ずるい後出し意見

ジャニー喜多川が亡くなってしばらく経つが、ある時を境にテレビ業界が、反旗を翻し、ジャニー喜多川氏の今までの悪行を叩き出した。

で、それに乗っかったのか、芸能会の大御所であるビートたけし氏が、会見でジャニー喜多川氏の悪行について暴露していた。
「酷いもんだった」と。

僕は「虐められた経験がある」と聞かれてもいないのに告白する芸能人を偽善者だと思っている。
今回のたけしさんを見た時「ああこの人もそういう類の人だな」と感じた。

今更言うんだ、と。
知ってたのに言わなかった。
だけどテレビや世間がジャニー喜多川アンチムードのなか、有利な状況ならいいと思って暴露。
味方がいないと何も出来ないんだ。
フライデーを襲撃した時もそうだったのだろうが、仲間を引き連れての加害事件だ。
行くならひとりで行けばよかったのに。
ひとりではなんにも出来ねんだ。

先程《いじめ告白》がそうだが、都合のいい時に、都合のいい話しかしない人は信用ならない。

いじめされたんだ。ああそうか。いや、嘘だとは言わない。だけどいじめられただけだったか？
1回でも自分がいじめた側になっていないか？
と。
自分が犯した10回のいじめ加害を棚に上げて、受けた1回のいじめ被害を強調する。
都合がいいだろう。

たけしさんのジャニー喜多川悪行暴露も、酷いもんだと思いますわ。
もう過ぎてどうにもならない事だと墓場まで持っていくか、干され覚悟でジャニー喜多川存命中に告発するかのどちらかが良かったと思う。結局小物感が出てしまう。

大御所がこれだもん。

僕は誰しもが評価している目立った人間より、見えないところで苦労している人間のほうが偉いと思うし、説得力もあると思う。

ホリエモンも餃子店を休業に追い込んだ迷惑オヤジだった過去は消えない。
というか前科持ちだろ。あ、たけしもか。
普段スポットを浴びることは無いが、ホリエモンが入店した餃子屋の店員の方が偉い。