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傍の下で(妄想化学遊戯Lev3)

ある日の朝、夫々の場所から、創生の地で・・・。

「・・・・・・・・・さて、・・うん、うん、もう良いでしょう、・・・・・・帰りますか」

と踵(きびす)を返して帰ろうとした道探は襟首を掴まれ強引に引かれて道探は噎(む)せた。

「ぐぅへぇ、・・・、ぐ、ぐるじぃ、ぐるじ~~ぃ、でず、ばなぁざ、まぁ・・・」

襟首を掴まえた華は、愚痴を言いながら、強引に引っ張て怒り心頭気味に、力尽くで道探を放り投げた。その勢いで、道探は、尻餅を付く。

「・・・・・・・・・・・このッ、ザザァ、来たぁ、ザザァ、そーーぉそーーーぉ、ザザザァ、帰るんじゃないッ・・、ザザザザァ、帰るんじゃッ・・・、ザァ、ふッりゃッ、・・ドサッ」

道探は、咽(むせ)びながら咽喉元を手で摩(さす)り、安堵する。

「ごぉへぇ、・・・ごぉへぇ、あ~~~ぁ、死ぬかと想った・・・」

華は、まだ怒りが収まらず、荒々しく言う。

「ふんッ、それ位で、死んでもらっちゃ、私が困るわよッ」

「だから、何度も、謝って、その分は、お返ししたじゃ有りませんか・・・」

「あんたはね、あの後、どれだけ、私が、自分の愚かさに、苦しんだと想ってるのよぉ・・・・・・、ま~~~ぁ、私にも非が・・・、有ったけど・・それも、含めて、苦しんだのよぉ、それを十二分に反省して下さい」

道探は、正座をして聞いていた。

「はい、そ、それに関しては、どぉげんしよぉうもぉ・・・なかぁ・・ほんにぃ、申し訳ない・・・」

華は、正座をして悄気(しょげ)ている道探を観て罪悪感を感じ許す事にした。

「は~~ぁ・・・わ、私も、わ、悪かったわよ、ご、御免なさい」

それを聞いた道探は、颯爽(さっそう)と立ち上がり、華に笑顔で言う。それを、華は苦々しい表情をさせ、少し俯(うつむ)き左手で額を添(そ)えながら右腕を前に出して制止させる。

「そう言う事で、帰りましょーーぉ」

「くッ、あんたわぁ・・、だから、何でそうなるのよぉ」

道探は無言で、海辺の方を指差す。その方へ華も視線を移して不味そうな表情で言う。

「ッウ・・・・・・だからって、退場はないでしょッ、退場は」

道探が指差す方には、観る人が観れば豪華絢爛に観えるだろうが、そう言う風に観えない人には、只の気色の悪い景色でしかなかった。そう、道探は後者の人種だった。

「・・・いえいえ、もーーーーーーーーーーぉ、十分、堪能しましたのでぇ、さーーーぁ、帰りましょう」

華は、どすの利いた声と睨みで、道探を見据える。

「おい、そこで退場はないだろう、あ~~~ん、退場はよ~~ぉ、あんた、も~~~ぉ、忘れたんじゃなかろ~~ぉな~~~ぁ、あ~~~ん、あたいを、弄(もてあそ)んだ事をよ~~~ぉ、な~~ぁ」

道探は、華の凄みに苦渋の表情で後退(あとじさ)り、海辺を指差し訴える。

「うッ、で、ですがね~~~ぇ、あの数はないでしょ、あの数は・・・、流石に、ど~~~ぉかと、想いますがぉ」

「・・・まぁ、ま~~~ぁ、何とかなるんじゃない、何とか、はははぁ」

華は、苦笑(くしょう)する。その台詞に道探は憤(いきどお)る。

「ほ~~~ぉ、そ~~~~~~ぉ、ですか、そ~~~~~~~~~ぉ、ですかぁ、あの数を観て、何とかなるとぉ、そ~~~~ぉ、ですか、では、華さんだけで、ご依頼を遂行なさって下さい。私目は、退場させて頂きます」

道探に対し、華は、又しても凄みを利かせた。

「おいおいおい、おいッ、なぁんだ~~~~~ぁ、あたいを、辱(はずかし)めといてぇ、その、えらそぉ~~~~な、態度はよ~~~ぉ、なんだ、あたいだけで依頼遂行しろだ~~ぁ、何言っとるんじゃいッ、われーーーぇ、寝ぼけとんのかいッ、こらぁーーーッ、あんたが、退場したら、あたいも、退場させられるだろーーーぉがぁぁぁッ、なーーーーーーーーーぁッ」

道探は、その場に正座して悄気て謝る。

「済みません・・・」


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