デジタル痴漢えん罪
Xを中心に、世間を賑わせていること。
星野源が不倫疑惑をかけられていた。
ことの発端はXで時事系の話題を取り扱う滝沢ガレソの投稿。滝沢ガレソをひと言で表すとゴシップ週刊誌だ。眉唾な情報ばかり投稿している。
しかし当たっている情報もあるので説得力もある程度ある。フォロワーも多いので影響力もある。まさに週刊誌と同じだ。間違っている情報もあるが、合っている情報もあるからタチが悪い。
デジタル痴漢えん罪
痴漢はえん罪が問題になる。勝手に痴漢に仕立て上げられ、否定するがレッテルは剥がれず、結局有罪になる。
そして人生がめちゃくちゃになる。本当は無罪だったとしても。被害者の証言で、100%証明が立証できてしまう。直接証拠というやつ。
痴漢はオフラインでの直接証拠で、ゴシップ記事はオンラインの直接証拠。
痴漢は一度証言されると、無罪になるのが非常に難しいらしい。前述した直接証拠で成り立ってしまうからだ。逃げても有罪。従っても有罪。
弁護士ですらどうにもできない。誇張抜きに被害証言をされた時点で詰む。これと同じ事がネットや週刊誌の噂だ。
悪魔の証明
これで疑惑をかけられた側が面倒な手続きすっ飛ばして晒し上げられるのは、法律のバグを感じざるを得ない。 「痴漢をやった証拠もないけど、否定する証拠もないから有罪ね」が令和でもまかり通る人の世。
少年法で犯人の名前が出ないのに、ネットでは私的に特定されていて、その特定行為も裁かれないという矛盾。
客テロはモラル違反の範疇であるにも関わらず、住所特定という法律違反を行うことは正義とみなす風潮。
法治国家だが民主主義であるというバグ温床環境。
事実なんてどうでもいい
人は信じたいものだけを信じる。
無視を決め込むと「都合が悪いから黙ってるんでしょ」と言われ、声明を出すと「やましい所があるから声明出したんだね」と言われる。
そうと決め付けているから、何をやってもそうとしか思えなくなるのだ。
悪かどうかを決めるのは法律ではなく、風潮や民意だ。
法律は風潮でひっくり返せる。なので法律にのっとって考えるのではなく、世間を味方につける必要がある。
逆に世間のヘイトを買うような行動をすると、自分がヘマをした時に、ものすごいしっぺ返しが来る。
不倫のペナルティが分かりやすい。同じ不倫という行為をしても、全くお咎めなしの人もいれば、完全にテレビから干される人もいる。この違いは、やはり普段から世間のヘイトを買っているかどうかだと思う。
「この野郎気に入らねえな」
「コイツ叩きたいな」
「このバカ調子乗ってんな」
と普段から思われていたら、ここぞとばかりに袋叩きにされる。
渡部建は完全に干されたが、ヘイトを集める要素は沢山あったと思う。映画やグルメ知識をひけらかし、番組のいいところを持っていく姿勢や、妻が大人気女優というところが、素人の僕なりに思いつくヘイト要素だ。
調子に乗ると痛い目を見るというのは、そういうこと。
それでもえん罪はかけられた時点でどうにもならない。が、できる限りのリスクヘッジは普段からしておきたい。
電車なら手を上げて乗るとか、プライベートなら毎日家に直帰するとか。