松尾 永二

小学校教員。 同じ。揃える。決まりは守る。クウキを読む。 日本の子どもの幸福度は、低い…

松尾 永二

小学校教員。 同じ。揃える。決まりは守る。クウキを読む。 日本の子どもの幸福度は、低い。 「生きやすいけど息苦しい日本」。 日本の良さをもちつつも、個性的で創造的。ワクワクを大切にする。 子どもはもちろん、私たち大人もそうありたい。 それでいて、世界に貢献できるような人材を。

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  • 新しい「教育の枠」への 小さな種まき

    現状維持の教育。ゆるやかな波でもいい。自分にできることを探していく。

最近の記事

問いかけると、子どもは考え始める

「変わらない原因は子どもではありません。ガチガチ頭の大人に問題がある」 この手の本は、多く読んできたつもりだ。しかし、変わらない、変われない自分にいつも後悔の毎日。 著者の池上さんは、 ・子どもは、自分で考え、動き出す。 ・学習強化因子は、自発的に取り組んだときに、もっとも分泌される。 ・そうした子どもは、大人の想定を越える。 という。 また、3つの過干渉として、次の3つを挙げている。 ① 「ダメ」というひと言の危うさ ② 「心配」という親心の矛盾 ③ 答

    • 頭のいい人が話す前に考えていること

      「7つの黄金法則」 「5つの思考法」 の2部構成。  自分には、出来ていないことばかり。 「黄金法則」 「反応」は、絶対にした方がいい、と思っていた。子どもにも「反応しなさい」と言う。  確かに稚拙な反応は「すぐにデキあがる人」「軽い人」とみなされる。また、何でもすぐに意見を言う人を「出る杭」のようにされがち。黙っていることを日本では謙虚さともとらえられる。  しかし、欧米ではどうなのか。スピーチでもスポーツでも何でも反応の仕方が豊富。盛り上がる。日本は冷めた感じ。  

      • 『宿題をハックする』

        宿題のリスク  子どもはもちろん、保護者も教師にとっても大きなウエートの『宿題』。  主体的でない『宿題』を今すぐやめることで、本来の「楽しい学び」になる。  もし、私たち多くの日本人の大人が経験してきたであろう従来の「宿題」を出し続けるなら、学びにおいて主体的とは対極なイメージを子どもや保護者に植え付け、教師もそのことに多くの時間や労力をかけることになる。 従来の宿題  そもそも、日本の宿題の内容は、ほぼ決められている。漢字(ノートに練習)や計算(ドリスやプリント)、

        • 夏休み、一斉一律、定量的課題の脱却

          10の課題① 業者の問題集(国算社理) ② 「一番好きでワクワクすること」紹介準備  〇条件  ・「何」「どう」紹介するか自分で決める  ・3分い内で紹介  〇紹介方法の例  「番組風、スライド、紙芝居、絵本風、作った物を見せる、やってみせ     る」など。違う方法でもいい。 ③ 読んだことのない本、読書3冊  ・地域の図書館などを利用する。 ④ 新しいことへのチャレンジ、3つ  ・「安全」と「けんこう」だい一に考え、何をするか決める。  ・好き、ワクワクすることを。 ⑤ 

        問いかけると、子どもは考え始める

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        • 新しい「教育の枠」への 小さな種まき
          12本

        記事

          夏休みの”宿題”

           宿題、大嫌いだったし、今も大嫌いだ。 毎日の宿題はもちろんだし、夏休みの宿題も。 夏休みの宿題は、要らない。  理由は、3つ。 1つ、「宿題=苦行」の構図があり、”やっつけ感”が全面にでる。 2つ、子どもが「その学習が必要なのか」を考える余地がない。 3つ、子どもの”余白”が奪われる。  私たち教師も、保護者も、つい子どもを管理したがる。  分刻みの学校生活。担当者さえ曖昧な細かすぎるルール。今だ一斉一律で揃えることを強いられる授業や行動。学校で一日フルにがんばって(耐

          夏休みの”宿題”

          幸せとは何か

          人生には幸せ以上のものがある  エミリー・エスファハニ・スミス 幸せを追い求めても、幸せにならない。 幸せになるためには、「生きがい」が必要だ。 「生きがい」をもつと、逆境に強く、仕事や勉強の成果が上がり、長生きする。 では、「生きがい」のある人生とは何か。 「生きがい」のある人生には、4つの柱がある。 「結びつき」 形式的なものではなく、愛情で結びついているもの。家族、友人、コミュニティ。知り合いがいるのに挨拶しない、相手がいるのに携帯をチェックしたり・・。相手の価値

          幸せとは何か

          「ちゃんとしなさい。」

          家庭や学校で、大人がよく使う。 言われ続けた子どもたちにどう影響するのか。 そしてそれは、日本をどう形づくるのか。 『生きやすいけど、息苦しい』国のままでいるか。 それは、私たち大人にかかっている。 学校現場では、”規律あってこそ”が根本にある。 特に一年生。 「じっと席に着いて、先生の話を聞ける」かが全てと言っても過言ではない。 大人が「ちゃんと」を続けさせたら、子どもは何を失うのか。 いや、私たちこそ失っていることがある。 心の余裕だ。 私はそれが、ほしい。 子どもと

          「ちゃんとしなさい。」

          ありのままで

          「行かなくてはならない。」 「合わせるのが、ふつう。」 嫌なことでもがまん強く、苦しくても耐えて、集団の中で「分かったふり」や「分からないふり」をする。 そういう圧力がかかる。 一人でいたいとき、ゆっくり自分のペースで過ごしたいのに。 ふつうって何だ。 自分のペースで、自分が選んだ道でいい。 それを否定するのは、否定する側(大人)の都合に過ぎない。 世間体だ。 みんなが参加していれば、何となく安心する。 その中に、つらい人だって本当はいるのに。 私たち大人がしてあげら

          ありのままで

          マイチャレンジ

          昨晩つながったばかりの二川さん。 「BeYond Labo」主催者のお一人だ。 『BeYond Labo』 ビジョン ・今までの自分を越えることを楽しむ それにチャンレジする大人を増やす ・「教育」という狭い世界と外に広がる「社会」の垣根を低くして、超えやすくする 楽しそう 素直にそう感じた。 今朝。日曜日の朝6時。 よく分からないけど、発表会⁉をするという。 マイチャレンジ・サロン 発表された7人のお話。 加藤さん「たくさんできた『時間、繋がり、学び』から、

          マイチャレンジ

          加賀市、加賀市、加賀市。

          ワクワクがとまらなかった。 あっという間の1時間15分。 加賀市の教育改革。 教育長の島谷さんの話。 一斉一律の授業。 みんなに同じを求める学校。 もう、時代がちがう。 そもそも、子どもはみんなちがう。 子どもの発想に、大人が”ふた”をしない。 子どもをみくびらない。 試されているのは、「大人」の発想力と受容力。 進のか、停滞するのか。 全て「大人」の意志。 とにかく、やってみる。 完全、完璧をもとめない。 何度もくじけ、エネルギーがなくなってしまう。 でも、全

          加賀市、加賀市、加賀市。

          子どもの夢をあきらめない大人達がいる

          朝から、とても有意義な学びを得た。 東京の小学校に勤務する二川佳祐さん。 「私たち教師が、いろんな体験をする。校内研も同じ。そうすることで、教室にもっていける。」 その通り。 私たちが、 新しいことにチャレンジする。 ワクワクすることをやってみる。 社会とつながる。 課題に立ち向かう。 『子どもの夢を、あきらめない大人達がいる』 最高に、かっこいいじゃないか。

          子どもの夢をあきらめない大人達がいる

          「40歳の壁」

          あと何年教員を続けられるのか。 教育を変えられるのか。 現場で役に立っているのか。 「個性を大切に」などと謳う反面、 子どもたちに同じことを求めてしまう自分。 体裁を気にしてしまう自分。 当然、周囲も変わるわけがない。 自分も含めて、現場は常に”100m走”の繰り返し。 何が正しいのか。 何を変えないといけないのか。 考える気力を失っている仲間もたくさんいる。 世間やメディア、保護者、地域からの圧力に重圧を受け止める。 校区内、市や県、国からの求めに合わせるベクトルが働

          フィンランドの小中学校から学ぶ 幸せな子どもたちの時間

          オンライン講座で充実した時間を過ごした。 フィンランドの先生たちの言葉で、印象に残ったのが、 「〇〇しなさい」 ではなく、 「こうしてみるのはどうかな。」 自己選択、自己決定の機会を大切に。 自己肯定感の醸成。 そして、 自分の強みに気付こう! 強みを伸ばしていこう! を強調。 「同じ」「揃える」日本の教育。 良さもある。でも自分たち”教員側の都合”がかなり多い。 そこから抜け出せないガチガチな状態。 何とか変えたい。 99%は「そんなことをしたら、問題が起きる」と言う。

          フィンランドの小中学校から学ぶ 幸せな子どもたちの時間

          「みんな同じじゃなきゃいけない」

          「めだか 太平洋を往け」重松清を読んで 「みんな同じじゃなきゃいけない」 「学校は出席すべき」  様々な生き方、考え方がある。  学校に出席することは、目的じゃない。  ー自分で考え、自分の脚で立ち、自分で行動する。ー  今の、日本の学校。本当の意味で自律している子を育てているだろうか。世間からの評価、親からの評価をきにするあまり、自己防衛しているだけになってはいないだろうか。  本当に大切なことは、どこでだって学べる。ほんの少し、周囲の大人が後押ししたり、環境

          「みんな同じじゃなきゃいけない」