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悲しい時には思いっきり悲しもう

この記事はこんな人に役立つかも

▷悲しい人
▷泣きたい人
▷「べき」が強い人
看護師さんに、読んでもらいたい♡


悲しい出来事

それは、金曜日のことでした。
友人からのLINE。「LINEじゃなんだから、電話で話をしたい。時間ありますか。」と。

30年来の友人です。若い頃、10年間毎日のように一緒に過ごした青春時代の友人。

引っ越ししてからは、年に1,2回メールとLINEのやりとりだけ20年続いていました。電話で話すのも10年以上前のことだと思います。もう以前話した時の記憶も私にはありませんでした。

10年以上ぶりの「LINEじゃ何だから」という言葉に、私は虫の知らせというか、なんだか嫌な予感がしました。

指定した時間に電話が鳴り、直ぐに私は出ました。
そして、10年以上ぶりに聞いた声には、かすかな異変を感じました。

「なんか声違うね?」「そう?そんなことないけどなあ」という会話をして、その後、友人はこういいました。

「久しぶりの電話で何だけど、事の発端から話すと・・・・・」

「8/某日に、異変を感じ病院に行きました。そして、こういったことがあって・・・・・(内容は伏せます)。」

「そして、その日のうちに入院となり、1カ月が目まぐるしく検査で過ぎ、今日に至るってわけ。」

「自分でも、めまぐるしすぎて、何がなんだか。とりあえず、来週から完治に向けての治療ではなく、延命治療のための入院をします。」

ということでした。

「誰かに話ししたの?」
「●●さんに話しただけ。」

●●さんは、友人宅の近くに住んでいる長年のお友達でした。

「経過はよくわかったのだけど、気持ちの面では、どうなの?」

「そりゃショックだよ。けど、身寄りが誰一人いないから、家族がいたりする人と比べれば、きっとそうでもないんじゃないかと思っている。心残りがないからね。」

そして、今後の治療の流れ、身辺のこと、仕事のことなど、淡々と私に説明してくれました。私は、ただただ聴くことだけをしました。

「連絡してくれてありがとう。私に出来ることはある?」

友人はこう言いました。
「何かあったら連絡してっていっていたから、連絡したよ。ただ、それだけ。」
「今のところ、何をしてほしいとか何もないです。現状報告、それだけ。」

「もしものことがあったら、●●さんにはともこさんに連絡してほしいと、ともこさんの連絡先は伝えてある。」

「もし、私に何かできることがあれば連絡してほしい」と私は伝え電話を切りました。

電話を切ったあと、とても悲しくて、青春時代の思い出が走馬灯のようにあふれ出し、大粒の涙が止まりませんでした。

私は洗面器一杯になるくらい、嗚咽しながら思いっきり涙を流しました。


悲しい時は悲しもう。泣きたい時には思いっきり泣こう。

悲しい時は泣けばいい、私はそう思います。

なぜなら、私は自分が、涙を流すことを自分自身に許せていなかった時、患者さんが泣くことを、無意識に許可できなかったからなんです。

患者さんが泣こうとすると、泣かないように慰めるのです。患者さんは、泣きたいのに。

長女である私は、幼い頃から「お姉ちゃんだから」と涙を流すことができない環境下にいました。そんな私が、看護師や子育てを経験し、心理学を学んできた中で、気がついたことがあります。

それは、「自分に許していないことは、相手にも許すことができない 」です。

「私が我慢しているのだから、あなたも我慢しなさい。」と。そして、自分が我慢していることを我慢せず奔放な人を見ると、満たされていない自分の中のウニヒピリ※が腹をたてるのです。

それに気がついたとき、今まで溜めてきた涙を沢山流しました。毎日、毎日。

泣いて泣いて気が済むまで泣いたら、他人が泣くことも許せるようになりました。
「あなたも気がすむまでら泣いたらいいよ 」と。

今のわたしにできること

友人と電話で話した翌日は仕事でした。こんな日に限ってバタバタと忙しくない病院。こんな日は、忙しければいいのに。

私の両まぶたにはずっと涙が溜まっていて、その涙がこぼれないように、時々、ま白な天井を見上げて、涙を眼球の裏側に閉じ込めました。

帰りがけに医師を捕まえ、友人の発端から今までのこと、やった検査、経過、診断、治療法の話をして、少し知恵をいただきました。

「外科や薬物で治ったり、共生できることがほとんどなのにね。」と私の悲しみにまで寄り添ってくださり感謝の気持ちでいっぱいになりました。

友人との電話で、聴くことに全集中をしました。そのため、「ひとつだけ気になっていること」を聞き逃さずに済みました。

幸いなことに、私の近くには信頼を寄せている医師がいる。そのため医師の知恵を借りました。友人が必要であれば話そうと思っています。

私に出来ること何だろうってずっと考えていました。友人は「今のところない」と言っていました。

友人のその気持ちを尊重しようと思いました。

私はひとりで勝手に目の前の患者さんを、自分の持っている技術と心でより一層、日々親切にしていくと自分と約束しました。

目の前の患者さんも、誰かのとても大切な人。

私の大切な友人も、入院先の看護師さんに親切に優しく、大切に対応してもらいたい。痛い思い、悲しい思い、寂しい思いに寄り添ってもらいたい。

やさしさは繋がっていくって、私はそう思うから。

読んでくださりありがとうございました。

※ウニヒピリとは、ホ、オポノポノの潜在意識のことです。


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