繁田 穣|東京繁田園茶舗

日本茶インストラクター|伊勢丹▷休職_大学院MBA▷上海駐在▷海外MD部のバイヤー責任…

繁田 穣|東京繁田園茶舗

日本茶インストラクター|伊勢丹▷休職_大学院MBA▷上海駐在▷海外MD部のバイヤー責任者▷家業の日本茶専門店三代目  全国の茶畑を巡り、作り手の想いもお届けします| 日本茶文化を次の世代へ→https://handaen.official.ec/

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  • 東京繁田園物語デジタルアーカイブ

    東京繁田園茶舗77周年およびJAPAN EXPO PARIS出展を記念して、創業者・繁田弘蔵が執筆した『東京繁田園物語』(1995年発行)の内容を再編集し、デジタルアーカイブとして復刻します。

  • 茶畑巡りの話|美味しい淹れ方の話

    東京繁田園でお届けするお茶にまつわる話です

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    たとう紙版 献上煎茶 特撰鳳凰 90g

    贈り物に最適なたとう紙仕様の「献上煎茶 特撰鳳凰」が新登場。 パッケージの商品名と、「献上煎茶 特撰鳳凰」をイメージした花押は、 書藝家・花押作家の美咲さんによる作品です。 当店最高級の煎茶と、素敵な作品のコラボレーションをお楽しみください。 ▼美咲さんのInstagramはこちら https://www.instagram.com/misaki_coretuner/ ▼通常版の「献上煎茶 特撰鳳凰 100g」はこちら https://handaen.official.ec/items/44456467 鹿児島県霧島・西製茶工場さんの最高級の手摘みのお茶を主原料に、品評会出品茶を合組(ブレンド)。伝統的な浅蒸し製法を採用することで、高品質な茶葉にのみ備わる繊細な香り「本質香」を最大限引き出しました。水色は、薄く澄んだ黄金色に抽出されます。 イギリスの国際食品コンテスト「Great Taste Awards 2022」にて、2つ星金賞を受賞しています。 <おすすめの淹れ方> 茶葉:6g、湯量:100ml、湯温:65℃、抽出:60秒、煎数:3回 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/n1ae07a864145 内容量:90g 賞味期限(未開封):製造から約1年間 ※開封後は、高温多湿を避け、移り香に注意して保管し、【2週間以内】を目安になるべくお早めにお召し上がりください。
    2,400円
    日本茶専門店 東京繁田園茶舗 オンラインショップ | 煎茶・ほうじ茶・抹茶・ティーバッグ・急須各種取り扱い
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    季節のお茶便り<特典付き全6回・10・11月スタート>

    2ヶ月毎に30g×2種類の日本茶をお届けする、お茶の定期便です。 1年間に渡って(10月・12月・2月・4月・6月・8月の全6回)で、 東京繁田園茶舗イチオシの季節のお茶をポスト投函でお届けします。 価格は6回分(30g×12袋分)、送料込みで7,560円です。 <お届けラインナップ(予定)> 10月:熟成新茶「まきぞの」、抹茶入り玄米茶 12月:釜炒り茶「ごえもん」、冬季限定茶「さえみどり」 2月:かぶせ茶「雪の洛北」、みかん入り和紅茶「長谷部さん家のさわやか紅茶」 4月:手摘み新茶「霧島ヌーヴォー」、未定 6月:夏季限定茶「こみなみ」、抹茶入り釜炒り茶「あじさやま」 8月:夏摘み和紅茶「長谷部さん家のはなやか紅茶」、秋季限定茶「和束の月」 ※12月以降のラインナップは予定であり、予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。 ☆★☆全6回版の限定特典★☆★ こちらの全6回版には、特典として「有明産焼き海苔 10帖」が付きます。 【10月回お届け商品の詳細】 ①熟成新茶「まきぞの」〈西製茶工場〉30g 春に採れた香り高い新茶を、荒茶のまま低温でひと夏寝かせ、秋口に仕上げた秋の新茶です。 冷蔵技術のなかった昔は、蔵の奥や山中に壺に入れた新茶を置き、秋口に味わったことから、「壺切り茶」「蔵出し茶」とも呼ばれます。熟成茶ならではのまろやかでコクのある味わいが楽しめます。 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/na02480f96024 ②抹茶入り玄米茶〈丸久小山園×安永商会〉30g 玄米茶発祥の店・熊本の安永商会さんの玄米と、宇治の名店・丸久小山園さんから仕入れさせていただく抹茶を使用した、当店の人気商品です。本物素材のマリアージュをお楽しみください。 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/n4ba519c5ada7 ③おまけ:一煎パック「献上煎茶特撰鳳凰」 内容量:各30g×12種類 賞味期限(未開封):製造から約1年間 ※開封後は、高温多湿を避け、移り香に注意して保管し、【1ヶ月以内】を目安になるべくお早めにお召し上がりください。
    7,560円
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    季節のお茶便りLite<全3回・10・11月スタート>

    2ヶ月毎に30g×2種類の日本茶をお届けする、お茶の定期便です。 半年間に渡って(10月・12月・2月の全3回)で、 東京繁田園茶舗イチオシの季節のお茶をポスト投函でお届けします。 価格は3回分(30g×6袋分)、送料込みで3,780円です。 ▼オリジナル保存缶が付いてくる!全6回版はこちら https://handaen.official.ec/items/66785561 <お届けラインナップ(予定)> 10月:熟成新茶「まきぞの」、抹茶入り玄米茶 12月:釜炒り茶「ごえもん」、冬季限定茶「さえみどり」 2月:かぶせ茶「雪の洛北」、みかん入り和紅茶「長谷部さん家のさわやか紅茶」 ※12月以降のラインナップは予定であり、予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。 【10月回お届け商品の詳細】 ①熟成新茶「まきぞの」〈西製茶工場〉30g 春に採れた香り高い新茶を、荒茶のまま低温でひと夏寝かせ、秋口に仕上げた秋の新茶です。 冷蔵技術のなかった昔は、蔵の奥や山中に壺に入れた新茶を置き、秋口に味わったことから、「壺切り茶」「蔵出し茶」とも呼ばれます。熟成茶ならではのまろやかでコクのある味わいが楽しめます。 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/na02480f96024 ②抹茶入り玄米茶〈丸久小山園×安永商会〉30g 玄米茶発祥の店・熊本の安永商会さんの玄米と、宇治の名店・丸久小山園さんから仕入れさせていただく抹茶を使用した、当店の人気商品です。本物素材のマリアージュをお楽しみください。 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/n4ba519c5ada7 ③おまけ:一煎パック「献上煎茶特撰鳳凰」 内容量:各30g×6種類 賞味期限(未開封):製造から約1年間 ※開封後は、高温多湿を避け、移り香に注意して保管し、【1ヶ月以内】を目安になるべくお早めにお召し上がりください。
    3,780円
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    たとう紙版 献上煎茶 特撰鳳凰 90g

    贈り物に最適なたとう紙仕様の「献上煎茶 特撰鳳凰」が新登場。 パッケージの商品名と、「献上煎茶 特撰鳳凰」をイメージした花押は、 書藝家・花押作家の美咲さんによる作品です。 当店最高級の煎茶と、素敵な作品のコラボレーションをお楽しみください。 ▼美咲さんのInstagramはこちら https://www.instagram.com/misaki_coretuner/ ▼通常版の「献上煎茶 特撰鳳凰 100g」はこちら https://handaen.official.ec/items/44456467 鹿児島県霧島・西製茶工場さんの最高級の手摘みのお茶を主原料に、品評会出品茶を合組(ブレンド)。伝統的な浅蒸し製法を採用することで、高品質な茶葉にのみ備わる繊細な香り「本質香」を最大限引き出しました。水色は、薄く澄んだ黄金色に抽出されます。 イギリスの国際食品コンテスト「Great Taste Awards 2022」にて、2つ星金賞を受賞しています。 <おすすめの淹れ方> 茶葉:6g、湯量:100ml、湯温:65℃、抽出:60秒、煎数:3回 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/n1ae07a864145 内容量:90g 賞味期限(未開封):製造から約1年間 ※開封後は、高温多湿を避け、移り香に注意して保管し、【2週間以内】を目安になるべくお早めにお召し上がりください。
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    季節のお茶便り<特典付き全6回・10・11月スタート>

    2ヶ月毎に30g×2種類の日本茶をお届けする、お茶の定期便です。 1年間に渡って(10月・12月・2月・4月・6月・8月の全6回)で、 東京繁田園茶舗イチオシの季節のお茶をポスト投函でお届けします。 価格は6回分(30g×12袋分)、送料込みで7,560円です。 <お届けラインナップ(予定)> 10月:熟成新茶「まきぞの」、抹茶入り玄米茶 12月:釜炒り茶「ごえもん」、冬季限定茶「さえみどり」 2月:かぶせ茶「雪の洛北」、みかん入り和紅茶「長谷部さん家のさわやか紅茶」 4月:手摘み新茶「霧島ヌーヴォー」、未定 6月:夏季限定茶「こみなみ」、抹茶入り釜炒り茶「あじさやま」 8月:夏摘み和紅茶「長谷部さん家のはなやか紅茶」、秋季限定茶「和束の月」 ※12月以降のラインナップは予定であり、予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。 ☆★☆全6回版の限定特典★☆★ こちらの全6回版には、特典として「有明産焼き海苔 10帖」が付きます。 【10月回お届け商品の詳細】 ①熟成新茶「まきぞの」〈西製茶工場〉30g 春に採れた香り高い新茶を、荒茶のまま低温でひと夏寝かせ、秋口に仕上げた秋の新茶です。 冷蔵技術のなかった昔は、蔵の奥や山中に壺に入れた新茶を置き、秋口に味わったことから、「壺切り茶」「蔵出し茶」とも呼ばれます。熟成茶ならではのまろやかでコクのある味わいが楽しめます。 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/na02480f96024 ②抹茶入り玄米茶〈丸久小山園×安永商会〉30g 玄米茶発祥の店・熊本の安永商会さんの玄米と、宇治の名店・丸久小山園さんから仕入れさせていただく抹茶を使用した、当店の人気商品です。本物素材のマリアージュをお楽しみください。 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/n4ba519c5ada7 ③おまけ:一煎パック「献上煎茶特撰鳳凰」 内容量:各30g×12種類 賞味期限(未開封):製造から約1年間 ※開封後は、高温多湿を避け、移り香に注意して保管し、【1ヶ月以内】を目安になるべくお早めにお召し上がりください。
    7,560円
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    季節のお茶便りLite<全3回・10・11月スタート>

    2ヶ月毎に30g×2種類の日本茶をお届けする、お茶の定期便です。 半年間に渡って(10月・12月・2月の全3回)で、 東京繁田園茶舗イチオシの季節のお茶をポスト投函でお届けします。 価格は3回分(30g×6袋分)、送料込みで3,780円です。 ▼オリジナル保存缶が付いてくる!全6回版はこちら https://handaen.official.ec/items/66785561 <お届けラインナップ(予定)> 10月:熟成新茶「まきぞの」、抹茶入り玄米茶 12月:釜炒り茶「ごえもん」、冬季限定茶「さえみどり」 2月:かぶせ茶「雪の洛北」、みかん入り和紅茶「長谷部さん家のさわやか紅茶」 ※12月以降のラインナップは予定であり、予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。 【10月回お届け商品の詳細】 ①熟成新茶「まきぞの」〈西製茶工場〉30g 春に採れた香り高い新茶を、荒茶のまま低温でひと夏寝かせ、秋口に仕上げた秋の新茶です。 冷蔵技術のなかった昔は、蔵の奥や山中に壺に入れた新茶を置き、秋口に味わったことから、「壺切り茶」「蔵出し茶」とも呼ばれます。熟成茶ならではのまろやかでコクのある味わいが楽しめます。 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/na02480f96024 ②抹茶入り玄米茶〈丸久小山園×安永商会〉30g 玄米茶発祥の店・熊本の安永商会さんの玄米と、宇治の名店・丸久小山園さんから仕入れさせていただく抹茶を使用した、当店の人気商品です。本物素材のマリアージュをお楽しみください。 ★モノづくりのストーリー&詳しい淹れ方はこちら:https://note.com/handa_minoru/n/n4ba519c5ada7 ③おまけ:一煎パック「献上煎茶特撰鳳凰」 内容量:各30g×6種類 賞味期限(未開封):製造から約1年間 ※開封後は、高温多湿を避け、移り香に注意して保管し、【1ヶ月以内】を目安になるべくお早めにお召し上がりください。
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茶源郷から届く、甘いかおりと青い旨味|秋季限定茶「和束の月」

<本記事は2024年7月に内容更新しました> <茶源郷 和束町>京都府相楽群和束町(わづかちょう)は、宇治茶の生まれ故郷。 約800年前の鎌倉時代、茶業興隆の祖とされる「僧 栂ノ尾の明恵高弁(みょうえこうべん)」より分けられた茶の種子が、和束町の鷲峰山(じゅぶせん)に撒かれ、宇治茶は誕生します。 そして現在も和束町は、宇治茶生産量の約4割を占める、京都最大の茶産地です。 山間地域のため朝晩の寒暖差は大きい。 また、町の東西には和束川が流れ、その周辺地域では川霧が発生しや

    • #6 荻窪店の開業、夫婦二人三脚で|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

      本記事は、東京繁田園茶舗の創業者・繁田弘蔵が執筆した『東京繁田園物語』(1995年)の内容を再編集したものです。 ▼前回のお話はこちら ▼第一章「お茶に出会う」の記事はこちら 商売繁盛最初の内は人も雇えませんから、商売のほうは妻と二人で力を合わせて頑張りました。妻は店をきりもりし、私は外回りを専門としました。借金のカタにとった愛車ラビットを駆って東京中の得意先を回り、精力的に働きました。当時の阿佐ヶ谷の店は、今と違って小売りに適した場所ではなかったため、大きなお茶屋さん

      • #5 お茶屋を興す~無一文からのスタート|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

        本記事は、東京繁田園茶舗の創業者・繁田弘蔵が執筆した『東京繁田園物語』(1995年)の内容を再編集したものです。 ▼第一章「お茶に出会う」の記事はこちら 無一文からのスタート私が初めて自分の店を持ったのは昭和22年、場所は東京の阿佐ヶ谷でした。  当時はまだ戦争が終わって二年しかたっていない時です。いまだ終戦の混乱の中にあり、ちゃんとした商店などない頃です。それだけに商売を始めるとしたらこの時がチャンスでした。 「とにかく一時でも早く店を出すこと」 父も強くそう言って

        • 春夏秋冬、それぞれの季節の茶葉が備える<青み>を重ねる|番茶「青柳」

          <番茶とは> そもそも「番茶」とは、どのようなお茶を指すのでしょうか。 実は、番茶の語源や定義は明確ではありません。 語源の一説は、毎春に摘採される一番茶に対して、その後の芽で作られたお茶を二番茶・三番茶と呼ぶため、これらの総称を「番(晩)茶」とするもの。 あるいは「番」という言葉に含まれる「日常的な」「普段の」という意味を語源とする説。 また「定番茶」とは異なる「番外茶」という呼称が変化した、という説も。 そして、その定義も千差万別です。 当店にも「番茶はありますか」

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        茶源郷から届く、甘いかおりと青い旨味|秋季限定茶「和束の月」

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        • 東京繁田園物語デジタルアーカイブ
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        • 茶畑巡りの話|美味しい淹れ方の話
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        記事

          #4 戦争と3度の命拾い、茶をつくる喜び|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

          本記事は、東京繁田園茶舗の創業者・繁田弘蔵が執筆した『東京繁田園物語』(1995年)の内容を再編集したものです。 ▼これまでのお話はこちら 戦争に行く盛岡で兄の仕事を手伝う日々を送っていた私ですが、時代は戦争のまっただ中にありました。私も他の青年たちのように、兵隊にとられる年齢に達していました。昭和18年1月、20歳で私は通信隊に入隊しました。そしてビルマ戦線に送られることになりました。入隊通知には「ビルマ二六〇〇部隊」と記されていました。  私は中学校を出ていましたか

          #4 戦争と3度の命拾い、茶をつくる喜び|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

          #3 僕のおしん時代、からだで覚えた商い|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

          本記事は、東京繁田園茶舗の創業者・繁田弘蔵が執筆した『東京繁田園物語』(1995年)の内容を再編集したものです。 ▼これまでのお話はこちら 茶業を生涯の仕事に父の仕事がうまくいかなくなり出した頃私は小学校の最終学年を迎えたのですが、この頃になると茶摘みだけでなくお茶づくりも手伝わされるようになりました。つまり、摘んできた葉を機械のところに持っていき、大人たちの作業の手伝いをするのです。昭和10年頃のことで、この頃はすでに製茶の機械化が進んでいました。ちなみに埼玉県では大正

          #3 僕のおしん時代、からだで覚えた商い|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

          #2 少年時代の思い出、生家の倒産|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

          本記事は、東京繁田園茶舗の創業者・繁田弘蔵が執筆した『東京繁田園物語』(1995年)の内容を再編集したものです。 ▼前回のお話はこちら 商家に生まれて私が生まれたのは大正12年7月9日。男3人女5人からなる8人兄弟姉妹の三男として、この世に生をさずかりました。以来70歳を過ぎた今日まで、私は茶業一筋に生きてきたのですが、思えばこの道に入ったのもごく自然な成り行きからでした。  私が生まれた入間市は狭山茶として全国にその名を知られた茶どころです。町のいたるところに茶畑が広

          #2 少年時代の思い出、生家の倒産|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

          #1 繁田家について|東京繁田園物語デジタルアーカイブ

          本記事は、東京繁田園茶舗の創業者・繁田弘蔵が執筆した『東京繁田園物語』(1995年発行)の内容を再編集したものです。 はじめに昭和22年、私は東京の阿佐ヶ谷の地に「東京繁田園」の第一号店をオープンしました。それからはや50年近くがたちます。この半世紀の間、店は8店舗にまで増え(2024年現在は2店舗)、3人の息子たちも成長してあとを任すまでになっています。そのような中で阿佐ヶ谷の店を新しく五階建てのビルに建て直すことになり、新たなる出発の意味から何か記念になるものをと考え、

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          茶壷が引き出す自然のチカラ|秋季限定茶「熟成新茶 まきぞの」

          〈もうひとつの旬〉皆さんは「口切りの茶事」という言葉を耳にしたことがありますでしょうか。 毎年、亥の月(いのつき)亥の子の日は「炉開きの日」。そして茶道の世界では同日「口切りの茶事」が行なわれます。 亥の子の日は、旧暦のため毎年日付が変わります。 今年は11月1日。いよいよ寒さが本格化し、冬の準備に入る日とされます。 江戸時代には「亥の子の日=炉開きの日=口切りの茶事」という風習は既にはじまっていました。 この日を境に囲炉裏には火がくべられ、その初日、春に収穫された新

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          八女茶生誕600年|引き継がれた軽やかな旨味「玉露かりがね」

          <本記事は2024年5月に内容更新しました> <八女茶のルーツ>福岡県八女市黒木町笠原。 人里離れたという表現がふさわしい山深い地域。 この小さな茶畑が点在する山間部で、八女茶は生まれました。 八女茶は生誕600年を超えました。 1423年に明(中国)から帰国した栄林周瑞(えいりんしゅうずい)禅師は、かつて修行した中国・蘇州霊巌寺(れいがんじ)の景観と似ている、ということから、八女市黒木町に同名の寺を建立。 この地に茶の種子を持ち帰り、その栽培方法を伝えました。 栄林禅

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          三重で生まれ、冬の京都で仕上げた旨味の雫|冬季限定かぶせ茶「雪の洛北」

          <本記事は2024年1月に内容更新しました> <「かぶせ茶」とは>「かぶせ茶」とはお茶の分類の1つであり、「煎茶」と「玉露」の中間にあたるお茶と言えます(「玉露」についてのnoteはこちら) そして、その最大の特徴である旨味は、被覆栽培から生まれます。 被覆栽培とは、寒冷紗と呼ばれる布などを新芽に被せて、日光を遮ることで、茶葉の光合成を抑制して育てること。 その結果、渋みや苦味の由来であるカテキンの生成は進行せず、旨味と甘味を感じやすい茶葉が育ちます。 旨味と甘味を備え

          三重で生まれ、冬の京都で仕上げた旨味の雫|冬季限定かぶせ茶「雪の洛北」

          星の降り注ぐ茶畑にて、国内最高峰の茶師が守る八女の伝統文化「玉露」

          <お茶の王様「玉露」とは>モノづくりの話に入る前に、そもそも「玉露」とは何でしょうか。 玉露は「お茶の王様」とも呼ばれ、なんとなく「高級茶」というイメージはあるものの、実際には飲んだことがないという方も多いのではないでしょうか。 玉露と一般的な煎茶の違いは、その栽培方法にあります。 一般的な煎茶は、日光を浴びて育つのに対し、玉露は早ければ新芽が出始めた頃から、寒冷紗と呼ばれる布などで覆いをして日光を遮って育てます。 日光を遮ることで、光合成が進まなくなり、カテキンの生

          星の降り注ぐ茶畑にて、国内最高峰の茶師が守る八女の伝統文化「玉露」

          茶唄の心得♪ 味は狭山でとどめさす|抹茶入り玉緑茶「あじさやま」

          <繁田園のルーツ・狭山について>狭山丘陵は、東京都と埼玉県の都県境に3,500ha(東京ディズニーリゾート全体で100haなので、実にその35倍!)も広がる、自然豊かな地域です。 映画『となりのトトロ』の舞台になったとも言われており、この一帯は「トトロの森」という愛称も。 さて、この地域でのお茶(=狭山茶)づくりがスタートしたのは、1800年代前半。 当店の起源にあたる繁田家もこの地で1812年に茶業を興しました。 「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」

          茶唄の心得♪ 味は狭山でとどめさす|抹茶入り玉緑茶「あじさやま」

          産地×品種×火入れの掛算|香りの新体験を届ける「香駿」

          <作り手について>国内最大の茶生産地は静岡県。 しかしここ数年、同県の生産量は毎年10%前後の減少が続き、その産出額(生産量×価格)にいたっては、3年連続で20%程度の下落。 30年前のピーク時と比較すると、その額は70%も落ち込んでおり、産出額の下落は深刻な状況です。 主な要因は、ライフスタイルの変化によるリーフ茶葉の需要低下や、ペットボトル需要の高まりによる単価の下落(ペットボトル緑茶が発明されたのが、ちょうど約30年前です) そして市場ニーズの変化以外に、私自身が産

          産地×品種×火入れの掛算|香りの新体験を届ける「香駿」

          世代を超えて引き継がれる「新芽の香り」|手摘み新茶「霧島ヌーヴォー」

          <本記事は2024年4月に内容更新しました> <作り手は霧島の自然>前職の仕事柄、逸品と称されるモノづくりをされる生産家さんへ話を伺う機会が多くありました。 不思議なことに、それぞれ分野は異なれど、いずれの方も共通して<空・水・土=三要素の大切さ>を強調されます。 祖父の代からお取り組みを続けさせていただく、鹿児島県霧島市の西製茶工場。 ここで彼らの三要素を紹介します。 まずは「空」。これは気候・天候と同義です。 霧島の夏は暑く、冬は寒い。そして、朝晩の寒暖差は激しい

          世代を超えて引き継がれる「新芽の香り」|手摘み新茶「霧島ヌーヴォー」

          海外コンクール連続受賞!次世代生産者との合作|普通蒸し煎茶「はんだ誉」

          〈作り手について〉「千代の香」と並んで人気の普通蒸し煎茶「はんだ誉(ほまれ)」の主原料は、鹿児島県曽於市(そおし)の末吉製茶工房さんから仕入れた茶葉。 末吉製茶工房は、イギリス・フランス・ベルギーをはじめとした海外コンクールで高い評価を得ている生産家さんです。 受賞歴の一例をあげると、Great Taste Awards(グレートテイストアワード)は、イギリスの高級食品小売組合(Guild of Fine Food)が主催する「食のオスカー」とも呼ばれる国際コンテスト。

          海外コンクール連続受賞!次世代生産者との合作|普通蒸し煎茶「はんだ誉」