見出し画像

「かんたんに、歌がうまくなる方法を教えてください!」

最近、思い立ってピアノの練習をしている。

基礎練だけだと飽きてしまうので、
「せっかくなら」という気分で、自分の曲を練習している。

わたしはほんの少しだけ、ピアノを弾いて歌うことができる。

ピアノはもう、何十年の付き合いになるのだけれど
数年前、弾き語りを始めた。
それまではバンドでコーラスもやったことないし、音楽の授業で歌うことですら嫌いだった。
下手だと思って歌ってこなかったので、やっぱり下手なままだった。

それでも、「自分ひとりでもステージに立ちたい」「ひとりで曲を完結させたい」という意欲のほうが強くなってしまった瞬間があって、
仕方がないので、弾き語りをすることにした。

ピアノだって付き合いが長いだけでよくわからないままなのに、
歌はもっとよくわからない。
でも、伸びシロしかない状態だから、おもしろいなあ、と思う。

それでも、練習2日目。
そもそも、練習大好き!っていうわけじゃないので、さっそく飽きてきた…

ぼんやり練習を続けたいんだけど、なんか歌ってると喉痛くなるし、
この歌い方で、いいのだろうか。わからない。

ということで、尋ねてみた。

「かんたんに、歌がうまくなる方法を教えてください!」



尋ねた相手は、元バンドメンバーである譜割くん。

彼の歌が、ずっと好きだった。
10年以上前、町田で彼の歌を見出して、拾ってあげたのはわたしだ。
自分の企画ライブに招き、そこから活動の幅を広げ、一緒にバンドをやったりもした。
賛否あると思うけど、「好き」と言ってくれる人は、彼の歌を評価してくれている。
ということで、「10年以上歌い続けてきた人で、周りからの評価もなんとくある」うえに、
「元バンドメンバーで気軽に何でも聞ける」という、相談にはうってつけの相手だった。

譜割くんに、わたしの練習を聞いてもらったあと、尋ねた。
教えもらう立場のくせに申し訳ないけど、わたしにはふたつの要望があった。

・スタジオにたくさん入る金銭的なパワーがないので、家で練習したい
・難しいこと言われると面倒になってしまうから、かんたんなやつがいい
(視線の位置とか、身体の重心の位置とか、そういうやつ)

彼しばらく考えたあと、こう答えた。

「息を吸う量を意識してごらん」

言われて、わたしも考えた。
いま、喉が痛いのは、たぶん喉に頼っているからで、息を吸う量は足りていない、と自分では思う。
なのでとりあえず、「全力で息を吸って歌う練習をする」と、わたしは答えた。



不思議なことに、たくさん息を吸って歌ったら、ちょっとだけ歌うことが楽しくなった。
わたしの性格の単純さもあると思うけど、なんだか良い気分。
うまくなったかはわからないけど、「意識して練習する」っていうのが、「ちゃんと練習している」という気持ちにさせてくれた。

歌が楽しい、
なんだか良い気分、というのが、わたしには大切なのだと思う。

別に、歌で天下を取りたいわけじゃない。

わたしは自分のピアノと言葉を愛しているし、
弾き語りという形態を選んだ以上、わたしの曲は、わたしが演奏しないと死んでいってしまう。
わたしの曲を”伝えられる土台”を、わたしは求めている。

歌とか音楽と、わたしは仲良くなりたい。



息を吸ってみたら、次は吐くことについて考えた。
息を吸うタイミングのことも考えたし、考える内容が一気に増えた。
もう少しこのまま練習して、次の課題が浮かんだあと、また相談してみよう、と思う。

「歌が楽しくなったよ、ありがとう」とわたしは伝えた。

歌が楽しくなったというわたしを、彼は笑顔で見守ってくれた。




ちなみに、アドバイスをもらう前の歌がこっち(練習1日目)

アドバイスをもらったあとが、こっち(練習2日目)

わたしはまだ恥ずかしくて、自分の歌を何度も聞けないけど
もし、違いを見つけてくれたなら幸いです。




(関連リンク)譜割くんの最近の歌 →Twitterはこちら
チャンネル登録などで、応援していただけると嬉しいです!


(関連記事)練習1日目のnote


【photo】 amano yasuhiro
https://note.com/hiro_pic09
https://twitter.com/hiro_57p
https://www.instagram.com/hiro.pic09/






スタバに行きます。500円以上のサポートで、ご希望の方には郵便でお手紙のお届けも◎