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幸福のディアマンクッキー

ほんとうに好きなものは、たまにしか摂取しない。
幸福度を、保つかのように

スターバックスの、イングリッシュブレックファストのティーラテ(オールミルク)
ハリボーのグミ
クレープ
冷凍パスタ
スープストックのスープ


近所のケーキ屋さんも、わたしにとって特別な存在だ。

そもそも、ケーキが特別だ。
スーパーのケーキだって、友達が来たときに「一緒に食べちゃう?」って浮かれるときにしか、買わない。
プリンや、シュークリームはいつでも買うのに。

ケーキ屋さんのケーキは、誰かの誕生日のときにしか買わない。

それでもときどき、ケーキ屋さんに行く。
やっぱり誰かの誕生日とか、手土産を買うとか、散歩とか
いろいろ理由がある。

クッキーも、ほんのときどきだけ買うことにしている。

いちばんのお気に入りは、ディアマン。
調べてみたら、フランス語で「ダイヤモンド」って意味なんだって。
クッキーの外側に、ザラザラのお砂糖がついている。
ただそれだけのクッキーが、いちばん好き。

やっぱり、
浮かれているときとか、勇気を出したときとか、許してあげたいときとか
特別なときに、ほんの少しの贅沢として、買っている。
1枚100円のクッキー。を、1枚だけ。

今日は、ディアマンが必要だと思った。

ごはんのあとに、「えい!」と思ってかじった。
食べたらなくなってしまうのが、寂しすぎるけど、
いまのわたしには、どうしても必要な存在だった。

ほろりとした、やさしい食感。
ざりざりの砂糖の、幸福。
薄力粉、バター、植物油脂、砂糖、塩、バニラオイル
たったそれだけの、明確な材料で作られた、健全なクッキー。

だいじょうぶ、今日もディアマンが美味しいから。
だいじょうぶ、おいしいって思えるときは、だいじょうぶ。

小さな、一枚のクッキーなのに
わたしはどうしようもない幸福感に、しっかりと抱きしめられている。



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ああ、クッキーってどうしてこんなにおいしいんだろう…




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