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成人期のリハビリからお子さまの施設へ転職して感じたこと・学んだこと
こんにちは、理学療法士の山口です。
私は、元々総合病院の回復期リハビリテーション病棟というところに所属しておりました。そこでは、脳卒中や下肢の骨折などにより身体が動かしにくくなった方と一緒に“自宅に退院するため”にリハビリをしていました。
“自宅に退院するために” と多くの方は、そこを一つの目標にリハビリを取り組むのでリハビリをしているご本人も目標が明確ですからそこに向かって何をしたらよいか、と認識が共有されやすかったと今振り返れば思います。
|成人期のリハビリで大事にしていたこと
私は、働いていく中で、リハビリは当初理学療法士をはじめとするセラピストが何か“してあげる”というような認識をもっていたように思います。
(今となってはそもそも“してあげる”ということに関しては何様のつもりだ、とも思いますが、、、)
ただ、それではなかなか効果がでません。
当時は運動療法という、運動をとおして身体の機能や能力を再獲得していくことを目指していました。
もちろん、運動をするのは理学療法士ではなく、ご本人様ですからこちらが何か“してあげる”ということではないのです。
徐々にそのことに気づき始め、3年目、4年目には、いかにその運動を通して自身で良くなってもらうか、というところに焦点をあてて、たくさん説明をしていました。自身でその運動の意味を理解し取り組むようになると、やはり効果が高いことを実感していました。
|感じたギャップ
そんな私が、今は日々お子様と接しているわけです。うまくいくはずがありません。
そもそも、リハテーラーは児童発達支援や放課後等デイサービスですので、リハビリを主の目的としていない福祉のサービスです。
もっと言えば、たとえリハビリを主の目的としていたとしても、お子さま本人はリハビをやりたいと思ってきているわけではないのです。
当初の私は、いわゆる“理学療法士っぽい”ことをたくさん考え、していたように思います。
あえて“理学療法士っぽい”と書いたのも理学療法士の役割をとても限定的に考えていたように思います。
たしかにそういったことも求められることもありますが、大事なことはそこではないということにたくさん気づかされました。これは先輩スタッフからの指導もそうですが、多くはお子様が気づかせてくれます。
|いま感じること
もともと様々な説明を通して、運動を指導することをおこなってきた私でしたがあくまでそれは方法であり、リハビリの要素に過ぎないわけです。
今は私自身、お子さまが何がしたくて、何に困っているのか、そういったことなどを汲み取る力がまだまだ不足していると感じています。
直接、言葉として伝えてくれるとは限りませんし、もし伝えてくれたとしても本音本心とは限りません。
お子さまの“こころ”の動きを私たちはたくさん見て、考えて支援していくことが大切なのではないかと感じるようになりました。
私の考えが決して正しいということではないですが、あくまで私がお子さまの支援をするようになって感じたことをシェアさせていただきました。
お子さまへの支援経験が無い方に参考になっていれば幸いです。
リハテーラー横浜港北
理学療法士
山口大貴
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