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学習効果を高める「時間」の有効な使い方とは。

神様に「頑張ってるから、何でもあげる!」と言われたら間違いなく「時間」と答えるJUNです!

やりたいことはたくさんあるのに、やる時間がないのが現実なのですよね。もちろん、自分の時間の使い方を見直す余地は十分にあるのですが。

しかし、「時間がない!」ということは、悪いことだけではありません。むしろ仕事の効率を上げてくれているとも言えるでしょう。日付をまたぐほど学校に残っていた僕が、定時退勤を射程圏内に捉えられているという事実がそれをものがたっています。

時間に余裕があると気持ちにも余裕が出るのですが、逆に集中が途切れやすくなったり、本当に必要なことの取捨選択に間違ったりしてしまうこともありますからね。

本記事では、そんな話題。「子どもたちの学習効果をあげる時間の使い方」について紹介します。

▶活動時間を区切ることのメリット。

本日紹介する方法は、もしかすると既に実践されている先生方が多いのではないかと思います。どのような方法かというと、

「では、5分で振り返りを書きましょう。」

というような、「時間を区切って活動を促す方法」です。

「なんだ、もうやってるよ!」と思った方、はやまらないでください。HOMEに戻るのはもう少し読み進めてからにしてください。

あなたが既に実践されていることは百も承知。そこに、あと一工夫しましょうということなのです。

具体的に提案したいのは、

「自分発信のタイムプレッシャー!」

なのです。

そもそも、タイムプレッシャーとは何か。これは、

「時間を区切ることで、やるべきことに集中しやすくなる。」

ということです。そう、分かっています。既に使っていますよね。

余談ですが、タイムプレッシャーの効果をあげるには、

「本当に頑張ってぎりぎり間に合うくらいの時間設定にする」

必要があります。「いつもいつでも5分」という決まりきった方法ではいけませんよ。むしろ、5分は結構長いですからね。5分間黙々と書くことができる学級を担任している方は、めちゃくちゃ「書く力」が高い子どもたちか、それだけ「書きたい!」と思える授業だったということでしょう! 自分を誇りに思いましょう!!

▶主体的タイムプレッシャー。

これまで事あるごとに「学習は主体的でないと効果はあがらない。」という内容を書いてきました。そこで、

「タイムプレッシャーにも主体性をもたせよう!」

ということを提案したいと思います。

では、具体的な方法を紹介しますね。

やり方は簡単です。

「15分ほど長めの制限時間を設定し、活動内容を子どもに決めさせる。」

という方法が素晴らしく学習効果をあげるのです。

一週間の時間割を決めると、どうしても中だるみする時間がありますよね。無理矢理教科を入れたけれども、案の定いまいちな1時間となってしまった経験はありませんか? 無理をして1日に算数を2時間ねじ込んで、子どもたちから大ひんしゅくを浴びたことありませんか? もう、時は令和。「自分で計画して自分で学ぶ」時代の到来です!

高学年であれば、某有名企業の「20%ルール」のように「自分で計画して実践していく。」ことも不可能ではないと思います。「15分」という絶妙な時間設定を子どもたちが自分のために考えて、自分のために使う時間とすると「主体的なタイムプレッシャー」により、退屈な一斉授業よりも有効な時間となるはずです!

また、次のような方法もります。

例えば、算数のプリントを配付して、

「15分でどこまで解くか、自分の目標を設定しよう。」

と促す主体的タイムプレッシャーの使い方もあります。

過去に、「比較はなるべくしないように!」という記事を書きました。

その後も追跡調査したのですが、やはり他人と比較することが効果的だということはなさそうです。しかし、どうしても人間は比較したくなってしまいます。算数の授業は、技能がもろに発揮され、

「できました!」

と、計算の速い子どもが自慢気に宣言する恐怖に耐えられないお子様もいるはずです。そんなときは、

「15分間でどの問題まで解くか、自分で目標を決めてごらん。」

と促し、15分後に、

「自分の目標が達成できた人?」

と聞いて、全体を称賛する流れにしたほうが、算数という強敵に恐れおののく子どもたちに余計なプレッシャーはかからないことでしょう。

▶まとめ。

本記事では、「時間制限により、学習効果があがる。」という方法を紹介しました。あくまでも、人生のライバルは自分自身です。挑戦者は、自分自身であり、挑戦相手は昨日の自分。正々堂々と戦うためにも、教師が「15分一本勝負」というように、枠を設定してあげましょう。そして、常に過去の自分を乗り越えていけるよう、支援していくことが大切なのです!

【参考文献】「脳を活かす勉強法」著:茂木健一郎(PHP研究所)

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