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何度でも読み返したいnote1

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。 100作品たまったので、何度でも読み返したいnote2を作りました。
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#日常

あんぱんは、欠けて、満ちて

久しぶりにあんぱんを食べた。 それも横綱級のあんぱんだ。 まず仕事が終わって、職場近くの美味しくて安いパン屋さんに行こうと思っていたのだけど、風がとても強く吹いていたのと、空に広がった灰色の雲が今にも雨を降らせそうだったので、それをやめて、地元のパン屋さんに行くことにした。 地元のパン屋さんは、最寄駅を降りたらすぐ何軒かあって、たまたまふらりと入ったそのパン屋さんは、あんぱんがとても有名なお店で、けれど10時と15時しか焼いていなくて、しかも30食限定で、すぐ売り切れる

お客さんが自然にバイト化する定食屋

ぼくは定食屋が好きだ。中でも、個人で経営してて、孤独のグルメに出てきそうなところが好き。 使い古された中華鍋で、年季が入ったお皿に、変わらない味の料理を盛る店がいい。なんなら、店主はおじいちゃんかおばあちゃんがいい。 そこに行けば、長い年月が自分を受け止めてくれるような店がいい。 そんなぼくにとって、忘れられない定食屋がある。 🚶‍♂️ 「よさくくんがさ、絶対好きな定食屋教えてあげる」 ハンドルを握りながら、嬉々として先輩は言った。 ぼくは先輩の車でテニスコート

おせっかい、していますか

『となりのチカラ』を見ながら、そういえば「おせっかい」という言葉、最近全然聞かなくなったな、と思った。 そもそもドタバタの「世話焼きのおばさん」という人種が、少なくなったような気がする。 おせっかいなおばさん、おじさん、というのは、もう絶滅危惧種なのだろうか。 『となりのチカラ』は、少し語弊のある言い方で紹介すると、おせっかいなチカラが、同じマンションに住むさまざまな住人の悩みに次々と首をつっこんでいく、という一話完結型のストーリー。 おせっかいな人、といえば、とにか

救ってくれたのは、冷蔵庫のプリンだった

1ヶ月ほど前から、週に1回のペースでこちらから実家に帰ったり、逆に母に来てもらい、買い物やちょっとした家事などをお願いしている。 30代半ばにもなり、己の面倒さえも己で見れず、むしろ本来なら逆の立場なのに、年老いた母親に身の回りのお世話をしてもらっているこの状況。 情けなくもあるし、抵抗もある。 けれど、最近はほんの少しずつだけど、 「…ごめんね。お願いしてもいいですか」 と言えるようになった。 きっかけは、母の言葉と、冷蔵庫に入っていたプリンだった。  ⭐︎ 1

地図は雰囲気で読むタイプ

私は地図がうまく読めない いやちゃんと読んではいるんだ 駅を降りてコンビニを目印にその先を右に… あっと言う間に地図に載っていない道へ出る 不思議だ、ワープしたとしか考えられない さっきまで無かった道が急に出現したり 看板が変わっていたり通せんぼするように壁が現れる 誰かが私が歩く道を先々に瞬時にいじくってやがる そう思うことがよくある 「またやってるな」 といたずらをする誰かによく言う 私も馬鹿では無いから克服しようと調べたこともある 平面で見るのでは無く立体的に