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H a p p a n o U p d a t e s - No.236

2月の葉っぱの坑夫の更新情報です。タイトル画像は「小さなラヴェル…」たにこのみさんの絵から。今回の登場のイカボード(誰やそれ!)似の彼は何者?
・小さなラヴェルの小さな物語
・モーリス・ラヴェルの生涯
・わたしはラヴェル:手紙・文章・インタビュー
・今月のピックアップ
・最近思ったこと、考えたこと
・葉っぱの坑夫<本の特別セール>「籠女」
(2月25日〜3月12日)

小さなラヴェルの小さな物語
作:コンガー・ビーズリー Jr.   絵:たにこのみ  訳:だいこくかずえ

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第7回更新
マエストロ歓迎 ~ 丘の上のホテル(第37〜第38話)
インタビュー(第39話)
身長30cmの小さなモーリス・ラヴェル。フランスの偉大な作曲家を題材にした、楽しくて心温まるコンガー・ビーズリー Jr.のファンタジー小説です。ロワール川を下る旅も終わり、定期船はナントの港に到着。モーリスは街の人々から大歓迎を受け、南に向けて発つ前にここで一休み。滞在中にパリ・ソワールの記者からインタビューを受けます。ファンタジー小説という枠の中で、「リアルなモーリス・ラヴェル」が顔を覗かせる瞬間です。

モーリス・ラヴェルの生涯
マデリーン・ゴス著 だいこくかずえ訳

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V.ガブリエル・フォーレ、人物とラヴェルへの影響
フランスを代表する作曲家の一人、ガブリエル・フォーレは、パリ国立高等音楽院でラヴェルの作曲の先生でした。フォーレは早くからラヴェルの才能に気づき、創作活動を励まし続けました。またラヴェルもフォーレの音楽を高く評価し、尊敬していました。この時期、ラヴェルは初めて公開の場で作品を発表するようになります。
*この作品はラヴェルの死後まもなく書かれた、英語による初めてのラヴェル評伝です。当時著者はパリに滞在中で、ラヴェルの弟や友人たちから直接話を聞いてこれを書きました。(全20章ありますが、公開は順不同です)

わたしはラヴェル:手紙・文章・インタビュー
テキスト:モーリス・ラヴェル  訳:だいこくかずえ

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第7回更新
[文章] ガブリエル・フォーレの歌曲 1920.10
「フォーレの重要性は、歌曲を研究しないことにはわかりません」とラヴェルは言います。そしてドイツのリート(歌曲)とフランスの歌曲を比べて、何がどう違うか持論を展開します。フォーレの歌曲は聴いてみると、確かに優しくソフトで控えめ、曖昧さが常にあり、それがとても美しいのです。

アービー ・オレンシュタイン編 "A Ravel Reader: Correspondence, Articles, Interviews”より、友人や家族に宛てた手紙、自作や他の作曲家についてのコメント、レクチャーやインタビューなどを選び、日本語にして紹介します。

今月のピックアップ | Choice of the Month
バナナ喰らい
モニカ・アラク・デ・ニェコ
だいこくかずえ:訳

Photo by Trust for Africas Orphans (CC BY-NC-ND 2.0)

旧サイト「とりうたうあたらしいことば」から、1979年生まれのウガンダの英語作家の短編小説を。このプロジェクトでは、アフリカの新世代作家の作品を多く訳してきましたが、ニェコもその一人。主人公の母娘を取り巻く環境として、ローカルの物売りたちのアフリカ的価値観が炸裂、「文明人」には到底理解不能な、なんだかスゴイ世界です。
The Banana Eater by Monica Arac de Nyeko

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
02.09/22 ニュースの見方 : paywallの壁を越えて
02.24/ 22 重訳論ふたたび。周縁国、小国の文芸翻訳。
どこから、どんな風に日々のニュースを得てますか? インターネットの登場以来、有料無料のニュースソースが画期的に広がって、読む側は選択肢が増えました。でもその選択にはリテラシーが求められます。You are what you eatという言い方がありますが、You are what you readとも言えるかも。

□ 葉っぱの坑夫<本の特別セール>(2月25日〜3月12日)
籠女 - 子どものための風変わりなストーリーテリング集 -
メアリー・オースティン著、宮川隆装幀
2004年2月刊、四六判、244頁 オンデマンド印刷 送料・税込 ¥600
*本の価格を下げました。通常で800円です。

メアリー・オースティン『籠女』より

この本、在庫が切れたと思ってアマゾンでの販売を中止していました。ところが昨日、在庫棚を整理していたら、奥の方に印刷所から届いたままの包みが二つ見つかりました。表紙Bバージョンのみですが18冊ありました。それでHappano Storeで販売を再開することにしました。

「籠女(かごおんな)」は、子どものためのお話し集として書かれたもので、パイユート・インディアンの籠女が、白人の少年アランに一族に伝わる小さな物語を聞かせます。コヨーテ、銀モミ、氷河、オオツノヒツジ、女の服を着た男などをめぐる不思議なお話しが全部で14編入っています。
本の詳細はこちら。または ↓ のメールアドレスに購入希望のご連絡を!

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

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