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「学級目標」をつくるときに意識したいこと。

新年ということで、子どもたちと目標を立てたのですが、「目標」の大切さについて熱く語りすぎた結果、子どもたちが目標を立てる時間がなくなったJUNです。

いや~新年早々やってしまいました。何事もほどほどが良さそうです。

本日は、そんな話題。

目標と言えば、過去にこんな記事を書きました。

見て分かる通り、学級目標について書いた記事です。

~そもそも必要ですか~なんて挑戦的な題目にしている過去の自分に対し、

「はい。必要ですよ!」

と、少し強めに言ってやりたいと思います。

言い訳をすると、この過去記事を書いた時も「学級目標不要説」を書いたのではなく、「子どもたち主体の目標にしないと意味がないよ!」という主張をしたのですが、「必要ですか?」と問いかけて終わっているので、これまで調べてきた学級目標に関する情報をちょい出ししたいと思います。

学級もまとめの時期に入ってくると思いますので、ぜひとも、「学級目標」を生かしたふり返りをしてみてくださいね!!

▶「学級目標」のポイント。

教育書に掲載されているような情報は、みなさんも読み漁ってると思いますので、少し趣向を変えて歴史方面から情報提供できたらと思います。僕が参考にしたのは、#歴史からの発想という本なのですが、これがおもしろい! その中で語られていることの1つが、

「勝てる組織のつくり方!」

なのです。「いやいや、学級目標に勝ち負けではないでしょ。」というご意見はもっともなのですが、もう少し聞いてください。確かに勝つとか負けるとかいう話ではないにしろ、「学級目標を子ども一人ひとりが理解して行動」することで、その学級がある意味「強く」なっていきますよね。だからこそ、「強い組織」の法則を知っておくのも決して無駄ではありません。

大分しっくりとはこないかもしれませんが、構わず言っちゃいます。学級と言う組織を強くする最大要因は、

「リーダーである教師が、単一の目的をゆるぎなく信じていること。」

なのです!!

言い方を変えれば「教師の学級経営に対する理念」というものでしょうか。これを読んだときに、「自分の不甲斐なさ」を再び悟ってしまいました。「何度悟っているんだ。」という感じですが、僕が不甲斐ないところは、「子どもたちにあれもこれも伝えたくなってしまう。」というところなのですよね。そのような理念予備軍をたくさんもち合わせた状態で学級目標の話し合いに臨むと、

「取っ散らかった学級目標。」

が完成します。すると、学級目標に基づいた評価が難しく、結局あやふやな成果と課題になってしまうのです。だからこそ、大切なのは、

「まずは、教師が学級経営に対して揺るぎない理念をもち、そして、子どもたちと共に文言等を考えていく。」

という方法が良さそうです。ただ、教師の理念全開で、「先生は、これを目標にしたいと思っている。あとは頼むぞ!」ということではなく、あくまでも子どもたちが、「どんな学級にしたいかな。」と考えるのですが、その内容の中にひっそりと教師の理念をしのばせるという感じが良いのではと思っております。

いくら、子どもたちが決めた尊い目標だからといって、教師自身が大切に思っていることとずれていたらもう大変。その時点で、進むべき方向にずれが生じてしまいますからね。

▶ゆるぎない「理念」と「柔軟」な取り組み。

さて、教師と子どもの思いがMIXした「学級目標」が決まったら、あなたは次に何をしますか。

もしかすると、「学級目標を達成するために、『あなた』にできること。」みたいな個人目標を立てませんか。

そうです。「学級目標」というのは、「学級の指針」です。何かしら学級を揺るがす行為や喜ばしい出来事があったときは、学級目標に立ち返って判断するのが使い方の1つでしょう。

ここで、大切なのは、

「学級目標を達成するための方法は、一人ひとり違って良い。」

ということです。

もう少し詳しく言うと、

「にこにこ笑顔のおひさまクラス」

みたいな学級目標だったら、「どのような取り組みで『にこにこ笑顔』を実現するのか。」という方法的なものは、「一人ひとり違って良い。」ということです。

「みんなで〇〇をして『にこにこ』笑顔を増やそう!」という全員一致で取り組むのは、期間限定キャンペーンは良いですが、「常に学級単位」というのはあまりよくありません。その理由は、

「共通の目標に向かって『私には何ができるか』と考えて参加していくことに価値があるから。」

です。「与えられた目標ではなく、自分の取り組みによって達成していく目標」を実現していきましょう!

▶まとめ。

本記事では、「目標達成の方法は、一人ひとり違っていい!」という内容をまとめました。

このような「学級目標」できれば、僕が過去記事で疑問を呈した形式的な創作物にはならないでしょう。

学校は、基本的に集団、組織で動きます。学級という単位で成果をあげるには、やはり拠り所となる指針が必要となるのでしょう。そして、ゆるぎない理念を達成しようとする過程において刺激し合い、集団として成長していくのです。

まずは、今ある学級目標に向かってラストスパートをかけることが先決ですが、来年度の目標設定のときは、子どもたちと話し合う前に「自分の理念」を明確化しておくことをおすすめします!!


音声でもどうぞ。




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