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資格なんて意味ない!?資格で人生を変えた男が真相に迫る!Part1

私は25歳まで深夜のコンビニでアルバイトをして生計をたて、28歳で運よく大手広告代理店の正社員として登用してもらいました。その過程のなかで、TOEIC800点、日商簿記2級、ビジネス実務法務検定3級を取得しました。今回はその経験を基に「資格(検定)を取得すること」をテーマに書きたいと思います。

① 資格は間違いなく人生を変える「きっかけ」になった

私は深夜のコンビニでアルバイトをしながら、英語の勉強を続け、27歳のときにTOEIC800点をとりました。その後、派遣社員として某通信会社に派遣社員として働きながら簿記を勉強し、28歳で日商簿記2級を取得しました。

某通信会社での仕事は、英語も簿記も使わない仕事。派遣社員というのは「事務経験」たるものを経験しないと、仕事の紹介が来ないもので、未経験で事務経験ができるのであれば「なんでもいいわい!」と決めた仕事でした。

そこでの仕事は1年しか続けないと最初から決めていました。せっかくTOEICと簿記の資格を持っているのだから、それらを活かした仕事にジョブチェンジしたかったからです。

1年が経過し、某通信会社から広告代理店へ派遣先を変えました。配属されたのは経理部門の一角、連結会計などを行うチームでした。グループ会社には英語圏の子会社もあるため、英語・簿記の両方の知識を活かすことができます。しっかり求人の募集要項には「TOEIC600以上」「勘定科目の意味が理解できる方」と書かれており「勉強した甲斐があった」と思いました。(予想よりハードルが低かった・・・)

狙いどおりじゃないか・・・!

非常に運がよかったと思います。派遣会社のコーディネーターさんだったらわかると思いますが、こんな都合のよい求人が、タイミングよく募集されることは珍しいはずです。何社か登録先の派遣会社を増やして、ようやく出会った求人でした。

その広告代理店は、その後私を正社員として登用してくれます。運の要素が大きいことは確かですが、人生を変えるきっかけは資格を取得したことにあったと言えます。

② よくある言説「意味なかった」「資格よりも実務経験だよね」

しかしながら、私も資格というものを絶対視してはいません。

先ほどから「資格」と書いてますが、私が取得したTOEICや簿記は正確には「検定」。能力の証明的な役割は果たしますが、弁護士や公認会計士のような、独占業務を持つ性質のものではありません。あくまでセルフブランディングのイチ要素って感じの役割しか果たさないのです。

資格を取得したからといって、結果的にそれが活きないこともあると思います。私の場合も、正社員になった後、何かに活かせるかなと「ビジネス実務法務検定3級」をとったのですが、取ったきり、実務でそれを活かすことはほとんどなかったように思います。

また、よく「資格よりも実務経験が優先される」という言説がありますが、それも正しいと思います。少なくとも「実務未経験/簿記2級」と「実務経験者/未資格」だったら、後者の人のほうが高く評価されるでしょう。

それでも、資格を持つことのメリットは大きいと思います。
ここでは資格勉強・資格取得することのメリットを「現職に活かす」「転職活用に活かす」の2つの視点から書きたいと思います。

③ 資格のメリット【現職に活かす】

1.担当業務以外の領域について学べる

特に大企業ではこの傾向が顕著(組織的な必然)ですが、会社というのは業務が分業化されています。人事部門なら給与計算、採用、人材開発を別々の人がやってます。システム部門でも、新規システム導入を担う人は、システム運用やITサポートみたいなことはしていないものです。

分業化は会社組織の基礎となる概念ですが、これが過度になると「サイロ化」「隣の人が何をやってるかわからん」という状態になります。
担当者は自分が担当する業務が会社全体にどう影響するかイメージできず、「仕事」は「作業」に変わります。やる気がある人ほど仕事に対するモチベーションが下がり、「会社辞めてぇ」という気分になる。そこで会社を辞められればよいのですが、多くの人が辞められません。

なぜなら、その人には胸を張れるスキルも実績もないからです。

「給与計算なら自信があります!」と胸を張って言えればまだマシですが、デカい会社では給与計算作業すらも細分化され、イチ担当者は「給与計算の〇〇の部分しかわかりません・・・」なんて経歴になってしまいます。

そうなればその人に"貰い手"はなかなか現れないでしょう。

そんな事態を打破するためにも、まず自分が専門としている領域の資格の勉強をすることで”全体を把握する”ことが肝要。そうすることで、自分がやっている作業が最終的に何につながるか理解できます。

例えば、日本CFO協会が運営する「FASS検定」は経理の実務能力を問う検定です。ここでは月次決算、年次決算から、監査対応、有価証券報告書作成まで、かなり実務的なノウハウが解説されてます。こうした書籍を基に経理作業全体を理解することは大変重要だと思います。

話は逸れますが、経理の資格で真っ先に思い浮かぶ「日商簿記」は(私も2級を取りましたが)、実はあまり実務的ではありません。日商簿記で問われるのは仕訳や決算計算の正確性が中心。1級は、はっきり言って「電卓の打ち間違いが少ない者が勝者」みたいな内容です。

2.標準的なスキルやノウハウを知る

資格勉強によって”なにが標準的か”を知ることができることもメリットです。中小企業では創業時代から作業プロセスをツギハギして、中途採用者からすると「なんでこんなやり方してるの?」となるケースが少なくありません。阿吽の呼吸で仕事をしているので、仕方がありません。
こんな事態に見舞われたときに、「そもそも論」に立ち返ることが重要です。

例えば、システム関連資格では「基本情報技術者試験」が有名です。本資格の試験内容はハードウェアやソフトウェアの仕組みを問う、豆知識的?な内容も含まれますが、1/3程度は「プロジェクトマネジメント」「システム戦略」など、”システムをどう設計し、どう開発やるのか?”を学びます。

私は予算管理部門に所属していた時代に、予算管理システムの開発・運用を担当していたことがありました。システムベンダーと各部署の代表と一緒に、システムの要件定義をしたり、開発後の受入れテストをしたり、と、まあ社内ITの真似事のような業務です。

この時代、資格は取れませんでしたが、基本情報の勉強をしました。社内事情でシステム開発というのものに巻き込まれ、キャッチアップせねばと、プロジェクトマネジメント等を勉強せざるを得ない状態になったのですが、結果として非常に役立ちました。

ベンダーが作成するWBSの意味や、工数管理の概念、ITアーキテクチャなどなど、システム開発というものが、一般的に何を目指して、どう進めるものなのか知ることができたました。当然、座学と実務は違います。しかし、ガイドラインよろしく、自分のなかで「本来はこう進めるんだよな」という指針があるのとないのでは、安心感がまったく違います。

基本を知るということはやはり重要ということでしょう。

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