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【プロのデザイナーに聞いてみた】 素人が”それっぽく”デザインするcanva術 (3)

 わたしの名前は、ねる。
 最近、”canva”を覚えて、フライヤーなどを作ったりしているデザインの素人。

 デザインのことはよくわからないけれど、「読みやすくする」「言葉や商品を相手に届ける」という点では、エッセイと共通する部分もあって、なかなか面白いと気づいてしまったわたし。
 調子に乗って、友達のバンドのフライヤーを作ってみました。

▼作ったときの話

▼友達のバンド(レトロリブラ)

▼前回作ったフライヤー
 レトロリブラのメンバーの多くが参加している”山岡トモタケ&FLAMINGS”のワンマンライブで配る用。

配布した1月当時は、ライブを休止中。
主な発信媒体であるXをフォローして欲しいという気持ちを込めて
裏側は、レトロリブラを知っている人もそうでない人も楽しめるような質問コーナー。
手書きのメッセージを載せました。
答えの部分は、モザイクかけてごめんね。
会場限定配布でした(現在は配布終了)


 その”レトロリブラ”が、CDリリースのためのライブを行うということで。
 ということは、「コイツらのフライヤーを作ったら、自分や後輩のフライヤーも併せて配布できる」と気づいてしまったわたし!
 いいよいいよ、そういうことなら作りましょう。君たちの新しいフライヤー。
 そう、わたしには心強い後ろ盾(まゆさん)がいる。

 【まゆさん】(X,note
 フリーランスのDTP・エディトリアルデザイナー。
 シンプルな暮らしで、心もおだやかに。
 SNSでは、心やモノを手放す優しいヒントを発信しています。

「まゆさん、これも聞いていい?」「ちょっと頼らせてください」
 そんな思いに、日程が空いていれば応えてくれ、LINEの質問にはすべて応答してくれる。懐が深い。けれども、どこか自分と似ている気配がする。
 知り合って数ヶ月なのに、十年前から友達みたいに仲良くしてもらっている、わたしの自慢の友達!!


 今回は、お得意の「A4二つ折り」にして、そこに自分のフライヤーを挟み込んでしまおうと画策。

▼お得意の二つ折り。前回も、まゆさん監修

▼自分のフライヤー

 今回のレトロリブラの新譜は、紙ジャケ。
 A4の紙を折ってジャケットにする仕様にしたいんだよね……と依頼したところ、めちゃくちゃ素敵なイラストが届いた!(画像左側)
 今回配布のフライヤーもA4なので、サイズを半分にしてそのまま貼り付けさせてもらって。

 新しいアー写を撮ったとのことなので、それもぺたり。
 レトロリブラを知らない人にもお届けしたいので、メンバーの名前と、新譜の情報を貼って。

▼表面の初稿はこんな感じ

良い感じにできた!
気がする!

 まゆさんに教えてもらった「揃える」や「余白」を意識して、自分なりに揃えて配置してもらったら、いつもより良い感じにできた気がする!

四隅の余白を確保
真ん中もガイドを引いて、リリース日や曲名の縦も揃えて…

▼今まで、まゆさんに教えてもらったこと

図解:まゆさん

 素人的にはね、現状でもだいぶ良い感じな気がするんだけど
 これ以上、もっとよくする方法や、気をつける部分がわからないよ〜〜〜
 助けて、まゆさん!!

 スターバックスでお茶をしながら、スッと「見てください」と差し出したわたしに、まゆさんが教えてくれたことはコチラ▼

まゆさんによる、赤ペン先生

(1)すきまサイズを合わせる
 情報量がそれほど多くなく、3分割の構成なので、(1)の2箇所の”すきまサイズ”を併せると◎

(2)まっすぐそろえる
 ジャケット、リリース日が揃ってないので、ここを揃えると◎

(3)ここまで下げて揃える
 ジャケット、曲名、Xアカウント名を同じラインに揃えると◎

(4)QRコードの位置
 右揃えじゃなくて、アカウント名に対して中央揃えにすると◎

(5)ドットとカンマ、ドット+全角
 これ前にも指摘してもらったのに……
 同じ用途のとき、ドットとカンマは混在しない。
 この場合は、ドットが正。
 あと、数字と文字が詰まって見えるので、ドットを全角にすると◎

(ドット半角)1.アルゴノート
(ドット全角)1.アルゴノート

(6)名前だけ大きく
 また、同じ枠で作ってしまった、名前とパート名……
 これを別枠にわけて、名前だけ大きくすると◎

 以上6点を修正したのがコチラ▼

 パッと見ではあんまりわからないかな〜〜〜 提出しても「違いがわからん」って言われたりしたけれど、わたしは大満足! すごくスッキリした気がする。


 ということで、まゆさんからの今回のアドバイスはコチラ▼

 この4点は、気になることが多いそうで……
 今日は、メッセージもいただいています。

オンラインセミナーに参加する機会が多いのですが、
そこでいつも気になる主たるものが下記の4つ。

決して不正解というわけではないけれど、
書籍や文字を扱う現場では、半角と全角の混在問題はシビアにみられる。
裏を返せば、そこをきっちり理解しているだけで
「ちゃんとしてる」って思われること間違いなし!

この4つはほんとうに多くて、
資料がせっかく綺麗に出来ているのに
「ああ…ここ半角になってるのなんでだろう、残念だな」
って思ってしまうことが多々あって……

フォントによっては、パッと見で気づけないこともあるけど、
よく見てみると、違和感を感じるはずです。

まゆさんからのアドバイス

「そこをきっちり理解しているだけで、”ちゃんとしてる”って思われる」
 それこそ、わたしたちが知りたかった部分なのです〜〜〜ありがとう、まゆさん!


 裏面については、前回と同じく「質問にメンバーが答える」形式にしたくって。

 実は前回のフライヤーも、完成後にまゆさんにチェックしてもらっていて。「一面が真っ黒になっちゃって読みづらくなっちゃったよ〜」と泣きついたわたし。

▼まゆさんの”読みやすさアップ”のアドバイス
(1)質問を何かで囲むと◎
(2)ひとりずつの解答欄を、枠で区切ると◎

 ということで、実践してみた!

 予算の兼ね合いもあって、できれば片面は白黒でいきたくて。
 裏面は特に直すところ(というか、直せるところ)がナイんじゃないかな〜と思っていたんですが。
 ありましたよ、直すところ!

▼まゆさんのアドバイスをいただいた後、完成稿

 お気づきになりましたか?
 意識したのはこちらのアドバイス▼

 濃度を変えるだけで見やすくなる!
 それは、文字以外も同じでした。
 ということで、枠線の濃度だけを落としてみました。

 これがね、すごく良くて
 メンバー全員が文字を入れても、画面が真っ黒にならないし、白黒印刷でいけるし、本当に最高で。

「濃度」をテーマに1記事書いて、もう濃度マスターになっていたわたし……
 これからはもっと、視野を広く持とうと決意。

▼過去のわたし


 完成したフライヤーは、2024年5月現在:レトロリブラのライブ会場で配布しています。 配布終了。質問の内容を変えて、また配布できたらいいな……と、(わたしは)思っています。

▼完成した曲もぜひ聞いて

▼実はわたしも弾いています!


 そして今回、”アルゴノート”のジャケットは、大学の後輩であるyamamotoが描いてます〜
 合いそうだな、と思って紹介させてもらいました。

 後輩という贔屓目なしに、かわいいイラスト描くひとなので、ぜひご贔屓に◎
 かわいいんだけど毒っぽいというか、ポップだけどどこかダークというか
 描くものぜんぶ好きなんだよね。
 yamamotoのフライヤーも、レトロリブラのライブ会場で併せて配って……いたんですが、配布終了となりました。次回の配布物の準備中なので、楽しみにお待ちください。


 以上!
 今日は、「学んだことも実践してゆくことが難しいのがデザインである」の話でした。
 最近、まゆさんのご指摘も「前聞いた〜〜〜」ってヤツばっかりなのに、自分では気づけなかったりする。まゆさんも「最初はそういうものだよ〜」って言ってくれるんだけど、繰り返せば気づけるようになってくるかな?

 あと、最初にまゆさんに相談したとき「作って慣れるしかない」っていうのも言ってもらったんだけど、こんなわたしでも少しずつ慣れてきた気がする! 自分でも、”それっぽく”に近づいてきた気がして嬉しいです。


 とにもかくにも、今回は事前に”まゆさんチェック”を入れられて、すご〜〜〜く安心でした!

「丁寧に作られたすべてのもの」に価値があると思う。

 それは、「時間をかければ正解」という意味ではなく
 時間をかければかけるほど、「考えているのか、考えているフリをしているのか」の線引きも難しくなるから。
 短い時間で丁寧にできるのが、いちばん良いよね。

 その丁寧さっていうのが、今回みたいな「バンドの制作物」ではすごくチカラになる。
「ちゃんとしたフライヤー」や「かわいいグッズ」っていうのは、音楽そのものではないけれど、絶対にバンドのチカラになる。
 今回、そんなふうにお力添えができた気がして、とても嬉しいです。


 何より、5/5のライブ会場で、みんながフライヤー読んでくれてたの!!
 めっちゃ嬉しかった〜〜〜
 オープンから、受付近くの椅子に見てましたよ!!

 フライヤーって別になくてもいいんだけど
 何より今回は、「来てくれた方への感謝のプレゼント」という気持ちだったから、あなたが読んでくれての完成だったのよ〜〜〜見届けられて幸せでした。

 また、”伝えるお手伝い”をしたいな。
 そして、自分の”伝える”も頑張りたい。


 携わってくれたみなさまに感謝を
 また会えますように!


 2024年5月22日 ねる


▼まゆさんの「赤ペンシリーズ」まとめ


▼まゆさん


▼わたしへのおたよりなど

▼タロット屋さんやっています

▼内緒話は、メンバーシップで



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