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【メンバーシップ】僕らの世界は、見ているものでできている。

教師になって15年を超えました。

年齢を重ねつつ、人生というステージが上がってくると、あの時感じていたもやもやの答えが、少しずつ理解できるようになってきました。

大学生あがりの新人時代。

いつも暇そう。たまに学校へ遊びに来た子どもたちとバスケをしているベテラン先生には、「仕事しないのかなぁ。」と思っていました。

初めての学校異動を経験した時代。

いわゆる”やんちゃ君”に対して対応しているベテラン先生には、「もっと厳しく叱った方がいいんじゃないかなぁ。」と思っていました。

ようやく中堅に足を踏み入れた時代。

研究主任として授業を提案してくださった先生には、「もっと子どもが生き生きと意見交換をするような授業の方がいいんじゃないかなぁ。」と思っていました。

それぞれの時代において、それぞれの先生に思うことがあり。直接聞いたこともあれば、もやもやしたままにしたものもあります。

そして、自分がベテランとなった今、その時の先生たちは、「なぜ、そのような働き方だったのか。」「何を考え、何を大切にしていたのか。」ということが、当時よりは、想像できるようになりました。

人間同士の関わりが全ての仕事ですから、理想が現実になることの方が少ないように感じます。

どれだけ命がけで準備をしたとしても、相手の受け取り方次第で、丸々と膨らんだプランは一瞬でしぼんでいく。

大きく穴の開いた「理想」が着地した先は、自分が思ってもいない場所であったなんて方が多いのです。

ただ、確実なのは、「見てきたものが全て」という現実。

どれだけ夢物語を語っても、確かなものは、目の前の現実にあります。

▼僕らの世界は、見ているものでできている

僕は、「子どもと大人が夢を共有できる場所づくり」をしています。3年前からこつこつ続けてきたのですが、この活動を始めるきっかけとなったのは、「公教育の中で苦しんでいる子どもと教師の存在」をこの目で確認したからです。

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