マガジンのカバー画像

スクラップブック

159
何度でも読み返したいnoteの記録
運営しているクリエイター

#仕事

DeNA南場智子さんの講演「ことに向かう力」がいい話だった

もう7年前になりますが、DeNA創業者の南場智子さんが講演で話された内容がとても良くて、いまでもたまにそのときのメモを読み返します。 2013年7月に日経新聞主催で開催された「グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット」での特別講演。「他人とか自分のことをあまり意識せず、コトに向かうように」というメッセージでした。 聞きながら取ったメモから、ここに再構成してみます。 南場:南場です。私あの、今日すごいアウェイ感を感じてまして。女性であるとか、男と女という枠組みで物事を捉

ロゴの着想を得るためだけに、僕は日帰りで神戸の酒蔵を訪ねた。

一時的な雨風を凌ぐことだけが目的であれば、プレハブの仮設住宅でいい。 震災時に活躍した仮設住宅。 雨風が凌げるだけでありがたいことは前提だが、当然住む上での欠点は多い。 例えば、機密性が高く結露が起こりやすい。夏は暑くて冬は寒い。壁は薄く生活音も漏れやすい。 仮設は、やっぱり仮設レベル。 長く住みつづけることを前提としていない設計だ。 一方で、通常の住宅は、30年以上と長く住むことが前提。 建築士が設計し、使用する材質を厳選。 大工の職人技で、その土地に最適な家を建てる。

1度捨てられた神様に拾い直された話。

数年前までの私はなんのスキルも、自信もない会社員でした。転職なんて夢のまた夢だった。 そんな私が、2度のTwitter転職をした話。これが人生を変えた投稿。 なぜ私はホカンスが流行る以前から、都内住みなのにわざわざ都内のホテルに泊まりはじめたのには、実はとっても現実的な理由がありました。 ・ 本当は施設をつくる人になりたかったさて、話は2010年代に。私が、新卒ではいった会社は商業施設等の管理・運営する不動産企業でした。創業もうすぐ90年とかなのかな。 新卒のペーペ

「底辺声優の所感」への写真家兼文学研究者からの所感

銀行口座を作るのに30分以上待たされている間、ツイッターのトレンドに上がってきた「底辺声優の所感」というものすごいパワーワードに惹かれてクリックすると、最近よくあるように、noteの記事が参照されていました。トレンドに上がってくる「所感」がどんなものなのか興味があって読み始めると、興味本位で開いたのが申し訳ないほどの重たい内容でした。一人の「底辺声優」に、日本の社会的な矛盾が凝縮されているような気がしました。そして身につまされた。 筆者は文章の最後に次の夢への挑戦を語られて

その一杯とキャラメルソースに、愛を込めて

学生時代、3年間スターバックスでアルバイトをしていた。早朝4時半に起きて出勤し、6時半から15時まで働き、そのまま大学へ行くというなかなかドMな生活をしていたが、今思えばあの日々が一番の青春かもしれない。大人になって思い出を整理できるようになった今、改めて昔のことを思い出してみても、スタバに勝る熱い記憶はあまりない。 夢だった編集の仕事をし、こんなふうにつらつらと長ったらしい暗い記事を地味に書き続けるわたしだが、意外なことにも、めちゃくちゃ元気に働くキラキラした(今よりはだ

同僚の仕事のミスを受け入れられなかった、あの頃の私へ

「仕事で失敗してしまうのは、私の人格がいけないからだと思ってました」 今、私が経営する「soar」というチームの会議で、ある日メンバーが泣きながらこんなことを言った。 「以前の職場では失敗をしたら激しく怒られて、自分の人格を否定をされることが当たり前。いつのまにか仕事をするのが怖くて仕方なくなって、できない自分や弱い自分を、職場では絶対に見せてはいけないと思うようになりました。失敗は失敗のまま。私の人格がいけないから。それで終わっていました」 そのメンバーは何かあるたび

大切にしてくれない人と離別する勇気

私が卑怯だと思っている行為に「◯◯さんを紹介して」とか「◯◯さんに頼んでみて」というものがある。見どころのある青年を力を持った老人が見初めて仕事を与えるなんてのは希望のある話だから、どんどんやって欲しい。だが、これらのケースは、往往にして、大したことのない年上の人が逆らえない立場の年少者にその知人の有名人なりコネなりを自分の利益のためだけに売れと頼む夢も希望もない事案がほとんどだ。 私は仕事柄、様々な人に会うので、出版社を紹介してくれだとか、あの有名人を紹介してくれだとか頼