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街とタテモノとくらしの方法

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いつもの見慣れた場所や暮らしの空間に耳を傾ける。それだけで、旅にでられる。そんな旅のメモを綴ります。
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#東京

お風呂の扉

お風呂の扉

この部屋のお風呂の扉が閉まっているのを、
私は見たことがない。

きーっと音のする分厚い玄関を開けると、
やっぱりそこには、古い木造の味と
日本の夏の匂いが入り混じっていて、
私がこの家を空けていた時間の分だけ
ずっしりと重たい空気が詰め込まれていた。

毎年、7月になると仕事で京都に行く。
3年目になった今年は
それもすっかり恒例行事になってしまって、
出かける前は、1か月近く家を開けるのかあ、

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東京

東京

日が暮れるともう外には涼しい風が吹いていて七分袖にサンダルのアンバランスがしっくりくる

一段ずつ階段を降りるたび
もわっと重たい空気が足元に絡みついて
地下鉄のホームにはまだ嫌な夏の匂いが残っている

あんなにさわやかな風が吹いていた地上はどこかにいってしまって
眉間にしわをつくりながらなんでもない顔をする

ついこの間まで空の広い国道を車で走っていたのが
遠い
昔のように恋しくなる

人が多く

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たこ公園

たこ公園

久々に東京に帰った。
新宿に到着するバスから見えるのは、高層ビルと人、人。しばらく自然に囲まれた人の少ない場所で暮らしていたから少し疲れてしまうかなと思っていたけれど、不思議とそんなことはなかった。

山々の連なりが空の形をつくる風景があったように、ここにはまたこういう風景がある。それはどちらがいいとか悪いとかではなくて、それぞれの土地の生き方なのだということが、こうして行き来を繰り返すうちに私の

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