見出し画像

小寒の侘助の白凍てるかな

小寒、大寒とつづき一年でいちばん寒い時期へ。

今日から二十四節気の【小寒(しょうかん)】に入ります。
「小寒」とは、寒さが極まる少し前という意味です。雪の日も増え、寒さがしだいに厳しくなるころです。

冬の六つある節気を三分割して、初冬〔立冬(11月7日).小雪(11月22日)〕 仲冬〔大雪(12月7日).冬至(12月22日)〕 晩冬〔小寒(1月5日).大寒(1月20日)〕とします。いよいよ晩冬です。

小寒 Sōkan
Lesser Cold; Start of cold season.
〔lesser; 小さい方の〕 January 5-19

今日からが「寒の入り」。小寒と大寒をあわせてほぼひと月、節分までが「寒の内」。翌日が「寒明け」で立春となります。

「寒の内」に寒稽古(かんげいこ)、寒中水泳など体を鍛えると丈夫になるといわれています。また長唄や三味線などの芸事も。寒復習(かんざらい)、寒声、寒弾きといってこの時期の練習が身につくとも。
寒紅(かんべに)、寒蜆(しじみ)、寒卵、寒餅、寒海苔と寒の時期にできたものは、上質だったり栄養価が高かかったりします。
冬の寒さが不思議な力を与えるのかもしれません。

箱根路をただひたすらに走りぬく
  若き力よわれ甦へる

正月恒例の行事です。二日、三日の箱根駅伝をもう50年近く見つづけています。そのたびに感動して、若返った気分になります。
昨年の総合優勝の駒澤大学に代わって、青山学院大学が往路、複路、加えて総合優勝までも。大会新記録でした。

「あっぱれ!」です。サンデーモーニングで、これと「喝!」を23年間叫んでいた張本勲氏は、今年で番組を去ります。次はだれになるのでしょう。そして来年の箱根駅の優勝校は?

「万物は常に流転す」 ギリシャの哲人ヘラクレイトスの言葉です。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」 方丈記の冒頭です。それを肚におさめて「いつも笑顔で希望に生きる」。これを今年の「寒中の誓い」とします。

   …………………………………………

七十二候【芹乃栄(せりさかう)】に入ります。
一年を72に分ける七十二候の67番目です。二十四節気「冬至」の次候になります。
空気が冷え、芹が冷たい沢の水辺にはえてくるころ。1月9日まで。

芹乃栄 Seri sunawachi sakau; Parsley flourishes.
〔parsley; 芹(セリ)科の植物 flourish; よく育つ 繁茂する〕
January 5-9

七草粥の初めにでてきます。「芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷裸(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな・蕪)、蘿蔔(すずしろ・大根)」。
1月7日(旧暦では2月7日)にはこの七草粥を食べ、邪鬼をはらい一年の無病息災を祈ります。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて
#エッセー #二十四節気 #七十二候 #小寒 #芹乃栄 #七草粥
#箱根駅伝 #俳句 #短歌 #地球暦 #ローカル七十二候マラソン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?