子どもたちを「学習モード」に切り替える支援とは。
会議中でもついつい気が散ってマルチタスクになってしまうJUNです。
刺激が低下すると、「何かできることがないか。」と考え初めてしまうのですよね。「焦っている。」のかもしれません。もっと、「今」に焦点化して、落ち着いてじっくりと取り組みたいものです。
しかし、手先を動かす活動は脳に刺激を与え、活動への意欲を高めるというメリットもあるといいます。みなさんの学級にも、手先が常に動いているお子さんいませんか? ついつい、注意してしまうのですが、意外と話を聞いていたりすることありますよね。もしかすると、自分の授業が低刺激すぎて、その子は、もっともっとと求めているのかもしれません。
まあ、単純に気が散っていることもあると思いますが。
本日の記事は、授業の世界へいざなうための「脳を働かせるきっかけづくり」に役立つ内容を紹介します。
授業開始の時間になったからといって初めても、ほとんどの子どもは休み時間モードに引きずられたままというのが厳しい現実です。そんな時だからこそ、「ちょっとだけ特別な導入」を準備することで、思わず子どもたちは、取り組んでしまうかもしれません。ぜひ、参考にしてみてください!
▶思わず答えてしまう「クイズ導入」
結論から申し上げますと、「クイズが最強!」です。
子どもたちを学習モードに変えるには、脳のスタンスを学習へ向ける必要があります。しかし、これがなかなか難しい。子どもたち一人ひとりも、様々な経験を経て教室へ集合しています。その時の感情もまちまちでしょう。
だからこそ、授業の導入をうまく使って学習モードへ切り替えてあげる必要があるのです!
その切り替えに適したお手軽な活動は、何といっても「クイズ」です! 以前「ワークシートは、ぱっと見て書けそうなものを!」という記事を書きました。
クイズの難易度もこれと同じように、
「思わず考えてしまうもの。」
が適しています。
子どもたちが「クイズ好き」だからといって、めちゃくちゃ難しい問題を出したらどうでしょう。一瞬食いついて、「もう無理」と判断し、子どもの意識ははるか遠くへ旅立ってしまいます。
お手上げ感を出してはいけません。難易度は、
「みんなが確実に正解できるようなものから始め、少しずつ上げていく。」
のがポイントです。
しかし、クイズが最強だからといって、授業のためにクイズを準備するのも手間ですよね。そんなに、クイズに対してコミットする必要はないですよ。クイズの内容を、「前回の学習内容」にすればよいでしょう。
前回学習したキーワードを、クイズ形式にして問うことで、
「そういえば習ったな。」
「ノートに書いたかもしれない。」
というように、自然と思考が始まります。
この状態こそ、学習モードへ切り替わる瞬間なのです!!
「みんなが共通して経験したこと。」
から問題を出すことで、「思わず考えてしまうクイズ」の完成です!
▶内容理解も「クイズが最強」
では、もう一つクイズの素晴らしさをアピールしておきましょう。クイズを有効的に使うともたらされるメリットとして、
「内容理解を促す。」
という効果があります。
ざっくり言うと、
「普通に学習するよりも、記憶に定着しやすくなる。」
ということです。
国語科を例としてみましょう。
子どもたちが初めて学習する教材文。今日の目的は、「大体の内容を確認すること。」としましょう。
このような場面では、教師が範読する場合が多いでしょう。
そんなときに使えるのは、「内容クイズ大会」です。
まずは、段落に区切って教師が読んでいきます。一段落を読み終えたら、
「はい。みなさん教科書を閉じましょう!」
と、声高に宣言してください。
そして、
「第1問!!」
と、クイズを始めていくのです。もちろん、教科書の文章の中に答えが書かれたものですよ。そうすることで、今読んだ文章を必死に思い出そうとする子どもたちを見ることができるでしょう。まさにこの瞬間が大切です! 脳が活発に働き、話の内容を記憶に定着させているのです!
▶まとめ。
本記事では、「授業の導入も内容理解もクイズが最強!」という内容をまとめました。子どもたちは、クイズが大好きですからね。教師として覚えておかないといけないことは、この「大好き」の気持ちは、
「僕も正解できるかもしれない。」
という期待感や願いからきているということです。一問目から子どもの純粋な思いを打ち砕くような真似はやめましょう。
ときには「問題づくり」を子どもたちに任せたり、「グループで問題の出し合い」をすることも有効です。
「友達に教えることが一番の学習」
と言われるくらい、立派な勉強法ですからね。
クイズには無限の可能性があります。何も導入ではなく、授業の停滞感が蔓延した時にも使えます! ぜひ有効に使っていきましょう!!
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