1度捨てられた神様に拾い直された話。
数年前までの私はなんのスキルも、自信もない会社員でした。転職なんて夢のまた夢だった。
そんな私が、2度のTwitter転職をした話。これが人生を変えた投稿。
なぜ私はホカンスが流行る以前から、都内住みなのにわざわざ都内のホテルに泊まりはじめたのには、実はとっても現実的な理由がありました。
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本当は施設をつくる人になりたかった
さて、話は2010年代に。私が、新卒ではいった会社は商業施設等の管理・運営する不動産企業でした。創業もうすぐ90年とかなのかな。
新卒のペーペーは、事務の仕事をする毎日。
仕事をするなかで、施設の企画開発に携わりたいと思うように。ただ、今の会社にこのまま10年20年といても、私がやりたいことに辿りつける可能性は非常に低いことに気づきました。
やりたいことを叶えられる会社はないのかと調べていくなかで、2020年の東京オリンピックに向けてどこも開発ラッシュなことを知り、ホテル開発に興味をもち始めました。
行動力とモチベーションだけは昔から強かったので、リクルートを通さずに飛び込み営業で、既存物件のリノベを中心にホテルを作って運営している3社受けたのですが、キレイに全滅。
企画設計&工事の真っ只中で、現場は即戦力を求めているんだから、事務仕事ばかりしていた私なんかでは、当然の結果でした。
「それもそうか……」と自分の実力不足に素直に納得。
でも、神様もちょっと可哀想かと思ったのか、業務内容がとても苦手な事務から、商業施設の宣伝販促に春から変わったのです。
そのおかげで変に腐ることなく「宣伝販促をがんばって、たくさんの人に愛される施設にしていこう!」と気持ちを改めることが出来ました。
企業研究から、バズらせ研究へ
察しのいい人は「あーね。」と思ってると思うんですが、ホカンスという言葉がうまれる前から
都内ホテルに泊まってたのは、企業研究をしてたんですね。
3社落ちたあとは、とくに転職活動はしていなかったのですが、ホテル自体は好きだったので、新しいホテルを見つけてはは泊まっていました。
初めてバズったのは、その頃でした。
このバズは本当に偶然だったのですが、狙って投稿した2度目もバズり「これはおもしろい!!」とすっかりハマってしまい、ホテル紹介が趣味の人になりました。
「趣味とは、手段が目的になったこと」
とはよく言ったもので、企業研究はどこへやら、ホテルに泊まること自体が目的に。宣伝販促を担当したこともあり「施設をより多くの人に使ってもらって、地域に愛してもらうためには……」と日々考えていたことも、ホテル紹介のモチベーションになっていました。
その当時、受けた取材がこちら。
きっと、ホテルを紹介するさかかなとして知ってくださってる方は、この頃に見つけてくださったんじゃないかなと思います。
この記事内では「本業のために」とは言っていますが、でも実際は今思えば、なによりもTwitterというメディアで、「人に届ける文章を考える」ことを純粋に楽しんでいた気がします。
施設は諦めて、得意なSNSに舵を切った
さて。おもしろいもので、捨てる神様がいれば、拾う神様もいるんです。
バズらせるようになって半年ほど経ったある日、「さかかなちゃん、うち来ない?」と、以前にお会いしたことのあるSNSマーケティングの会社の人から転職の誘いが、TwitterのDMに届きました。
インフルエンサーでも何者でもないただの会社員でしたが、ホテルを紹介してバズらせて遊んでいたら、Twitterのテキスト作成能力を買ってもらえたのです。
私が伸ばした個人のスキルを、必要だと感じてくれる会社に巡り合えたのです。
また、この頃になるとSNSを通じてホテルのPRやライティングのお仕事をいただけるようにもなっていました。
過去の転職活動から「な~んの経験も実績もない私が、今後も転職なんて無理なんだろな……」と凹んでいたのですが、声をかけてもらったことで「やりたいことを目指すのではなく、得意なことを生かそう」と吹っ切ることができました。
動かない不動産業から、プラットフォーマーに左右されまくるSNSの世界に。
SNSマーケティング事業での業務は、なにもかもが楽しかったです。長くなるので割愛しますが、未経験だからこそ、大変で、楽しかった。
転職してからも、引き続き、さかかなとしてホテルに関するお仕事は受けていました。今思うと、ホテルとSNSって相反するものだから、SNSでのホテル紹介の聡明期は、特に需要が高かったのでしょう。
ホテルをSNSで紹介したり、試泊させてもらいつつ、支配人の方とざっくばらんとSNSの話をさせてもらったり。
ほんとは施設を作りたかったのですが、気づけば、施設に人に来てもらうための文章を考えるようになっていました。
人生、なにがつながるかわからない
得意になったSNSを生かして、SNSマーケティングとホテルPRの2軸で仕事をしていたある日。とあるホテルの方から「SNSでホテル紹介をしてる人と意見交換をしたくて、もし良かったらお話できませんか?」との連絡が。
なんと、あの3社のうちの1社だったんです。
担当の方とお話をして、話を聞いているとマーケティング部が出来たばかりで、今、ホテルをより売っていくための施策を打っているところで、SNSもかなり重要だと感じていて……とのこと。
もともと行きたかった会社なのもあり、向こうもSNSの担当者を求めてることもあり、トントン拍子に話がまとまりました。
ありがたいことに、実績もない私を拾ってくれた会社には「元々行きたかったところで、仕事をしたい」と話をしたところ、前向きに送り出してもらうことが出来ました。
現在は、ホテルの企画開発がしたくて中途採用を受けて1度落とされた会社のマーケティング部に所属し、SNSまわりを担当しています。これが、私の1度捨てられた神様に拾い直された話です。
本当は建築をつくりたかったんだけど、得意なSNSを生かして、より多くの人に体験してもらうことに舵を切ることにした人生。
諦めるって、もともとは「明らかにする」という語源から来てると言うけど、ほんとうにその通りで。
私が出来ないことを明らかにして手放したおかげで、得意なことを見つけられました。ここに至るまで、本当に素敵な人や組織に恵まれて、今に至っているなぁと感慨深いです。
そんなさかかなは、今この会社で働いてます。型にハマらない面白い会社で、社風も働いてる人たちも、働きやすさも、どれをとっても最高です。よかったら見てみてね!
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さて、ここまで読んでくれた人で、気づいた人はいるでしょうか? 私が今担当してる「ライブリーホテル」って、ここなんですよ。
笑っちゃうよね。
少し遠回りしたし、少し違う形だったけど。私の大好きで得意なSNS。そして、私の好きなホテルという商業施設。私たちのホテルを体験を届ける仕事にたどり着けたことに、とても感謝しています。
よかったら、私たちのホテルに遊びに来てね。
°・🐠
余談なんですけど、素敵なホテルに泊まったら、転職を2回もしちゃっててさ、もう「人生が変わった場所」って言っても過言じゃないよね。
3年前、どんなホテルステイをしたかつづっています。この文章を書かせてもらったから、このnoteを書く決心がつきました。
いつも読んで下さってありがとうございます! 投げ銭と売上は、ホテルステイの軍資金にさせていただいております。