世代を超えて引き継がれる「新芽の香り」|手摘み新茶「霧島ヌーヴォー」
<本記事は2024年4月に内容更新しました>
<作り手は霧島の自然>
前職の仕事柄、逸品と称されるモノづくりをされる生産家さんへ話を伺う機会が多くありました。
不思議なことに、それぞれ分野は異なれど、いずれの方も共通して<空・水・土=三要素の大切さ>を強調されます。
祖父の代からお取り組みを続けさせていただく、鹿児島県霧島市の西製茶工場。
ここで彼らの三要素を紹介します。
まずは「空」。これは気候・天候と同義です。
霧島の夏は暑く、冬は寒い。そして、朝晩の寒暖差は激しい。
農作業をする人には厳しい気候ですが、茶葉にとっては最適な環境です。
もう一つの大事なポイント。
それは霧島の地名の由来でもある「霧」。
茶の葉は日光に当たって紫外線を浴びると、渋みの成分である「カテキン」が多くなります。反対に、紫外線をあまり浴びないと、旨味と甘み成分の「テアニン」が多くなります。
そして「霧」は、お茶の木を紫外線から守る、天然のヴェール。
そのため“霧はお茶の大好物”と言われ、霧のある場所では旨味のつまったお茶ができるのです。
次に「水」です。
標高1000メートルを超す活火山が幾つも連なる霧島連峰。
長い歳月をかけ、その雪解け水は地下深くに浸透し、湧き水となります。
西製茶工場では、この天然水を汲み上げ、茶畑に散水します。
この水質を調査する専門家によれば、平安時代に霧島連山に降り積もった雪や雨水が時を経て、地下水として湧き出ているとのこと。
1,000年以上も前の雪解け水は、地層の粒子の大きさによってそのスピードは異なるものの、たった1mm進むのに1日から数年かかることも。
まさに時代を超えた自然の恵み。
新芽は毎年、この恵みを目一杯に浴びて生まれ変わります。
最後に「土」。
名生産者のなかには、こうお話しされる方も多いです。
西製茶工場の「土」づくりも一目瞭然。
鶏糞、米ぬか、その他自然肥料を撹拌し続けること、最低でも3年間。
長い歳月をかけ、天然有機肥料を自分たちの手で作りあげます。
「空・水・土」の三要素を兼ね備えた国内最高レベルの茶畑。
その中でも、最も等級の高い茶畑を選び、かつその年の一番はじめの新芽だけを丁寧に手摘みした新茶の最高傑作。
今年も自信作が完成しました。
<新芽の香りと味わい>
<霧島ヌーヴォー>の最大の特徴は、何と言っても香り。
茶葉を急須へ入れる前、まずは開封した袋の中で、茶葉そのものの青々しく、甘い香りをお楽しみください。
そして、お飲みいただく瞬間に鼻に抜ける爽やかな香気。
その飲み口は、すっきりとした自然由来の旨味を確かに感じながらも、後味には柔らかい渋みとともに、やはり最後まで新茶が備える青い香りの余韻が残ります。
新茶には旨味やコクが足りない。
そんな印象をもつお客様もいらっしゃいます。
たしかに「早さ」を売りにした新茶にはその傾向もあります。
良い悪いではありません。
初物には、それ相応の良さがあります。
しかし本商品は「早さ」が売りではありません。
こだわったのは「新芽の魅力を最大限に引き出す」こと。
そのために日々、茶畑の様子を直接確認し、摘採のタイミングを定める。
そして、そのフレッシュさを可能なかぎり茶葉に閉じ込めるため、手摘みしてすぐに最終加工をおこなう。
とにかく「新茶らしさ」をお届けしたい。
本商品は、生産者さんと一緒にその想いをこめて準備をしてきました。
<世代を超えるモノづくり>
西製茶工場の三代目 西利実氏の言葉です。
最近、「SDGs」や「Circular Economy」という言葉をよく耳にします。
これは、その対象とする分野ごとに、それぞれの正確を探していくものだと思います。
それでは、茶畑にとっての答えは何か?
20数年前、まだ流行りの「問い」が出始める前、彼らは自分たちの「答え」を先に出しました。
現在、西製茶工場の茶葉は市場には出回りません。
全ての茶葉は国内外から増え続ける直接注文で完売してしまうためです。
このことは当時、彼らが出した答えの評価といえます。
日本茶という文化は世代を超えて引き継がれるもの。
この命題に対し、私たちが信じてお届けしてきた「新芽の香りと味わい」を一度お試しいただけますと幸いです。
<販売ページのご案内>
2ヶ月ごとに30g×2種類の日本茶が届く、繁田園の定期便「季節のお茶便り」4月回にて「霧島ヌーヴォー」(30g)を4月下旬頃よりお届け予定です。
送料無料・ポスト投函でお届け、1年間の全6回コースと半年間の全3回コースの2種類をご用意しております。
単品販売はこちら。
<淹れ方&楽しみ方>
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