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わたしの文化

みなさん、こんにちは𓍯

だんだんと暑くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。

さて、今日のタイトルは"わたしの文化"です。

簡潔に言うと、わたしの文化は日本の文化と韓国の文化が混ざっています。今回は、わたしの文化がどのように形成されているのかについてお話したいと思います。


1.食事

よく家では何食べてるの?と聞かれますが、我が家では日本の一般家庭同様、和食も洋食も中華も出てきます。でも、少し違うところといえば、週に1回くらいのペースで父が韓国料理を振る舞ってくれるところ。ちなみに、私は韓国人でもありますが、辛い食べ物は全くダメです。そのため、家でよく食べる韓国料理は、キンパ(のり巻き)、トック(お餅入りの汁)、ナムル、チヂミなど辛くないものばかり。父は、私を含む家族みんな、辛いものが苦手なことを分かっているので、幼い頃から優しい味の韓国料理ばかりを作ってくれていました。あと、祖母(父の母)の家に行くと必ず韓国料理でもてなしてくれます。父の話を聞いている限り、祖母(父の母)の家では9割程が韓国料理だったようです。

少し面白いお話なんですが、我が家ではチヂミをよくフュージョン料理にアレンジします。私が好きなのは、チーズとベーコンのチヂミ。もはや何料理?といった感じですが…(笑)韓国の友達に話すといつも面白い!美味しそう!と言われます。
簡単に想像がつくと思いますが、とっても美味しいので、よければぜひチャレンジしてみてください。

↓おばあちゃんの作る韓国料理(手前:トック、奥:ナムル)。世界で一番おいしいです。

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2.儀礼

"儀礼"と書くとなんだか重たくなってしまいますが、ここでは冠婚葬祭についてお話します。
最近では、特に在日韓国人の方の間では、伝統的な韓国の方式をとる方は少なくなりつつあるのではないでしょうか。しかし、我が家ではお正月、法事、お葬式などはしっかりと韓国の伝統的な方法でしていました。法事は韓国では「チェサ」と言うのですが、親戚で集まって、セットして、食事を準備して、順番に礼をしていって…と、小さい頃は何も考えずただ大人の真似をしていましたが、これは韓国の伝統的な法事だったようです。(興味のある方は「チェサ」で調べてみてください。)
ちなみに、私は日本式の法事には参加したことがありません。なので、法事と言えば私の中でチェサのことになります。

韓国では、お正月=1月1日ではなく、旧正月のことを指しますが、私の家では1月1日をお正月としてお祝いしていました。お正月には普段会わない人も含め、親戚一同集まっていましたが、周りの親族はみな韓国語で話す中、韓国語が分からない上、人見知りだった私と、韓国語がわからない上、義理の家族だった母は肩身の狭い思いをしていた覚えがあります。そのこともあって、私には韓国人の同世代の親戚がたくさんいるはずなのですが、全く繋がりがありません。親戚なんだからもう少し仲良くなりたかったなと今は思ったりもします…。
もちろん、お正月には母方(日本側)の祖父母にもご挨拶をしていましたが、大きな親戚の集まりはありませんでした。
ちなみに、我が家ではお正月にはお雑煮とトックどちらも食べます。私はどちらも大好きです。

お葬式は、父方の家の場合は、在日韓国人の方が多くご供養されているお寺で行っています。韓国式のお葬式なので、お焼香の仕方や礼の仕方は韓国式のようです。また、棺桶の中にお金がたくさん印刷された紙を入れるというのは韓国独特の文化だそうです。これは、あの世でお金に困らないようにという意味を込めて入れるものだそうです。最近になって知りました。
日本式?(日本人の親族)のお葬式には1度だけ参列したことがありますが、あまり韓国式?のお葬式と大きな差は無いと感じました。
ただ、お葬式は宗教も大きく関わっているものなので、同じ日本人、韓国人でも人によって方法は様々だと思います。

3.考え方、行動の仕方

韓国では、儒教の考えが深く今も残っており、歳上の人を尊敬するのが基本です。家族の中でも、両親には敬語を使ったりします。しかし、もちろん両親のことは尊敬していますが、私は別に両親に敬語を使ったりはしていません。ただ、父は儒教文化の影響を受けていたようで、家族や親戚とごはんを食べる時も、お酒を飲むときは歳上の人に背を向けて、口元を隠して飲んだり、歳上の人がいる前では絶対にタバコを吸うことはできなかったそうです。私にこのような文化が浸透していないのは、韓国人の親戚達と集まってご飯を食べる機会が幼少期で途絶えてしまったこと、両親が特にそのように教育していないことが要因だと思います。
その点、私は考え方や行動の仕方は日本寄りだと思います。日本の教育を受けてきて、日本でしつけをされてきたのだからある意味当然だとは思います。

5.伝統衣装

まあこれはほぼおまけなんですけど…(笑)私は韓国の伝統衣装であるチマチョゴリも、日本の伝統衣装である着物も小さい頃に着たことがあります。薄らと記憶があるのですが、小さい頃、叔母のチマチョゴリを祖母に着せてもらったことがあります。なぜ、あの時に着せたのかは未だに不明ですが、その時撮った写真は、自分のアイデンティティを表しているようでお気に入りの写真です。着物は七五三などで着たことがあります。

↓昨年、旅行で着た韓服(チマチョゴリ)

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まとめ

一言に"文化"と言っても広いので、ここでは紹介しきれていない部分もたくさんあるとは思いますが…とにかく、私の中には韓国の文化と日本の文化が混ざっています。それは、父と母が意図していないにせよ、両国の文化を私に触れさせてきてくれたから。
だけど、私は、私の中の韓国の伝統文化はきっと私の代でほとんど途絶えてしまうのだろうなと思います。親戚はみんな歳になって、気づけばチェサもお正月の集まりもなくなっていました。私が独立したらそれらをする道具さえも持っていないから、きっとこの先もうこんなことはしなくなるのでしょう。でも、私は自分が韓国の文化を持っていることを誇らしく思っているし、少しでも子供に伝えてあげれたらいいなと思っています。

韓国の文化をメインに書きましたが、基本的には日本で生まれ育っているし、母親は日本人なので日本の文化の方が強く刻まれていると思います。七五三やお宮参りもしていたし、大晦日には年越し蕎麦を食べるし、夏には花火大会やお祭りに浴衣を着て行きます。ただ、全て日本の文化というわけではなくて、韓国の文化もミックスされているというお話でした。国際結婚ならではの体験なのかなと思います。


気づいたらすごく長くなっていました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます𓍯

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