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感動のその先に

とあるアニメーション・マンガに
声優さんのお仕事にスポットを当てた作品があります。

主人公である3人の声優を巡る物語で、声優業界の「よくある」話をストーリーに組み込んであります。

特に声優さんが抱える業界独特の「悩み」に立ち向かってくその姿は
物語にのめり込まれると同時に声優さんの大変さも伝わってきます。

声優さんも現在ではかなり知名度を得ている職業ですから
それなりの社会的な影響を与えることもあるでしょう。

その証拠……といってはなんですが

今年の初め(2024年1月)には複数の声優さんが結婚報告をSNS上で
していたと思います。

お正月から幸せな雰囲気が広がっていると同時に
複雑な思いをしている方や涙を流した方もいるのではないでしょうか。

高い人気を誇る声優さんとなるとファンの方々も多いことでしょう。

ファンの方々にも色々な方がいると思います。
当然その中には「ガチ恋」と呼ばれる人々もいるでしょうから
仕方がないのかもしれませんね。


さて、そんな声優というお仕事は中々大変だとか。

最近のアニメーション人気や声優さんのメディアへの露出が高まってきたこともあり、声優を目指す人も増えたとか。

それでも声優業だけで食べていけるのはほんの一握りだそうですね。

そうなってくると作品で役を得るのも大変になるでしょう。

技術力はもちろんのことイベントなどに出演することを考えると
トーク力・ルックスなども関係してきてしまうのではないでしょうか。

ルッキズムを支持するわけではないですが
そうなってきてしまうと、自分ではどうしようもない部分が反映されてしまいますから余計厳しい世界になってしまいますね。

そして昨年から始まったインボイス制度で
多くの声優さんが廃業の危機にあるそうですね。

実際もう廃業してしまった方もいるとか。

声優さんは個人事業主がほとんどでしょうから
そういうことになってしまうのでしょう。

楽しそうにみえてもその裏側は大変なのかもしれませんね。


ですがよくよく考えてみると
声優、もっと言ってしまえば、声だけで演技をするというのは
とても難しいことだと思います。

出典がわからないのですが
一説によると人間が他の人から情報を得る際
約7割がジェスチャーなどの身振りや素振りが関係しているとか。

ですがアニメーション作品ではすでに動いている絵に
声を当てるわけですから
当たり前ですが声だけで勝負しなくてはなりません。

テレビドラマや実写の映画とは
また違う種類の難しさがあるのではないでしょうか。

そんな声優さんですが、職業としての声優が確立されているのは
なんと日本だけだとか。
海外では、その他の分野で活動している女優・俳優さんが声優を兼任するのが割と普通だとのこと。
むしろ、あまり人気がない役者さんが、「下積み時代にやる仕事」という印象も多いようですね。

元々は日本もそうだったようですが、アニメーションが数多く作られるようになり、だんだんと専業になる人が増えたそうです。

アニメだけではなく声優さんも、いまや日本独特の文化といえるのかもしれませんね。


それでもアニメーションに声優さんの存在は欠かせません。

アニメーションを見て感動して泣いたりとても怖く感じたりすることは
シナリオや作画はもちろんのことですが、
声優さんの演技も大事だということは指摘するまでもないでしょう。

「神回」と呼ばれる作品も声優さんがいなければ存在すらしていません。

大変なお仕事ではあるもののやりがいは大いにあるのかもしれませんね。


冒頭で触れた物語では、主人公3人は声優ユニットを組んでいます。

後にこの3人の役を担当した声優さんたちは
本当に作品と同じ名前のユニットを組んで活動しています。

ライブの映像などを観てみましたが
本職のアイドルもビックリのパフォーマンスだったと思います。

声のお仕事だけではなく、歌もダンスもトークもできなくてはならない。

それが最近の「声優」さんなのかもしれませんね。



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