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さよならバッドエンド

誰かのせいにするのをやめよう。
というのを、ときどき思い出す。

慌てて9時前に起きてみたら、予約は12時半だった。
としても、昨日のわたしを責めるのはやめよう。
「確認したほうがいいけど、たぶん10時でしょ。いつも10時だし」
「確認するのめんどくさい… 10時に間に合うように起きとけばとりあえずだいじょうぶ」
と思って眠った昨日のわたしを、殴り飛ばすことはできない。

早起きしたから洗濯でもしよう。
と思ったら、同居人が眠っていた。
君の頭上に洗濯物干したいんですけど、邪魔だなあと思う。
どうしても、そう思ってしまう。
でも、休みの日に寝ていて、このひとになんの罪があるんだろう。
罪はない。
むしろ、ゆっくり寝ておくれよ。
じゃあ、洗濯は諦めるべきか。
洗濯しようと意気込んだわたしの心は、どこへ行ってしまうのだろうか。
なーんて昔のわたしは途方に暮れたりしたけれど、いまの答えは簡単だ。

「違う場所に干せばいい」
ただ、これだけだった。
どうしてこんなかんたんなことに、長く気づけなかったんだろう。
思い込みってやつだ。
思い込みっていうのは、思い込んでるって気づかないから、なかなか難しいのだ。

洗濯機をまわして、
まわっているあいだ、わたしは特にすることがないからお皿を洗って
眠いけど頑張ってピアノでも弾こう、と思ったら、noteのページが開かなかった。
ピアノ日記更新したかったのになあ、と思う。

やる気削がれちゃったなあ、と
そうだなあ、そんなふうによく思っていた。
むかしは、ふて寝ばっかりだったなあ。

「ピアノは弾けるでしょ」と、いまのわたしは言う。
録音するだけならnoteを使ってないし、すぐにできる。
ピアノ日記と一緒に載せる言葉たちはnote上で編集していたけれど、別にメモ帳でもいい。
できないのは更新作業だけなんだから、そこまで進めたらいいじゃないか。

わたしはのんびりと、ピアノに電源を入れる。
そして、ぜんぶの作業が終わって洗濯物を干し終わる頃には、noteの画面が表示されていた。

まだまだ眠たい頭で、言葉を綴っている。

それでもわたしは二度寝を辞めて
(こんなに眠いときに、あと1時間寝てもたぶん眠いだけだ。と知っている)
いくつかのイレギュラーにも向き合った結果、洗濯を終えて、ピアノ日記を更新して、エッセイに書くネタも見つけたんだから、なかなか悪くない。
1,2時間前には想像できていなかった未来。

誰かのせいにするのをやめよう、ということを、今でもきちんと思い出す。
気分を削がれたり、害されたりすることはあって、そういうときはたいてい「○○のせい」みたいに思っちゃうし、実際そうかも知れないけれど
まあまあ、落ち着けよ。
誰かのせいにすると、バッドエンドしか迎えないことに、気づいてしまったから。

だったら、思い込みを蹴り飛ばして、想像できなかった未来に向かったほうが、生産性が高い。
生産性の高さ、というのを、わたしは時折大切にしている。
むだにぐるぐるしているより、手を動かしたほうがいい、と思う。

なにより、
そっちのほうがおもしろい、と思ってしまうのだった。

わたしはいま、コーヒー飲みながら
悪くない未来に、にんまりとしている。




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