川元一郎

【時を生きる】というテーマで、文章、俳句、短歌、写真などを使い創作活動をしています。琵…

川元一郎

【時を生きる】というテーマで、文章、俳句、短歌、写真などを使い創作活動をしています。琵琶湖のほとりで、晴耕雨読の毎日です。

マガジン

最近の記事

二十四節気の【夏至(げし)】に入ります。21日から。

夏至は北半球の光の量がピークになる日です。昼の長さは冬至にくらべて、 全国平均で5時間ほど長くなります。一年でいちばん昼の長い日です。 気温はまだそれほど高くはなく、夏至といっても、太陽は雨雲に隠れて ほとんど見えません。朝から雨が降っています。やっと梅雨入りかな。 夏至の雨  沙羅の落下や   苔青し       一歩 数年前に京都・妙心寺の塔頭(たっちゅう)・東林院に行きました。 「沙羅の花を愛でる会」に参加するためです。沙羅双樹はお釈迦様が 入滅された場所の四方に植

    • 旧暦の【皐月(さつき)】です。6月6日から。

      旧暦五月の異称で、陽暦ではほぼ六月にあたります。 皐月の「さ」は、五月雨、早苗、早乙女(さおとめ)に通ずるとされ 五月雨月、早苗月とも呼びます。 今日はその一日(朔日・ついたち)で、新月(New Moon)です。 月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。 早苗月  一面の田の   空青し        一歩 梅雨入りは例年6月6日か7日ごろですが、気象庁は一週間ほど 遅れると予想しています。暦の上での「入梅」は6月10日です。 このところのいい

      • 二十四節気の【芒種(ぼうしゅ)】に入ります。

        「芒」は「のぎ(禾)」とも読み、稲や麦、トウモロコシなどの イネ科植物の穂先にある針状の突起をいいます。 「芒種」とは、「穂のある作物(米)を籾(もみ)まき(播種・はしゅ) する時期」という意味です。 昔はこのころを、穀物の種まきや麦刈、田植えをはじめる目安に していました。 今は兼業農家や委託する農家が多く、ゴールデンウイークの まとまった休みに田植えをしています。もう水田にはうすみどり 色の早苗が一面にひろがっていて。 目を閉じて  たどる想ひの   早苗かな    

        • 二十四節気の【小満(しょうまん)】に 入ります。5月20日から。

          「小満」とは、「天地に気が満ちはじめる」という意味です。 「大いに満ちる前の小さく満ちるころ」になります。植物も 動物もすくすく育って、生命の輝きで満たされていくころ。 「夏めく」という言葉にふさわしい季節となりました。 「小満」には、前年の秋にまいた麦が成長して穂を実らせ、 ひと安心(少し満足)するという意味もあります。 小満の  みどり緑や   満ちてゆく        一歩 もともと「緑」とは色名ではなく、みずみずしい新芽をさす 言葉でした。萌え出したころの萌黄(

        二十四節気の【夏至(げし)】に入ります。21日から。

        マガジン

        • マザーミワ
          1本

        記事

          旧暦の【卯月(うづき)】です。     5月8日から。

          旧暦四月のことをいいます。今日はその一日(朔日・ついたち)で 新月(New Moon)です。月は太陽といっしょに昇り、日の入りの ころ同時に沈むので見えません。 卯月の意味や由来には諸説があります。 〔卯の花から〕「卯の花が咲く月」が略されて「卯月」になった という説が有力です。 卯月は風薫る万緑の季節です。鳥は恋の歌をさえずり、花は咲き、 木々は葉を茂らせ、田には水が引かれます。すべてのものが活気 づき清らかな月です。 風かをる  空の青さも   胸深く       

          旧暦の【卯月(うづき)】です。     5月8日から。

          十四節気の【立夏(りっか)】です。 5月5日から。

          花は終わり、若葉かがやき、風かおる季節となりました。 坐禅して  色も消えゆく   春の闇 今朝の夏  色即是空   空は色 藤の花  房も流れて   立夏かな        一歩 春から夏へ。すべてのものは変化してゆきます。 立夏 Rikka 「Beginning of summer」May 5-19 “The summer season begins. ” “Times when we can feel the sign of summer.” “Verdure

          十四節気の【立夏(りっか)】です。 5月5日から。

          二十四節気の【穀雨(こくう)】です。 4月19日から。

          野や山、そして大地をうるおす、春の雨がふるころになりました。 この雨は穀物の種子の生長を助けるので、種まきの好機です。 田畑の準備が始まります。ちょうど八重桜の咲くころ。 万物の  いのちの目ざめ   穀雨かな       一歩 Kokuu 穀雨 「Grain Rain」 “Spring rain showers for grains.” 〔grain;穀物 shower;にわか雨〕 April 19-May 4 春の恵みの雨は、「穀雨」のほかにさまざまな名前がありま

          二十四節気の【穀雨(こくう)】です。 4月19日から。

          【彌生(やよい)】に入ります。            今日4月9日から。

          彌生(略字は弥生)は陰暦三月の呼び名で、朔日(一日)は新月です。 語源は古来から、木草弥生(いやお)い茂る月、草木のいよいよ 生い茂る月からきていといわれています。 その名の通り、草は萌え、木は芽吹き、百花繚乱して、鳥の声も 高まる季節です。 つぎつぎに  花の姿や   彌生くる       一歩 (俳号です) 散歩道の土手に咲いていた水仙は終わり、菜の花はまだ少し。 桜は染井吉野が満開で、枝垂桜や里桜、山桜はこれから。 気分はもう、春うららです。 ◇彌生 (やよい)の

          【彌生(やよい)】に入ります。            今日4月9日から。

          二十四節気の【清明(せいめい)】に入ります。

          「清明」は「清浄明潔」の略です。清らかで明るい季節になりま した。春気玲瓏にして、天高く青く澄み、色とりどりの花が咲き 乱れ、蝶は舞い、万物に晴朗の気があふれる。春たけなわです。 清明や  夢と現(うつつ)の   はざま消ゆ        一歩 はざまとは、あいだのこと。考えてみると高血圧による心不全で 緊急入院してからちょうど一年がたちました。脳出血も併発して。 これは夢か、現(うつつ)か。ようやく、意識が「清浄明潔」となり、 ここから一歩を踏み出そうとしています。そこで

          二十四節気の【清明(せいめい)】に入ります。

          二十四節気の【春分(しゅんぶん)】に入ります。

          春分は地球の真中心、赤道付近にまっすぐに光が当たり、北半球と 南半球に同量の光がそそぎます。陰と陽がきれいに分かれ、昼と夜の 長さが同じになります。 この日は、世界中どこからでも、朝の日の出は真東から昇り、真西へと 沈んでいきます。 太陽とともに暮らし、文明文化を発展させてきた人びとは、春分を一年 の始まりにしてきました。神道をはじめ五大宗教のすべてに、春分を基点 としたり大祭があります。 Shunbun 春分 Spring Equinox  “The length o

          二十四節気の【春分(しゅんぶん)】に入ります。

          二十四節気【啓蟄(けいちつ)】に入りました。

          〔一日遅れの発行です。すみません〕 「蟄」は土中で巣ごもりしている虫、「啓」は開くという意味があります。 寒い冬の間に地中に潜んでいた虫や蛇、蛙などが、暖かさに誘われて穴から 出てくることをさします。 啓蟄や  虫から人まで   目のさめる 昨年書いた記事を参考にしようと見てみると「一日遅れの発行」とありす。 こんなことまで似なくてもいいのに。やはり春ともなると気がゆるむのな。 雨の降らない日は妻と一時間ほどの散歩をしています。目につくのは小川の つつみの水仙です。畑に植

          二十四節気【啓蟄(けいちつ)】に入りました。

          二十四節気の【雨水(うすい) 】に入ります。

          「雨水」は、春の二番目の節気です。本格的な春に入る前の予備 期間です。雪は雨に変わり、降り積もった雪や氷が解けて、大地が ぬかるんでくるころです。これを春泥(しゅんでい)といいます。 春の節気は三つに分かれます。 初春:立春(2月4日).【雨水】(うすい 2月19日) 仲春:啓蟄(けいちつ 3月5日).春分(3月20日) 晩春:清明(せいめい 4月4日).穀雨(こくう 4月19日) Usui 雨水「Rain Water」 It becomes warmer. Snow a

          二十四節気の【雨水(うすい) 】に入ります。

          二十四節気の【立春】に入ります。

          まだ寒さは厳しいのですが、いよいよ「春」の気配が「立」ち上がり ました。 150年以上前の日本人は旧暦で暮らしていました。立春は春の、そして 一年の始まりです。旧暦では、立春に近い新月の日(2月10日。旧正月。 春節)を一月一日としていました。正月をお祝いし、全員がめでたく数え 年で年を重ねたのです。 立春や 紅梅つつむ  あたたかさ 立春はここを基準にさまざまな決まりや雑節が定められています。 八十八夜や土用、二百十日なども、立春から数えます。 Risshun 立春「

          二十四節気の【立春】に入ります。

          昨日から二十四節気の【大寒】に入りました。

          「大寒」とは、寒中最後の二週間で、文字通り一年でもっとも寒い 時期です。大寒から節分2月3日までが「寒の内」で、その翌日が 寒明けとなります。 寒の内  寒さ底打つ大寒の 耐える力の  満ちてくるとき 冬の六つある節気を三分割して、初冬〔立冬(11月8日).小雪 (11月22日)〕/ 仲冬〔大雪(12月7日).冬至(12月22日)〕/ 晩冬 〔小寒(1月6日).【大寒】(1月20日)〕とします。 Daikan 大寒 Greater Cold ; Coldest day

          昨日から二十四節気の【大寒】に入りました。

          【歌会始の儀】が 昨日19日に行われました。

          午前10時半から「歌会始の儀」が、皇居・正殿「松の間で行われ ました。その起源は必ずしも明らかではないものの、鎌倉時代の 中期に(800年ほど前)宮中で歌会が行われたという記述があるそう です。明治になって一般の人の歌も披露されるようになりました。 全国から寄せられた歌は1万5270首におよび、そのなかから10人が 選ばれました。 今年の御題は「和」です。 天皇陛下御製 をちこちの  旅路に会へる人々の 笑顔を見れば心和みぬ 国民にそそがれる広く暖かいお気持ちを感じまし

          【歌会始の儀】が 昨日19日に行われました。

          新玉(あらたま)の年の初めのご挨拶

          元旦のお昼にお膳を囲み、家族でお正月のお祝いで おいしいお酒にも酔って、遅い昼寝をしました。目ざめた のが午後四時すぎで、横たわったままの体に弱く、そして 次に強い振動を感じました。壁にかけた絵の額が揺れています。 飛び起きてテレビをつけると、「緊急地震情報」ということで、 マグニチュード7.6の「令和6年能登半島地震」が発生し、 「大津波情報」もでました。 異常な雰囲気を感じたのは、女性のアナウンサーが低く 切迫した調子で訴えていることです。 「あなたの生

          新玉(あらたま)の年の初めのご挨拶