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HaniwaFactoryの小話

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気軽に読める、大変くだらない話を書いたりします。
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#日記

【HaniwaFactoryの小話】濁点と半濁点の狭間で揺れる

【HaniwaFactoryの小話】濁点と半濁点の狭間で揺れる

以前ここに書いたキツネコンコンの友人からカフェに呼び出され、今度はカレーの話をしていた。まだ私の知らない美味しいカレー屋を知っているか?という内容だったはず。

私はカレーを家で作ることが多く、外で食べる機会は少なくて、食べるとしたらここ十年くらいココ壱番屋しかない。お前もココイチは知ってるだろ。だからお前の求める「未知の美味しいカレー」情報はきっと知らない…ああそうえいば、知り合いに血液の代わり

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「目が滑る」

「目が滑る」

昔から、残念な文章を書いては人に見せつけている。

覚えている最初のは、中学の頃だろうか。国語の課題で、15分間あげるからその場で詩を書けなどと無茶ぶりをされ、せっせと書いた。即座に回収されその場で教師が選んで目に留まったものを読み上げる、という地獄の授業。そこで読み上げられたのが自分の詩だったのに驚いた。ちょっとした快感だった。少し楽しいと思った。こんな中学生の頃はコバルト文庫の「愛してマリナシ

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【HaniwaFactoryの小話】手でキツネ作ってコンコン、とは。

【HaniwaFactoryの小話】手でキツネ作ってコンコン、とは。

私は、突然友人に話を聞いて欲しいと呼び出された。

ただでさえ自分の事で精一杯人間である私は他人の話を聞くのは面倒な性分なのだが、その友人曰く「あんた何を話しても動じないから気楽」というので、まぁそうだねと。古い付き合いだし小一時間しか確保しなかったし、まぁいいかと外に出た。

仕事帰りの友人とオフィス街で待ち合わせて、適当なチェーンのカフェに入ってスターバックスの偽物みたいなナントカラテみたいな

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