才川翔一朗

クリエイティブディレクター。89世代。立命館大学映像学部(実写映画)、広告代理店を経て…

才川翔一朗

クリエイティブディレクター。89世代。立命館大学映像学部(実写映画)、広告代理店を経て独立。株式会社無形 代表。兼 クリエイティブを投資する NEWSメンバー。立命館大学特別講師(広告映像表現)。 建前が多めなキャラづくり人間の、唯一かっこつけずに人間臭いままの本音はこちら。

記事一覧

固定された記事

ロゴの着想を得るためだけに、僕は日帰りで神戸の酒蔵を訪ねた。

一時的な雨風を凌ぐことだけが目的であれば、プレハブの仮設住宅でいい。 震災時に活躍した仮設住宅。 雨風が凌げるだけでありがたいことは前提だが、当然住む上での欠点は…

133

いますぐ思い浮かばない「恩師」も、絶対にいるんだと思う。

小学校の先生の名前なんて覚えてる? どうせ忘れちゃうんだからさ、適当でいいんだよ。 映画「怪物」の1シーン。 クラスに悩みを抱えた小学校教師の彼氏に、その彼女がそ…

才川翔一朗
5か月前
8

中国人整体師が、この街を去った。前に進むために。

12年前まで大学生として京都に住んでいた。今も京都に仕事で行くことが多いが、当然景色は変わる。 僕が通った馴染みの定食屋が、営業していた。 僕が大学4年間働いた居…

才川翔一朗
10か月前
21

ライバルの存在は、いつまで原動力になるのだろう。

サッカーでは、メッシ - Cロナウド。水泳では、瀬戸大也 - 萩野公介。柔道では、阿部一二三 - 丸山城志郎。 同じ時代を生きるライバルがいると切磋琢磨できて高め合えるし…

9

「生き急がない勇気」

人生は短いから、基本的に生き急ぐものであるべきだと今でも思っている。 2023をどんな年にしようと、1月からもやもや考えていて、思い立って久しぶりにnoteを書く。 突っ…

54

隠れ亭主関白の自分に向き合った話 / 産後クライシスを読んで

これは、僕の育児休業中に気づいた、育児の話ではなく、家事の話。 娘の誕生のおかげでようやく気づいた大事な心構えを、家事分担で悩む夫婦いずれかの代弁者となって、夫…

33

納期がないと動けない 忙しい乱用者の自分へ

「忙しい」ほど、万能で厄介な言い訳はない。 イヤな仕事、気の乗らない誘いを断る時には、この言葉は切り札になるから便利だ。 忙しい=自分の人生で優先順位が低い、と…

31
ロゴの着想を得るためだけに、僕は日帰りで神戸の酒蔵を訪ねた。

ロゴの着想を得るためだけに、僕は日帰りで神戸の酒蔵を訪ねた。

一時的な雨風を凌ぐことだけが目的であれば、プレハブの仮設住宅でいい。
震災時に活躍した仮設住宅。
雨風が凌げるだけでありがたいことは前提だが、当然住む上での欠点は多い。
例えば、機密性が高く結露が起こりやすい。夏は暑くて冬は寒い。壁は薄く生活音も漏れやすい。
仮設は、やっぱり仮設レベル。
長く住みつづけることを前提としていない設計だ。

一方で、通常の住宅は、30年以上と長く住むことが前提。
建築

もっとみる
いますぐ思い浮かばない「恩師」も、絶対にいるんだと思う。

いますぐ思い浮かばない「恩師」も、絶対にいるんだと思う。

小学校の先生の名前なんて覚えてる?
どうせ忘れちゃうんだからさ、適当でいいんだよ。

映画「怪物」の1シーン。
クラスに悩みを抱えた小学校教師の彼氏に、その彼女がそんなに深く考えないで、というニュアンスで励ます時の言葉。

映画のストーリーとは関係なく、
胸がチクッとして、考えさせられて、noteのテーマにしたくなる印象的な台詞だった。

(このセリフ、当事者である小学校の先生たちは何を思ったんだ

もっとみる
中国人整体師が、この街を去った。前に進むために。

中国人整体師が、この街を去った。前に進むために。

12年前まで大学生として京都に住んでいた。今も京都に仕事で行くことが多いが、当然景色は変わる。

僕が通った馴染みの定食屋が、営業していた。
僕が大学4年間働いた居酒屋は、テナント募集中だった。
僕が住んだ古いアパートは、よりボロくなって残っていた。
僕が横になって昼寝した校舎のソファは、横になりにくい椅子に変わっていた。

僕が卒業した映像学部は、来年2024年から大阪キャンパスに移る。
つまり

もっとみる
ライバルの存在は、いつまで原動力になるのだろう。

ライバルの存在は、いつまで原動力になるのだろう。

サッカーでは、メッシ - Cロナウド。水泳では、瀬戸大也 - 萩野公介。柔道では、阿部一二三 - 丸山城志郎。
同じ時代を生きるライバルがいると切磋琢磨できて高め合えるし、それは最高のドラマにもなる。

トップアスリートと比較するのもおこがましいけど、振り返れば、自分もライバルに恵まれてきた気もする。
あいつより、サッカーが上手くなりたい。売上を上げたい。早く賞をとりたい。普通の人ができない経験が

もっとみる
「生き急がない勇気」

「生き急がない勇気」

人生は短いから、基本的に生き急ぐものであるべきだと今でも思っている。
2023をどんな年にしようと、1月からもやもや考えていて、思い立って久しぶりにnoteを書く。
突っ走っていると、止まるのが怖くなる。
忙しい状態を維持していると気付きにくくなる、大事なものを見失わないために。

年末年始は、決意表明が飛び交っていた。
年賀状代わりのSNS投稿で決意を新たにする人も多い。新年会でなにかと頻出する

もっとみる
隠れ亭主関白の自分に向き合った話 / 産後クライシスを読んで

隠れ亭主関白の自分に向き合った話 / 産後クライシスを読んで

これは、僕の育児休業中に気づいた、育児の話ではなく、家事の話。
娘の誕生のおかげでようやく気づいた大事な心構えを、家事分担で悩む夫婦いずれかの代弁者となって、夫婦円満のきっかけになってほしいと思って書いている。

そもそも、家事とは"気付くこと"で発生するということを実感した。

排水溝が髪の毛まみれなのでは?(大掃除の時にしかやらない)シーツはもう汚れてるんじゃないか?(変えようと思う頻度が僕は

もっとみる
納期がないと動けない 忙しい乱用者の自分へ

納期がないと動けない 忙しい乱用者の自分へ

「忙しい」ほど、万能で厄介な言い訳はない。

イヤな仕事、気の乗らない誘いを断る時には、この言葉は切り札になるから便利だ。

忙しい=自分の人生で優先順位が低い、という解釈が正しいと思う。
どんなに忙しい人でも、会いたい人には会うし行きたいところには行く。バタバタしてると連絡のつかないパートナーに、連絡くらいできるでしょ!という場面をよく見るが、残念ながら優先順位の下がった結果。性格がマメだとか、

もっとみる