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高校時代

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2023年7月の記事一覧

お風呂の思い出

お風呂の思い出


■日の出湯

高校卒業までずっと日の出湯に通っていたが、小学4年位迄あった大きな体重計は1貫、2貫と測る「貫・匁(もんめ)」秤だった。1貫は3.75㎏。1貫は1000匁で、1匁は3.75g。小4の時の体重は5.6貫くらいだったと思う。痩せていたのだ。

それから少しすると湯船のお湯が循環式になった。それまでは、お湯の表面には垢がいっぱい浮いていて、誰かが入ってきてお湯が溢れそうになった時に手でお

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北高体育館の思い出

北高体育館の思い出



■昼休みはバレーボール

昼休みはバレーボールが定番で、体育館の中は「こっちによこせ!」、「ソーレ!」、「キャー!キャー!」の笑い声などで溢れ返っていた。時には、隣の輪から飛んできたボールを上手に打ち返してあげることもあったし、違う学年と一緒に遊ぶこともあった。エネルギーに満ちた青春の一ページが輝いて見える。

■トスもレシーブも阻まれた低い天井

遊びのバレーボールでは問題ないのだが、バレー

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楽しかった寒い思い出(1)

楽しかった寒い思い出(1)

今は「凍ったバナナで釘を打つ」ニュースや動画があるので、北海道の寒さは全国に伝わっていると思うが、やはり、自分の愉快な体験を自分の言葉で残しておこうと思う。

■濡れタオルも耳たぶも

外で吐く息はキラキラって光って落ちた。今はダイヤモンドダストなんて洒落た表現をしているけど、要は、凍って落ちるだけの話。吐く息が凍るのだから、風呂上がりの髪の毛は、銭湯を出て5歩も歩かないうちにパキン!と凍る。触る

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楽しかった寒い思い出(2)

楽しかった寒い思い出(2)


■金魚の話

高1のとき、港まつりの金魚すくいで3匹金魚をすくった。じきに2匹は死んでしまったが、1匹は元気に育った。時々、鱗が白くなったが、そんな時は「風邪気味」と判断して少量の塩を入れると、やがて元気を取り戻した。当時の僕は、公営住宅に付け足した部屋で一人、寝起きしていた。金魚鉢はその部屋の机の上に置いていた。

冬は石油ストーブをつけて勉強していたが、この部屋の壁は薄かったので、
ストーブ

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まけて貰った話

まけて貰った話

新年度が始まる前、新しい教科書を買いに本屋に行くのが楽しみだった。確か本町4丁目の本屋さんは「鈴木書店」という店名だったと思う。その先にあった文房具店「富貴堂」でも新しい教科書を置いていたと思う。学年とか小中高で取り扱い店が分れていたのかも。

風呂敷に包んで持って帰った本を床に広げる瞬間が、これまた楽しかった。ああ、あの頃の、何と表現したらよいのか、ワクワクした純粋な感じは!

何も買わないでも

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紋別北高記憶スケッチ

紋別北高記憶スケッチ

今日も自分の記憶に挑戦している。

と書けばカッコよく響くかも知れないが、要は、「思い出遊び」をしているだけなのだ。しかし、残りの人生は長くないから、急いでいろんな思い出を書きたいと思っている。

これまで「やらなければ」と頑張ってきた社交ダンスのHP「私のダンスノート3」は、先日、自分に課した最後の仕事の翻訳を終えたことで目的を達成した気持ちになっている。それを終えたことで、より多くの時間をこの

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