見出し画像

6.コーヒーが上手いから繁盛するわけではない、本は上手いから売れるわけではない、法則を児童文学作家さんから知る



こんにちわ。
2011年に、都内はずれで1人で雑貨カフェを細々とひっそりとオープンしはじめたsaki&pekoと申します。
その後の出来事を綴ってまいります。
少しあやしくふしぎな世界も入るかもですが、よろしくです。


こんにちわ おはよう こんばんわ!

たまーに、忘れた頃に時々来てくれるお客様で児童文学作家さんがいて、わたしはさりげなく刺激をいただきます。

2015年くらいの話。

数年前から店に来てくれるようになり、毎回書き物をしていました。
聞けば児童書作家になりたいと。

そしてその年のある日、
「受賞しました!」といった!
数年応募していたとある出版社の新人賞を受賞したのです。

「えー!ズルい」
答えてしまった。
なぜならわたしも小説家になりたかったから。

「その答えを待ってましたよ」
彼女はニヤリとしました。

彼女は才能と努力と根性があるから受賞したわけだけど、わたしにはなかっただけ。
でも嬉しかったなあ。

「徹子の部屋に出ることがあれば、店で書いていたこと話してね」
わたしは言った。

出版社の受賞式パーティーにも呼んでいただいた。
経験したことのない不思議な光景だった。

それからたくさん本をだしているから、ますます来てくれるのはたまーになんだけど。

彼女がたまーに来てくれるときは、心底疲れたとき、らしい。
それなら、時々ではなくたまーに来るくらいがいいよね。

 
 

昔、となりの駅にできたカフェのことを話してくれた。
「すてきなカフェなんだけど、これといってうーん、特徴がないかなあ、すてきなんですけど、、」

なんかわかる。
オシャレで洗練されていて、流行もあって。
いや、今時なカフェだけど、なにか足りない。すてきだけどなんだろうか。

「作家さんにもいるんです。すごく文章が上手で、完成されているんだけど、売れない。わたしは決して上手くない。けど、本屋で手にとってもらえてる、、、」

その違いはなんだろうか。

「個性や特徴があるのかな。おどろきとか、ほかにないもの。あのカフェも、かわいくてすてきだけど、どこにでもありそうなカフェなんだ」

確かに。

カフェの学校でも、流行りのカフェの内装とかテーブルとか、床とか、雰囲気とか、いろいろ教わった。
そんなカフェ、よく見かける。
たしかに。

「でもこの店は、いつなにが起こるかわからないから、目が離せないんですよ」
と、言ってくれた。

わあお!
なんということでしょう❤️

ばくだんを抱えた店ではないけど、確かに動いている店だ。
動きすぎているくらいかも?

なぜかといえば、ディズニーランドが大好きだからだ。
ディズニーランドは完成しない遊園地だと聞いた。
完成しない遊園地!

なんてステキでワクワクするの!?
だから「ディズニーランドみたいな店にしたい」とずっと思っていて。

だから、もくろみは、成功だな。

わたしは、小さな頃からの癖や性格や性質が、マイナスと思ってきた。
たとえば、ひとつ興味のあることに執着してのめり込むとか、かといえば多動とか、なんでも飛びつく好奇心とかとか。

けれど、そのマイナス性質を生かした店になっているわけだ。
わたしにとって、なんてステキなお褒めの言葉だろう。
自分の特質や得意なことは、やはり大切な財産なんだな。

これって、人も仕事にもなんにでも当てはまる方式ではないかしらん。

ではまたー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?