認知症の第一人者が認知症になった
nhkでやっていたので、録画しておいて見ています。
とにかく切ない。
段々病状が進行していくことをきちんと自覚していて、不安に思ってること。同じことを繰り返し聞いてしまうことを周囲がうっとおしがっていると考えて、「寡黙にならざるを得ない」「自分が死んだら周りはホッとするんじゃないか」とおっしゃってたこと。自分がかつて提唱したデイサービス利用をしてみたところ楽しくなくて行くのをやめたこと。でも、奥さんの負担のことを考えてデイサービスに再び行きはじめたこと。
彼は何度も「確かさ」がなくなっていくと言っていた。
認知症になると鬱っぽくなる段階がいるらしいが、そりゃそうだろうと思う。これまで積み上げたものが、生きた記憶が無くなるかもしれない不安を抱えるのだから。
私が私を忘れていくとしたら、何を思うだろうか?
死ぬときに「ああすればよかった」と後悔したくないと思っているのですが、きっと「私」をはっきり認識してるときから「私」がぼやけていく狭間でも同じことを思うのだと思います。
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