なぜ、社員は残業をしたがるのか?(Blog)
こんにちは。
IT顧問で給与コンサルタントの埴岡です。
今日のテーマは、
「なぜ、社員は残業したがるのか?」です。
貴社の社員はどうですか?
残業をしなくていいよ!と、言えば喜ぶ社員はどのくらいいますか?
全員が喜ぶ会社は素晴らしいと思います。
半数以上が「それは困る」と、言う社員がいれば
それは要注意なのだと思います。
それの原因はズバリ!
長時間働けば。
長期間勤務すれば。
それだけで給与が上がって行く。
そのような会社の仕組みに問題があります。
所謂、年功制と言う制度ですね。
私が知っている超大手企業の人事評価は減点方式のようです。
少し前のお話ですが、
たぶん今でも基本は変わっていないと思うのですが・・・。
どう言うことか言いますと、
失敗など汚点が付くと評価が下がる。
評価の上る査定は無い。
そうです。
と言うことは、汚点が付かなければ高評価になるのです。
何事も例年通り。
特別な事はしない。
チャレンジなんてもってのほか。
粛々と時間が過ぎるのを待っている。
こんなどこかのお役所のような仕事ぶりをどう思われますか?
でもね、そこまでひどくは無いにしても
一般の中小企業でも同じような主義で働いている社員もいますよね。
私はよく見かけます。普通に。
話を少し戻し残業の件ですが、
今の制度では、
ダラダラと仕事をして残業する方が手当がついて収入が増えるんですよね。
逆に言うと、早く仕事を終わらせると収入が減るんですよ。
何かおかしくないですか?
普通は同じ残業をするにしても
早く終わらせて次の仕事へ取り掛かり、
前へ前へと進めるものだと思いますよね。
でも、「残業が無くなると困る」と、言う社員はそんなことはしません。
何故でしょうか?
日本の雇用制度、年功給に問題が大きくあるのだと思います。
だって、そんなことしても給与は大きく変わらないんですよ。
仕事をどんどん進めても評価されないんですよ。
要領が悪く仕事が遅い人と評価は大きく変わらないんですよ。
評価もされず給与も上がらないのら、
どこにインセンティブが働くのででしょうか?
「そんなことを言っても
みんなで仕事をしているのだから仕方ない。」
なんて経営者から聞こえて来そうですが・・・。
もう今からはそんな時代ではありません。
一人ひとりが持てる力を出し合って
適材適所のエキスパートが必要な時代なのです。
そのためには
納得できる評価制度が必要です。
ダラダラ仕事をして、残業で稼ぐ社員としてのビジネスモデルではなく、
早く確りと仕事を行うことにより、適正な評価のもと給与が上がる。
そようなモデルを定着させる必要があると感じる時代になりました。
経営者の立場から見ても、
生産性の悪い社員で構成された会社より、
目の色が輝き生産性の良い社員で売上げが上がる
そんな会社の方が良いですよね。
そのためには人事評価制度を見直さないといけません。
あのトヨタでさえ年功給の廃止を宣言したのですから。
昔の功績など社員の顔色を伺っていて改革が遅れると
社員と一緒に会社が潰れてしまいますよ。
真の働き方改革で生産性を上げて、
未来も存続できる会社へ成長させましょう。
人事評価制度についてお悩みやご相談がありましたらご連絡下さい。
テレネット株式会社
http://telenet.jpn.com
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