】ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法~配慮や支援が必要な子どものサポート
2か月ほど前のある日、
母の私宛てに手紙が届いた。
中学生の息子が小6の時に
お世話になった先生からだった。
息子の個性や良いところを認め、
見守って伸ばしてくれた先生だ。
そのお手紙に書かれていたのは、
私の息子がギフテッド児の傾向を
持っているようだということ。
すべての子どもにとって学校が安心して
過ごせる場所であるために、
息子の事例を教員や研究機関の学びに
活用させてほしいと書かれていた。
息子がギフテッド児の傾向を持っていることを
裏付ける7ページにおよぶ詳しいレポートが
添付されていた。
やはり、彼は生まれもって
そういう性質だったのかと、
腑に落ちた気がした。
そして、息子のことを肯定して
もらえた気がして、うれしかった。
息子は素晴らしい個性を持っている分、
デコボコが激しい人間なので、
学校に行けば問題児だったから。
異動して関わりがなくなって
しまったにもかかわらず、
息子の幸せを願ってくれていることが、
とてもありがたく感じた。
私はギフテッドという言葉は聞いたことは
あったけど、よく知らなかった。
「天才」とか「ずば抜けた才能」という
イメージがまず浮かんだ。
それは決して間違いではない。
でもこの本には、こう書いてあった。
ポイントは、
「配慮や支援が必要な子ども」だと
いうところ。
ギフテッドは適切なサポートがないと、
学校生活につまずいてしまう可能性があるらしい。
残念ながら、日本ではギフテッドの
教育ニーズがほとんど理解されていない。
知能が高いために、困り感が見えづらい
のだそうだ。
まさに、わが子もそう!
ギフテッドは、環境を整えれば
豊かに成長できる子どもたち。
ギフテッドについて、
知識がほとんどない人にも
わかりやすく書かれている。
こんなことが書いてあった。
✓ギフテッドはどんな子ども?
✓ギフテッドを育てる親が苦労していること
✓ギフテッドは、年齢に応じてどんな育ちをするのか?
✓学校との関係を、どうつくったら良い?
✓ギフテッドと発達障害
✓ギフテッドの未来
「個性が生きる居場所を
どう探したら良いのか?」
「学校の授業の内容と本人のニーズが
合わないときは、どうしたら良いか?」
など、具体的な対処方法や
ヒントを得ることができた。
大人の価値観を押しつけることなく、
本人の意思や特性を尊重しながら、
環境を整えていってあげようと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?