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エッセイ

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#報道

あなたは誰ですか?

「韓国なんて要らない」も「安倍死ね」もどっちも最低な言葉だ。

いやになる。
何で俺が傷つくのかわからないが、傷ついている気がする。たぶんそういう人がいっぱいいる気がする。

どっちも正義のような顔をしているのがこわい。

死んでいい人なんていない。多分安倍晋三が死んだら、その人たちは「本当に死んだw」とか平気で書くような気がしてこわい。要らないなんて言っていい人もいない。そもそも「韓国なんて」と

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仁川国際空港で生活しているルレンドさん夫妻に会った

ウラジオストクに行ってきた。その話の前に、先にしておくべき話がある。

ウラジオストクには韓国経由で行くといくらか安く行ける。韓国でのトランジット。仁川国際空港。そこには難民申請中のルレンドさん一家が住んでいる。韓国に入国できず、帰国すると身の危険がある。パスポートも取り上げられ、彼らはそこに住まざるを得なくなっているのだ。

映画「ターミナル」を思い出す。「クラコウジア」と言う声が耳によみがえる

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肯定はカウンターカルチャーだ!

ちいさな居酒屋で働いている。

仕込み中かけているラジオから流れてきたカネコアヤノの歌声やそのことばに魅了された。

それはその番組にゲストで出てきた時のことで、まだラジオに慣れていないのか少し緊張していた。

二回目のゲストのとき、パーソナリティと交流があったのか、前よりも打ち解けた様子で、自分の話をとつとつと語っていた。

それから昨日三回目のゲスト出演。彼女は自信を持って話している気がした。

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鉄腕アトム。

肯定することが大事だと思っていた。何か否定的なことがあってもそれを肯定的な形に変えて表現するところまで突きつめてから表現することが大事だと思っていた。基本的にその思いは今でも変わらない。

でも少し不安に思うことがある。

例えば鉄腕アトムや宇宙戦艦ヤマトやは、否定的な悲しく辛く自己嫌悪に陥るような記憶を、希望へと変換したのだと思う。原子力発電が賛成されたのは、原子力をネガティブなイメージからポジ

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報道写真、それから戦争を伝えることについて

まずはこの記事を読んでほしい。これは去年の記事だが、案の定一年間僕はクリックしなかった。シリアの惨状と、それについての世界的な反応が薄れていることを考察した記事だ。

記事中の言葉にあるが、ある主の惨状を見せ続けると、心理的な麻痺状態になり、痛みを感じにくくなる。「そうなのかあ。」と顔を顰めて、それで終わり。生活に戻っていく。

戦争は今も起きている。でも僕たちには何もできないという無力感が、全体

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