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資格なんて意味ない!?資格で人生を変えた男が真相に迫る!Part2

前回に引き続き、「資格(検定)を取得すること」をテーマに書きたいと思います。

④ 資格のメリット【転職活動で活かす】

1.新しいコトを吸収する柔軟性と努力(というイメージ付け)

転職活動において、資格を持っていることの一番のメリットはここにあると思います。勉強の本質は「理解すること」「記憶すること」「実践すること」にあります。実はこの3つの「コト」は転職後、新しい職場で活躍するために必要なコトでもあります。

転職したばかりの時には、会社のルール、仕事の進め方、同僚の顔と名前、知らないことばかりです。いかに同業種への転職で、なんとなく仕事内容がわかるとしても、居丈高にふんぞり返ると嫌われますから。謙虚にゼロからという気持ちで、理解して覚え、実践し応用する。
守破離の考えに則った振る舞いが肝要です。

「資格」「転職」のどちらにも♯勉強が付いているってことですね。
面接官は、そうした本質的な類似を本能的に感じ取ります。それが脳内で言葉に変換され、「努力家っぽいな」とか「がんばってくれそう」とか思ってくれます。

多分、真面目に資格を取ろうという人は、実際に新しい職場に溶け込むのも早いでしょう。でも、本当にそうじゃなくてもいいと言えばいいのです。
面接では”印象”がモノを言いますから。

私自身、資格を持っていることで面接担当者に与えられる「努力家っぽいイメージ」に助けられました。
一部の転職エージェントを利用すると、転職後に企業側の感想・印象を教えてもらえることがあります。2回目の転職で内定をいただいた企業からは、「新しい仕事にスピーディにキャッチアップできそうな印象を受けた」というコメントをいただきました。おそらく職務経歴だけではなく、資格を見ていただいた影響もあるでしょう。特に私の場合、資格を”フリーター時代に取った”という過去もあるので、余計に印象付いたのだと思います。

2.サクセスストーリーを語れる

この”フリーター時代に取った”など、付随するエピソードも大変重要です。面接官は人間です(当たり前)。何も候補者の職務経歴や資格を数値化して、合格ラインに達したら採用されるわけではありません。
それらの情報を通して「人となり」というものを見ているのです。

そのため、簿記2級を取得したという事実以上に、「なぜ取得しようと思ったか」「どう努力したか」という定性情報のほうが重要なのです。

資格を取得しようと思ったとき、必ず動機というものがあります。

・自分のスキルに自信を持ちたいと思った
・尊敬する上司も持っていたので、自分も取ろうと思った
・会社が資格手当を支給していたから etc.

これを率直に言うだけで十分アピールになります。

世の中、重要なのは「結果」です。

仮に「会社が資格手当を支給していたから」なんて現金な理由だったとしても、”勝者”が言えば「ああ、モチベが低くても合格できるほど能力が高いんだな」と解釈されます。「自分のスキルに自信を持ちたいと思った」と言えば、「自分に対して謙虚なんだな」と思ってもらえます。(もちろん、本気で転職活動をしようと思えば、多少デフォルメするのがベターですが)

もし面接担当が「仕事しながら資格とるのは大変ではなかったですか?」など、喰いついてくれれば、もっとアピールできます。

「疲れた状態で勉強をすると効率が落ちるので、朝2時間ほど早く起きて勉強していました。自分のスキルが不足していることの埋め合わせだと思っていたので、辛いとは思いませんでした。」

など、自分の苦労を話してさらにアピールするのです。
せっかく頑張って合格したからには、有効活用しない手はありません。

memo: そのアピールは嘘じゃない!

なぜ私が有効活用にこだわるかといいますと、
資格を取ることはすごく大変なことだと思っているからです。

よく「簿記3級は簡単だ、2か月でとれる」みたいな説を目にします。過去に働いていた広告代理店の経理部門でも「今でも3級なら2日勉強すれば取れると思うけどなぁ」と言っているお偉いさんがいたのを覚えてます。

取得した立場からすると、「そんなことはないぞ」と思います。

私は当時フリーターで、生活のために必死、かつ暇人だったので取れましたが、今とれるかと言われたら絶対にムリです。簿記のテキストを読んで「なるほど、こういう内容か」を理解することと、合格ラインの70点まで「点数を取りきる」ことの間には、大きな壁があります。

私は人生で「マックスの集中力を発揮した」と自覚したことが2回だけあります。1回目は簿記3級の試験を受けたとき、2回目は簿記2級の試験を受けたときです。近隣の高校で受験したのですが、試験時間が終了した直後、「あれ?ここどこだっけ?」と、自分がいる場所がわからなくなるくらい、試験に集中していました。それでようやく70点とか74点とか、ギリギリで合格したくらいです。

とは言え、日商簿記3級は数ある難関資格と比較したらイージー。それでもそんな苦労なので、合格した人はその苦労に見合うように活用しなければ損でしょう。

3.資格は隠せるし、累積する

転職活動において「資格が活きなかった」ケースで多いのは、アロマテラピー検定や世界遺産検定のような趣味っぽい資格を持っていたり、逆に多くの資格を持ちすぎている人だと聞きます。

この場合、やはりその人が持っている資格がストーリーと紐づいていないことがネガティブな影響を与えるのだと思います。動機や目的が不明瞭で、資格を取ることが目的化している印象を与えるのでしょう。

一方で、資格というのは”隠す”ことができます。本人としては不本意かもしれませんが、不利になると思ったら履歴書から消してしまえばいいのです。

また、資格のよい点として「一生語れる=累積する」点が挙げられます。
簿記でも基本情報でも一度取得してしまえば、死ぬまで履歴書に書くことができます。運転免許ですら取り消しがあるのに、ビジネス系の資格の多くは、(仮に実務で大ミスをしても)はく奪されることはありません。
私がTOEIC800点をとったとき、有効期限2年と書かれていたのですが、今は有効期限が設けられていないみたいですね。

さて、今回と前回で「資格を取得すること」をテーマに思うことを書きました。これから資格を取ろうと思っている方や、転職を検討している方の何かの役に立てば幸いです。

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