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自己紹介と,自己紹介の欲求不満

「インタビューさせて下さい!」という投稿をしてほっとしたら,ふと私がまだ自己紹介をしたことが無いことに気が付きました。名前も変わりましたし,良い機会ですのでさせていただきます。

お初にお目にかかります方,ありがとうございます。これまでも関わってくださった方,ありがとうございます。「はなすば」と申します。

今までは違う名前で自身のエッセイ(的ななにか)を投稿していたのですが,今後私だけでなく皆さんのお話も投稿することを考えて改名いたしました。

私個人の思いや考えを「放す場」であり,皆さんが「話す場」でもある…そんなことを考えての「はなすば」です。

私自身は,現在主に臨床心理学を学んでいる学生です。

調べる・考える・喋る・食べる・聴く・歌う…そんなことが大好きです。

以後お見知りおきのほどよろしくお願いいたします。

自己紹介の欲求不満

ここまで書いておいてあれなのですが,私実は普通の自己紹介があまり好きではないんです。嫌いなわけではないのですが,なんというか,犬が「待て」をされている時の気持ちはこんな感じなのかな,と思ったりします。

というのも,一般的な自己紹介って「名前,出身地,好きな食べ物,特技」とかじゃないですか。これらは高い確率ではないにせよ,全て被る人がこの世に存在できる。だから,このような情報を聞いても目の前の人を知れた気がしなくて,自己紹介の後はその初対面の方と対話する時間を待つんです。

私は,その人をその人たらしめるものは「思い」だと考えています。

価値観や考えのプロセス,その人の外でも存在する話ではなくその人の中にしかない話が聞きたい。出身地よりは「その出身地での思い出」,好きなものよりは「好きな理由」,特技よりは「得意になった経緯」が知りたい。もしかしたら後者を聞いたら,「自分と気が合わない人かと思ったら,違うものに対して同じ思いを抱いていた!」みたいなことがあるかもしれない。

例えば,よく「趣味は映画鑑賞です」という言葉を聞きますよね。これ意外と人によって意味が違うと思うんです。好きなジャンルなんかも色々ですが,「毎日映画を観ています」「週末に部屋を暗くして,お酒と映画をしっぽり楽しむのが唯一の楽しみです」「洋画を観て分からない英語を聞き,頭が空っぽになるのが好き」「映画を見て色々考察するのが好き」「ダイナミックな音楽を映像一緒に楽しめるのサイコーー!」「自分が知らない・なれないものに触れたい」「素敵な衣装デザインを観てると楽しい」…などなど。

同じ趣味なのに,楽しみ方は無限にあります。

だから同じ趣味を持っていても,全然楽しみ方が違くて「同じ趣味」だと思っていたがゆえにむしろ分かり合えない…ということがあるかもしれない。その一方で,「映画全然興味ない相手が,私が映画好きな理由と同じ理由でお散歩が趣味だった!」ということが起こるかもしれません。そんなことを思っていると,一問一答の自己紹介ではなくその人との対話を求めてしまいます。

更に言うと,私と話すその人と,他の人と話すその人ですら違ったように映ると思います。対話をするなかで,絶対に知りつくせないと知りながら,相手のことを知っていきたいのです。

なので,もし良かったら上記の自己紹介ではなく「放す場」を読んでいただけると私のことをよく知っていただけるかもしれません。上手く自己紹介できていない自覚はありますし…ここまで読んでくださった方がいたらの話ですが。いらっしゃいましたら,大変ありがたく嬉しく思います。

これからもよろしくお願い申し上げます。

はなすば

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