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【勉強法】「自分の説明は伝わっていない。」と思っておいた方が良い理由。

「全然勉強していないのに、『なんとなくできる自信がある!』」

なんて思ったことありませんか?

人間はおもしろいもので、

「自分の実力は、平均以上である。」

と思い込んでしまう特性があるのです。

もちろん、自分の実力をしっかりと把握している人もいるでしょう。中には、「もう十分でしょ。」と周囲から引かれるほどの努力家もいますよね。

こんな極端な例はおいておいて、大切なことは、「自分の実力をきちんと知ろう!」ということです。

そのためには、客観的な根拠、いわゆる「テスト」が有効です。

本日は、親御さんや先生という「勉強を教える側」にとって有益な情報を紹介しますので、ぜひ、続きを読んでいただき、教える実力をさらに伸ばしてくださいね!!

▶「支援者」が「教えたつもり」になる要因とは。

さて、冒頭でも述べたように「テストは、何のためにやるのか。」といえば、言わずもがな「自分の実力をチェックする。」という目的があります。

繰り返しになりますが、人間は自分の実力を過大評価してしまいがち。簡単に言うと「分かったつもり。」になってしまうということです。

そしてその「分かったつもり。」のやっかいなところが「自分では気づけない。」ということ。冷静に振り返ってみれば準備不足なのに、「俺はよくやった。」と思ってしまうのです。

そしてその「勘違い」を是正するには、やはり「テスト」しかありません。

そして、この問題は子どもだけでなく「支援者側」にもついてまわります。

僕も何度もあるのですが、「教えきった!」と満足して「テスト」に臨んでも、「思った以上に伝わっていなかった。」なんてことありませんか。

これは、ハーバード大学の心理学者で、教育者でもある、エリック・メイザー教授がいうところの「知識の罠」というものです。

簡単に言うと「自分が分かっていること教えるということは大変難しい。」ということ。

「精一杯教えて伝わったと手ごたえを感じていたにも関わらず、思った以上に伝わっていなかった。」なんて経験はまさにこの罠にはまっていると言えるでしょう。

ここで、おもしろい実験を1つ。

被験者になった学生は、25曲の音楽から一曲を選び、そのリズムを叩きました。そして、別の学生が、そのリズムを聞いて25曲の中から何の曲なのかを当てるという実験に挑戦したのです。

さて、どのくらいの正当率だったと思いますか。

事前の被験者に対するアンケートでは、リズムを刻む学生は、

「50%位は当たるでしょ!」

と予想したのですが、あなたは何%の学生が正答できたと考えたでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

では、答えの発表です。なんと、


「2.5%しか当てることができなかった!」


という驚きの低正答率だったのです!!

これこそ、「自分の実力と実際の難しさを勘違いしてしまう。」という証拠ですよね。

ちなみに、「分かっていない。」という認識は、

「先生よりも学生は同士の方が分かる。」

ということも分かっています。

もう少し詳しく書くと、

「先生が勉強を教えるよりも、子ども同士で教え合う方が、子どもが理解に苦しむポイントを発見しやすい。」

ということなのです。

このような事実からしても、僕たち支援者側は、「自分の説明は思っている以上に伝わらない。」という前提に立つ必要があるのです!!

▶まとめ。

本記事では、「自分の説明は思っている以上に伝わらない。」という内容をまとめました。

「知ってるつもり。」もやっかいですが、「教えたつもり。」もなかなかやっかいです。

自分の実力を知るのが「テスト」の効果であれば、自分の教え方がどうだったのかを振り返るのも「テスト」の価値でしょう。

耳が痛い話ではありますが、「自分は平均以上の教える能力をもっている。」という根拠のない自信を捨て去り、現実をしっかりと見据える教師になりたいものです。

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