コロンブスMV炎上に見る人の評価
ミセスグリーンアップルの楽器である《コロンブス》のMVが差別的であると海外で炎上していた。
炎上した理由
コロンブスの格好をしたメンバーが、猿の着ぐるみを着た人間に人力車を引かせていたからなのだが、海外の原住民でコロンブスに対して肯定的な評価をしていない人から反感を買った。コロンブスが持ち帰った資源は、日本にも恩恵をもたらしたため、日本人が見ると英雄だが、原住民が見ると海賊。
つまり見る人によって評価が変わり、取り扱う際の倫理観が変わっている。
BTSの原爆シャツが日本で大炎上していて、BTSサイドは「差別の意図なかった」としているが、僕含めた日本側は「そんなわけねーじゃん」と思っている。今回のコロンブスMVも「差別の意図なかった」と制作サイドは主張しているが、海外は「そんなわけねーじゃん」と怒っている。僕も差別の意図は無さそうだと思った。なので本当にBTSも悪意が無かった可能性があるということ。
倫理観は国によって違うので、ある国の文化が他の国には野蛮に映ることはあるある。コールオブデューティというアメリカのゲームがあるのだが、実際の戦争を舞台にしている作品もある。それをゲームにしているのは不謹慎だといまだに僕は思うし、プレイする際は罪悪感を覚える。自由なアメリカの事をよく知らない段階でコールオブデューティを観たら、野蛮な国だと思うだろう。日本では発売禁止になっているコールオブデューティ作品もあるわけで。
アメリカだけではないし、音楽もそう。スウェーデンのサバトンというヘビメタバンドがある。このバンドの楽曲もまた、戦争を賛美したような風味がある。
日本でいうと神風特攻隊をテーマに曲を作っているような感覚だ。日本人は大体敬遠するだろう。
そもそもテーマがマズかった
そもそもテーマがマズかったのだろう。前述したが海外の一部地域では極悪人なので、MVがなくとも、明るい曲にするだけで、コロンブスから酷い扱いを受けた原住民は眉をひそめるだろう。MVは叩く理由だが、テーマをコロンブスにした時点で目を付けられていたと思う。
BTSが原爆の曲を作ったのなら、MVが無くても肯定的な雰囲気を感じさせるなら不穏。コロンブスも、地域によってはヒトラー並みに言ってはいけない人、取り扱ってはいけない話題なのだ。
日本だと政治、宗教、障害だ。原爆は政治、麻原彰晃は宗教、乙武洋匡は障害。全部タブーだろう。尊師マーチを生配信などで芸能人が歌おうものなら、即解雇だ。やはり海外では、麻原彰晃はそこまでの悪人という認知はないと思うが。
どちらにしても、娯楽と上記タブー3を結びつけることは、少なくとも日本の倫理観においては悪だ。猛虎原爆固めというプロレス技も。
見る人によって評価が変わる
坂本龍馬
歴史の教科書から消えるらしい。倒幕のキッカケを作ったとされる人間だが、龍馬がいなくとも幕府は限界だっただろうし、龍馬の功績などは後世の創作であることが多いらしい。三国志演義のようなものだろう。架空の人物である佐々木小次郎とまではいかないが、宮本武蔵的なポジションである。宮本武蔵も教科書には載っていないし、強さは誇張されているというか、不自然に神格化されている。実際はあんな大層な人物ではないだろう。
野口英世
当時海外において不治の病であった黄熱病の特効薬を作ったとされる人物。
しかし研究こそしていたが、本人の開発した黄熱病薬は効かなかった。それどころか本人自身が黄熱病に罹り死亡。しっかり効く黄熱病の薬の開発に成功したのは、野口英世の研究チームであるうえに、野口英世本人の死後だったため、僕は過大評価だと思っている。
スティーブジョブズ
部下の前で部下が改良したiPhoneを水槽に入れた。「気泡が出る。隙間があるならまだ限界じゃないな。作り直し!」と指示しただけ。
この水槽にiPhoneを入れたエピソードはジョブズの美徳のようになっているが、ジョブズ本人より、ジョブズの要望に応えた部下の方が冷静に考えると凄いだろう。
時代によっても変わる
やっている事が同じでも、時代によって評価が変わる。
パワハラや喫煙をとってもそう。
手塚ヨットスクールや、佐山サトルの指導は当時美徳だったが、今はテレビですら放送できないほどの悪。
誰でもそう
僕は自分の事を悪人だと思っているが、そう思わない人もいるだろう。さすがに尊敬している人は皆無だろうが。
大前提として、そもそも僕は国民のほとんどに認知すらされていない。
1億2000万人いるが、そのうちの100万人にすら知られていないだろう。
話が逸れたかもしれない。今は交流している人も少ないため、悪人とも善人とも思われていない。そもそも興味すら持たれないから。僕のnoteすらも。
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