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茶畑巡りの話|美味しい淹れ方の話

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東京繁田園でお届けするお茶にまつわる話です
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記事一覧

世代を超えて引き継がれる「新芽の香り」|手摘み新茶「霧島ヌーヴォー」

<本記事は2024年4月に内容更新しました> <作り手は霧島の自然>前職の仕事柄、逸品と称さ…

春夏秋冬、それぞれの季節に摘まれた茶葉の<青み>を重ねる|番茶「青柳」

<番茶とは> そもそも「番茶」とは、どのようなお茶を指すのでしょうか。 実は、番茶の語源…

豪雨災害から奇跡の復活!「天空の茶畑|豊好園」 その特別茶を届ける話

<本記事は2023年12月に内容更新しています> 〈プロローグ〉2年前の2021年4月。 前職の同期…

八女茶生誕600年|引き継がれた軽やかな旨味「玉露かりがね」

<八女茶のルーツ>福岡県八女市黒木町笠原。 人里離れたという表現がふさわしい山深い地域。 …

星の降り注ぐ茶畑にて、国内最高峰の茶師が守る八女の伝統文化「玉露」

※QRコードから入って来られたお客様は、「目次」にある「淹れ方&楽しみ方」をタップしてくだ…

発祥の店の玄米と宇治抹茶|本物素材の相性を楽しむ「抹茶入り玄米茶」

〈作り手について〉当店の玄米茶には、「香り・風味・色合い」ともに高い品質を持つ「安永商会…

三重で生まれ、冬の京都で仕上げた旨味の雫|冬季限定かぶせ茶「雪の洛北」

<本記事は2024年1月に内容更新しています> <「かぶせ茶」とは>「かぶせ茶」とはお茶の分類の1つであり、「煎茶」と「玉露」の中間にあたるお茶と言えます(「玉露」についてのnoteはこちら) そして、その最大の特徴である旨味は、被覆栽培から生まれます。 被覆栽培とは、寒冷紗と呼ばれる布などを新芽に被せて、日光を遮ることで、茶葉の光合成を抑制して育てること。 その結果、渋みや苦味の由来であるカテキンの生成は進行せず、旨味と甘味を感じやすい茶葉が育ちます。 旨味と甘味を備

長谷部さん家のさわやか紅茶|越冬みかんと一緒に包んだ話

<本記事は2024年1月に内容更新しています> 〈作り手について〉長谷部製茶は入間市にて昭和2…

茶壷が引き出す自然のチカラ|秋季限定茶「熟成新茶 まきぞの」

〈もうひとつの旬〉皆さんは「口切りの茶事」という言葉を耳にしたことがありますでしょうか。…

〈冬季限定シングルオリジン〉これぞお茶のサラブレッド!「さえみどり」

<本記事は2023年12月に更新しています> 〈お茶のサラブレッド「さえみどり」とは〉日本茶に…

茶源郷から届く、甘いかおりと青い旨味|秋季限定茶「和束の月」

<茶源郷 和束町>京都府相楽群和束町(わづかちょう)は、宇治茶の生まれ故郷。 約800年前…

職人ひとりで作りあげる究極のクラフト紅茶「長谷部さん家のはなやか紅茶」

<本記事は2023年7月に内容更新しています> 〈作り手について〉長谷部製茶は、埼玉県入間市…

都内にわずか2軒!レンガ造りの石窯が香ばしさと甘さを引き出す「砂釜焙煎 麦茶」

子供の頃から、我が家の冷蔵庫には、夏でも冬でも麦茶が常備されています。 そして、子供なが…

〈15年目の相棒〉 その作り手を訪ねる「常滑焼 オープン急須(黒)」

写真は私物の急須〈15年目の相棒〉を撮影したもの。 15年前、プライベートの九州旅行で立ち寄ったお茶屋さんで一目惚れした急須を(お財布にもやさしい価格だったので即決!)、いまだ自宅で使ってます。 「急須で淹れるお茶」をお届けする立場になったいま、私自身が使い続けていて「素晴らしい!」と思う急須をご紹介します。 〈作り手について〉作り手の方にお会いするため、愛知県・常滑市にある窯元を訪ね(実際には押しかけ)ました。 なんと、私が長年愛用している急須を16年前に世に送り出