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「音楽が売れない」の一言を考察すると



音楽が売れていた頃は

音楽が売れない現在に対して、かつての音楽産業は非常に繁栄していました。CD1枚が1000円、アルバムが3000円で販売され、年間には10曲以上のミリオンヒット曲が生まれ、それぞれが10億円以上の売り上げを達成していました。このような時代には、音楽産業全体が年間100億円以上の市場規模を持っていました。

テレビと雑誌の波及効果


音楽が売れていた時代には、音楽産業が非常に繁栄しており、この時代には音楽雑誌が数多く制作され販売されていました。これらの雑誌は、アーティストのインタビューや最新の音楽情報、コンサートやイベントのレポートなどを提供し、音楽ファンにとって欠かせない存在でした。
また、テレビ番組も音楽番組が各局で放送され、多くの視聴者を魅了していました。これらの番組には、番組スタッフやセット照明、司会者にお笑い芸人などが起用され、番組制作に携わる多くの人々に雇用や需要が生まれていました。
そして番組内では、世間にあまり知られていないアーティストたちの素の性格や個性やキャラが発掘されることもありました。これらのアーティストは、番組を通じて視聴者の関心を集め、新たなファンを獲得することで、自身の活動の幅を広げることができました。また、番組スタッフや関連業界にも新たな仕事の機会が生まれることで、音楽産業全体の活性化に貢献していました。



アーティスト活動からの派生

アーティストがヒット曲を出すと、その後も継続的な活動が行われます。2曲目や3曲目のリリースを含めて、これらの曲はアルバムにまとめられることが一般的です。また、ヒット曲によって知名度が上がると、さらなる宣伝やプロモーション活動が展開されます。これには、ミュージックビデオの制作やアーティスト本人を起用した作品の制作、ロケーション撮影、アニメーション作品の制作など、様々な技術や工夫が必要です。これにより、映像制作関連の産業やクリエイターに雇用の機会が生まれます。
さらにアーティストの知名度が上がると、コンサートやライブイベントの開催が増える傾向があります。これらのイベントの宣伝やプロモーションのために、ポスターや街頭の広告、テレビやラジオのCMなども作成されます。これらの活動によって、広告業界やイベント運営関連の仕事も生まれ、アーティストの成功が周辺産業にも波及することがあります。


社会の動き

また、多くのアーティストが曲を出すようになると、それに伴ってCDの販売が増加し、本屋やレンタル店でもCDコーナーが設けられ、需要に応えるための仕事が生まれます。これにはCDの陳列や販売促進のためのスタッフ、店舗の運営に携わる人々が含まれます。
こうして音楽が売れる産業であると分かればアーティスト志望者が増え、それに伴って音楽学校や音楽教室での需要が高まります。多くの人々がアーティストを目指し、音楽学校に通うことで楽器の演奏技術や音楽理論を学びます。これにより音楽学校や教室の講師やスタッフの雇用が生まれます。


このように「音楽が売れない。」という簡潔な一言の裏には、膨大な雇用と経済効果、そして需要と仕事が生まれていたことが分かります。


これからの時代は

現在、音楽の売り上げが低迷していても、才能ある歌手は必ず登場します。インターネット以前の時代のように、テレビやCDの販売に依存せず、SNSを利用して自分の音楽を発信し続けることで認知されていき、徐々にだが知名度を高めることができます。SNSは広範囲に情報を発信し、多くの人々にアクセスするための強力なツールです。歌手がSNSを活用することでファンの獲得やフォロワーの増加、さらなる拡散が可能となります。その結果、成功への道が開ける可能性があります。

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