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失敗は必然か


《成功する人間は、能力があるゆえどう転んでも成功する》という説を書いた。

ならば失敗も必然なのか?ということを考察していきたい。

突然だが僕は頭が悪い。
どれくらい頭が悪いかというと、病院で知的障害判定をされるくらい悪い。

  • 要領が悪く、作業が遅い

  • 計算が遅く、ものによってはお手上げになる

  • 喋る速度が遅く、会話が噛み合わないことがある

  • 記憶力が低い

  • 注意散漫でよくミスをする

  • 手先が不器用で、工作などにはめっぽう弱い

漫画家になろうとしていた。
成功を目指していたのだ。
結果は失敗だった。
画力不足、構成力不足だったと思う。練習不足でも才能不足でもあったと思う。どれくらいの割合かは分からない。

漫画家以外なら成功できたか

前述した、頭が悪いことと、漫画家の失敗は関係があるのかは分からないが、少なくとも一般の労働環境では関係が大いにあった。

使えない奴、と、レッテルを貼られるのは必然だったと胸を張って言える。
段取りが悪いので、どうしても他の人より作業が遅れるのだ。どこの職場に行っても低い評価だったので、一般労働環境での失敗は必然だと断言できる。思い込みではない。なんなら学生時代の集団行動から不穏だった。部活なんて不適応と言っていいレベルだった。

そう考えると

失敗は必然…というか1つの要素だけなら可能性は低くなる、程度だろうか。人間は複合的な要素でできている。頭が悪くても、身体能力やルックスなどが良ければチャンスはある。
逆に言うと、それらの要素が複合的に低いと確率はガクッと下がり、必然と言っていいくらいの成功率になる。
頭の悪さだけならばまだ40%の成功率だったのが、身体機能も悪いために、成功率が10%まで下がったと。そのうえメンタルまで弱いという要素もあるので成功率は1%になる。そしてルックスの要素まで悪いので、成功率は0.003%まで落ちた。
成功確率は例だが、実際に評価される要素がない人間はいる。福祉のお世話になるような人間だ。
そしてマタイ効果のように、ひとつの要素で著しく低い能力値を叩き出している場合、他の要素も失いがちだと感じる。
ダウン症を持っている人間は、特徴として顔が平べったくなる。
ダウン症は知能面において低い。ルックスに特徴があると前述したが、決してアイドルにいるような、いわゆる美形とは違う。この時点でダウン症の人間は2つの要素を著しく失っている。
…いや、3つか。身体機能もあまりよくないらしい。身体がふにゃふにゃしているというような話を聞いたことがある。

低い能力があるならば、その分別の能力値が高くなるといったことは現実において起こらない。むしろ1つの能力要素が足を引っ張ると、そのまま他の要素まで低くなり、結果的に複合的な低下となる。複合的に要素が低下するので、成功率がどんどん低くなり、ほぼ不可能と言えるほどにまで落ち込んでしまうのが現実だ。
だからこそ福祉が必要なのだ。

生まれた時点で

ダウン症は生まれ持ったもの。成功するかどうかは誰にも分からないが、生まれ持った段階で、成功の確率を著しく下げるハンデがあることは目に見えて分かる。

そう。成功も失敗も、永続能力によるものなのだ。
生物なので劣化していくが、最初から得ている能力は、ある程度長い期間使える。
ルックスは男性なら40代後半までは使えるだろうし、要領の良さなら還暦まで使えると思う。
それが成功を呼ぶ。つねに彼らは成功に近いのだ。
成功失敗は、必然ではなく傾向の話なのだが、その傾向が著しく高いか低いかの違いなのだろう。
福祉を受けるような人間は、成功率がつねに0.002%。それに対して頭角をあらわす人間は成功率が80%。
必然ではないにしても天と地の差だろう。

パチンコで例えるとめちゃくちゃ分かりやすい。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとは言うが、当選設定397/1で回すより、5/1で回したほうが、確実ではないが確率としては上がる。
より少ない回転数で当たる方がいいだろう。
能力に恵まれた人は、この当選設定が高いので当たりやすい。さすがに1/1(絶対)はないだろうが、5/1(20%)くらいある人はいるだろう。そういう人は回してさえいればすぐ出る。
逆に1000000/1というほぼ必然の失敗をする人間もいる。
必然ではないにしても、宝くじ1等を当てなければいけないのと、読者懸賞ティッシュを当てるのとでは、同じ成功への努力過程といっても天と地の差だろう。

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