【詩】コルク銃の詩

正しさは、きっと骨格そのものみたいな形をしていて、だから僕たち、正しくある限り、まるでなんともないかのように、その場所に立っていられる。友達がいなくても、恋人がいなくても、正しければそのあいだ人間でいることが出来て、そうして笑いながらでたらめに嘯くことが出来て、だから、僕は、人間の形を保てなくなる前に、少しだけ軌道修正をするのだ。
僕が嫌いなきみを、誰も嫌いではないこと。
僕が正しくあり続けるために、きみは、全人類から銃を向けられなくてはならない。

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