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幸福は求めるものではなくて愛するもの

みなさん、こんにちは。
今回この記事を読んでみようと思って
いただきありがとうございます。

この記事は
皆さんにとって何か気づきがあり、
ポジティブな変化が起きることを
促すためのものとなっています。

今回も「世界の学者が語る幸福」という
本を読んで幸福について考えていきたい
と思います。

本の中で「幸福は求めるものではなくて愛するもの」と語るのはスペインの心理学者であるホセ・L・ザッカニーニ教授です。

著者が発見した「幸福」についてまとめておきます。

1.歴史上振り返って、幸福は誰もが人生の中で求めるものではなかった。今の私たちは、社会やメディアからそれが本当に幸せかどうかわからないことも、幸せだと思い込まされているところがある。

人間のほとんどの歴史において、人類は生き残ることで手がいっぱいだった。種としての子孫繁栄が私達の役目である。生命の基本的ニーズが満たされていて、人権が保障されて、教育と医療が提供されて、そしてある程度自由な時間が与えられている高度に発達した社会において初めて、人は自身の幸福に目を向けることができ、それを個人的な目標と見なすことができる。

しかし現在、欧米の先進国のほとんどの人は立ち止まって自身の幸福について考えない。そのかわりに、彼らは「望ましい社会的目標」だと私達の文化が伝えてくれるものを当然のことと思い、追い求める。例えば、良い仕事、良い伴侶や家族、金や権力の蓄積、物質的な喜びの享受(おいしい食べ物、性、スポーツ、薬物、メディア、エンターテイメント)などが挙げられる。そしてこれらの目標を達成するために彼ら(とその他の人々)が生活することを余儀なくされている人生がどの程度価値があるかについて、たいてい確認しない。

2.私達の文化モデルは完璧ではない。そのため、あなたが持っているものだけでなく、持っているものに対するアプローチの仕方が重要になってくる。

私達の社会やメディアが理想とする幸福の形のほとんどは、長期にわたる心理的な幸福を保証するものではない。実際には、適切に対処しない限り、それらのどれもがあなたを幸福にしないことを科学的研究が示している。

そのためにあなたは、あなたを幸福にする何かのために、その何かを真に愛するようにならなければならない。あなたが持っているものだけでなく、持っているものに対するアプローチの仕方が、全ての違いを生み出している。このことは、主観的な幸福が他のことよりもっと密接に(人生に向き合う方法)と関係している理由だ。望むものを手にできなくても常に幸福な人がいると同時に、望むものを手に入れたにもかかわらず幸福でない人がいるのはそのためである。「最も重要なことは、悪いことばかりに悩んで良いことを、忘れてしまうことで、自分の人生をつらいものにしないことである。」

3,幸福な人生はさまざまな方法で手に入れることができる。

①「楽しい人生」を得る努力をすること。

おいしい食べ物、セックス、車、家、ヨット、旅行、音楽、ダンス、娯楽などのものや経験を得ようとすることによって、ポジティブな感情を追い求めこてを意味する。一部の人は享楽に夢中になる。

注意点

これらのことから得られ喜びは持続しない。あっという間に飽きてしまう。そうなると量を増やすか、新しい形の喜びに変更する必要がある。言い換えれば、「楽しい人生」から得られる喜びと幸福は明らかに限定的なものである。

②「充実した人生」を得る努力をすること

人生が充実していれば人々は興味深い仕事や活動から満足感を得ることができる。これは、通常、芸術、芸術、ビジネス、恋愛、文学、家族、社会などに人生を捧げることを意味する。これらの活動を本当に「愛する」ならば、長い間続けることができる。その結果、このような人生は「楽しい人生」に比べてより多くの心理的幸福を与えてくれる。

注意点

多くの場合、この「充実した」人生スタイルは非常に自己中心的になることを意味しており、周囲のほとんどの人を含めて、自分以外のことに十分注意を払わなくなる。「充実している」ことは、しばしば自分自身の中に閉じこもってしまう可能性がある。

③「有意義な」あるいは「倫理的な」人生であり、自分自身を「常に他の人々の人生改善に関わる価値」に専心させること。

例えば、子どもの人生と幸福に向けた親の愛情の中にも見出すことができる。

注意点

気遣いから幸福感を得るには大切に思っている人々に対する「愛情」を真に感じなければならない。例えば、義務でそれを行うと(神が私に、それを大切にするよう「命じた」から気遣いをみせるなど)上手くいかない。

これらの話を踏まえて、幸福になるためには、人生を捧げる目標を「愛する」必要がある。メディアなど他の外部の影響によって作られた、偏りや誤りのある人生像ではなく、「本当の自分」(あなたの人生)を愛することから始めなくてはならない。
そして、愛情のこもった人生を他者と共有することがもたらす幸福にも意識していくべきである。そのために、得意なことをして他者の生活の質を向上させるような人生を築くことが理想である。

以上がホモ・L•ザッカニーニ教授による幸福論でした。
文化やメディアが作り出した幸福の形は必ずしも私達を長期的に幸せにするとは限りません。そのために、私達が幸せになるに、自分自身の人生を愛することからはじめようというお話でした。

ライフチェンジ講座では今後も科学的に幸福になれる方法も解説していきたいと思っていますので、是非楽しみにしていて下さいね。

焦らず、ゆっくり自分ができる方法を見つけていきましょう。

ライフチェンジアドバイザー 理古

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