才川翔一朗

クリエイティブディレクター。89世代。立命館大学映像学部(実写映画)、広告代理店を経て…

才川翔一朗

クリエイティブディレクター。89世代。立命館大学映像学部(実写映画)、広告代理店を経て独立。株式会社無形 代表。兼 クリエイティブを投資する NEWSメンバー。立命館大学特別講師(広告映像表現)。 建前が多めなキャラづくり人間の、唯一かっこつけずに人間臭いままの本音はこちら。

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ロゴの着想を得るためだけに、僕は日帰りで神戸の酒蔵を訪ねた。

一時的な雨風を凌ぐことだけが目的であれば、プレハブの仮設住宅でいい。 震災時に活躍した仮設住宅。 雨風が凌げるだけでありがたいことは前提だが、当然住む上での欠点は多い。 例えば、機密性が高く結露が起こりやすい。夏は暑くて冬は寒い。壁は薄く生活音も漏れやすい。 仮設は、やっぱり仮設レベル。 長く住みつづけることを前提としていない設計だ。 一方で、通常の住宅は、30年以上と長く住むことが前提。 建築士が設計し、使用する材質を厳選。 大工の職人技で、その土地に最適な家を建てる。

    • いますぐ思い浮かばない「恩師」も、絶対にいるんだと思う。

      小学校の先生の名前なんて覚えてる? どうせ忘れちゃうんだからさ、適当でいいんだよ。 映画「怪物」の1シーン。 クラスに悩みを抱えた小学校教師の彼氏に、その彼女がそんなに深く考えないで、というニュアンスで励ます時の言葉。 映画のストーリーとは関係なく、 胸がチクッとして、考えさせられて、noteのテーマにしたくなる印象的な台詞だった。 (このセリフ、当事者である小学校の先生たちは何を思ったんだろう。聞いてみたいなあ。) 僕自身の記憶を振り返ってみる。 小学校の先生の名

      • 中国人整体師が、この街を去った。前に進むために。

        12年前まで大学生として京都に住んでいた。今も京都に仕事で行くことが多いが、当然景色は変わる。 僕が通った馴染みの定食屋が、営業していた。 僕が大学4年間働いた居酒屋は、テナント募集中だった。 僕が住んだ古いアパートは、よりボロくなって残っていた。 僕が横になって昼寝した校舎のソファは、横になりにくい椅子に変わっていた。 僕が卒業した映像学部は、来年2024年から大阪キャンパスに移る。 つまり、京都キャンパスで映画を撮る後輩たちの光景がもう見られなくなる。 ノスタルジッ

        • ライバルの存在は、いつまで原動力になるのだろう。

          サッカーでは、メッシ - Cロナウド。水泳では、瀬戸大也 - 萩野公介。柔道では、阿部一二三 - 丸山城志郎。 同じ時代を生きるライバルがいると切磋琢磨できて高め合えるし、それは最高のドラマにもなる。 トップアスリートと比較するのもおこがましいけど、振り返れば、自分もライバルに恵まれてきた気もする。 あいつより、サッカーが上手くなりたい。売上を上げたい。早く賞をとりたい。普通の人ができない経験がしたい。先に偉くなりたい。名を挙げたい。 コロナ禍に入る前の30歳まで、比較的自

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        ロゴの着想を得るためだけに、僕は日帰りで神戸の酒蔵を訪ねた。

          「生き急がない勇気」

          人生は短いから、基本的に生き急ぐものであるべきだと今でも思っている。 2023をどんな年にしようと、1月からもやもや考えていて、思い立って久しぶりにnoteを書く。 突っ走っていると、止まるのが怖くなる。 忙しい状態を維持していると気付きにくくなる、大事なものを見失わないために。 年末年始は、決意表明が飛び交っていた。 年賀状代わりのSNS投稿で決意を新たにする人も多い。新年会でなにかと頻出する話題でもある。 ぼく自身は、決意表明は聞いている方が楽だ。 というか、話したく

          「生き急がない勇気」

          隠れ亭主関白の自分に向き合った話 / 産後クライシスを読んで

          これは、僕の育児休業中に気づいた、育児の話ではなく、家事の話。 娘の誕生のおかげでようやく気づいた大事な心構えを、家事分担で悩む夫婦いずれかの代弁者となって、夫婦円満のきっかけになってほしいと思って書いている。 そもそも、家事とは"気付くこと"で発生するということを実感した。 排水溝が髪の毛まみれなのでは?(大掃除の時にしかやらない)シーツはもう汚れてるんじゃないか?(変えようと思う頻度が僕は少ない)そろそろごま油がなくなったのではないか?(料理しないし気づかない) "気

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          納期がないと動けない 忙しい乱用者の自分へ

          「忙しい」ほど、万能で厄介な言い訳はない。 イヤな仕事、気の乗らない誘いを断る時には、この言葉は切り札になるから便利だ。 忙しい=自分の人生で優先順位が低い、という解釈が正しいと思う。 どんなに忙しい人でも、会いたい人には会うし行きたいところには行く。バタバタしてると連絡のつかないパートナーに、連絡くらいできるでしょ!という場面をよく見るが、残念ながら優先順位の下がった結果。性格がマメだとか、そういうことではない。仕事の連絡はもちろん返せるし、実は友達の誘いに即レスしてた

          納期がないと動けない 忙しい乱用者の自分へ