自分から好意を示していきたいな
そう思ったきっかけは、私の大好きな星野源さんがラジオで語っていたことにある。
いつの日かのオールナイトニッポンで(その回は「友達の作り方」がメールテーマだった気がする)、源さんは、
『最近、「友達になってください!」って言うようにしてるんですよ』
と話していた。
大人になると、仕事の関係者は増えるけれど、
「友達」はなかなか出来にくくなる。
これはよく聞く話だ。
でも源さんは、仲良くなりたいと感じた人には、
まるで子どもの頃のように、
「友達になってください!」と相手に伝えるようにしている、と話していた記憶がある。
そして、そうすることによって実際に友達になることができ、
仲良くなれた人がいて嬉しい、とも言っていた。
源さんの話ばかりになってしまうが(だって好きなんです)、
とあるエッセイにて、人の素敵なところを積極的に言葉にして伝えるようにしていると明かしていた。
こんな風に、素敵だな、と感じた人には素直にそれを伝えたり、
友達になってほしいという気持ちも言葉にしたりするというのは、
本当にいいなあ、と感じる。
私も、そんな源さんに影響されてか分からないが、
特にここ1~2年は、なるべく自分から好意を伝えるようトライしてみていると思う。
体調を崩してから、
周囲の人に支えられていることを改めて実感したためか、
自分が弱い、ただのひとりの人間であることを再認識したためか。
以前よりも自分の気持ちに素直になれているような気がする。
普段過ごしていると、素敵な考え方をするな、とか、
こだわりが詰まった服装をしていて格好良いな、とか、
人に対して「いいな」と感じることは案外あるものだと思う。
でも、「きっと無理だよなあ」と、
なんとなく何もしないまま諦めてしまって、
自分が傷つかない方を選ぶこともこれまでは多かった。
そしてこれからも、そうやって諦めてしまうことはあると思う。
だって何らかのアクションを起こすことによって、
興味のある相手にもしも引かれたりしたら悲しいし、恥ずかしいから。
だけど、好意を実際に示すことで少しでも仲良くなれたという経験を、
私はこれまでに何度か積んできてしまった。
それがたとえ当初思い描いていたような関係性ではなかったとしても、
予想していなかった方向で仲良くなれたことがあった。
あの時怖がって動いていなかったら、
今こんな風に、あんな風に言葉を交わせていない人が何人もいる。
だから、私はこれからも無理のない範囲でいいから、
気になる人には少しずつでも自ら好意を示していきたい、と思っている。
魅力的な人の方から声を掛けてくれるのはもちろん嬉しい。
だけど、自分がいいなと感じた人に対して、行動し、
結果的に関係性が変化していく、
そんなプロセスもまた面白いものだと感じるから。
お読みいただき、ありがとうございました。