4.わたしの脳内会議は個展に向けるべく激しくバトルするのだ。
こんにちわ。
あなたは、どうして今のあなたになったの?
よくそう聞かれます。そんなきっかけから、このnoteを書き始めました。
2011年に、都内はずれで1人で雑貨カフェを細々とひっそりとオープンしたsaki&pekoと申します。
名前はわたしの中の2人、ふたつですが1人です。
そんなわたしの店や自分のまわりの出来事を綴ってまいります。少しあやしくふしぎな世界も入りますが、よろしくです。
2017年あたりから。
そして銀座のギャラリーの話の前のこと。
また脳内会議が始まった。
キノコ展を開催すべく、わたしは擬人化キノコを描いておりました。
そしてそのキノコたちは、わたしに語りかけてきたのです。
(初心をわすれたの?)と。
そして、あの頭の中で、わたしがいいました。
(わたし、銀座で個展をしたいー)
わたしは店をしながらイラストや人形や刺繍作品などを作って、少しずつ販売をしています。
確かに今まで個展とかしたことはありません。
誰だって始めてがある。
うん、いいね、初個展してみたいかもね!
今店があるし、やろうと思えばいつでも個展はできます。
うん、チャレンジしてみようか?
わたしの中にはふたりいると何度も書いています。ひつこいくらい。右脳さんと左脳さん、男性性と女性性、みたいな?
思い切り突っ走っているpekoと、尻拭いをするまじめなsaki?
pekoは、後先考えず動いてしまう子どもなんですが、また奴がいきなりきりだした。
peko「わたし、個展をやりたい!」
うん、まあいいんじゃない?とsaki。
わたしは、イラストを描いたり、作品の創作もしています。主に羊毛人形やら刺繍作品など。
店をやりながら創作して、もちろん店で少しずつ販売をしているわけです。
店を始めたきっかけも、カフェというより、アトリエも夢だったからなんです。自分のアトリエをつくり、創作活動をしたいというのが夢だったのですよ。
なんの因果か?
神様や大祓詞やヒプノセラピストまでやることになってしまいましたが、好きなのはこっちなんです。だから店は、カフェでもあるけどアトリエでもあるんです。
で、7年目にしてやっとそこにきたのか??
pekoの閃いた個展。
うん、自分の店ができたことだし、ここで初個展をやろう!
わたしはそう思いました。
peko「あら、ここじゃないわよ。自分の店じゃだめよ。やるなら銀座でしょうー」
え〜?!
ちょいとちょいと、おまいさん、、、、
個展なんか初めてだしさ、とりあえずは店でチャレンジしてみたら?
それで、そのあと銀座でやったらいーじゃん。
peko「あーもーだめだめ、わかってないなー!
初めてだから銀座なんじゃないのー」
初めてで、銀座なんか無理よ!
そんなにたくさん作品を作れないしさ。
だいたい、銀座のギャラリーなんてプロがやる場所でしょ?
わたしみたいな初めての人がやる場所じゃないし?
だいたい料金だったべらぼうに高いのよ!
銀座で個展なんか、もちろんやれるはずがない。
peko「赤字の覚悟でいーじゃん」
奴は引かない。
赤字、、、?!
うーん、、、。
(他じゃだめなの!
赤字でもいい、とにかく銀座のギャラリーでやるのっ!)
じゃ来年。
(いやいやいやいや、今年じゃなきゃだめよ)
エェー??
だってもう春ですし、半年しかないけど?
そりゃーいくらなんでも無理でしょ?
個展にかかる時間、製作から準備から、告知から、金額がどれほどできるか?
それに見合う作品も商品も今はないし。
個展用に作る期間も最低半年から1年は必要ですのよ。
脳内会議だからどーでもいいんだけど、そんなバトルが始終繰り広げられていたのです。
でも、、赤字でもやる意味あるのかな。
奴がこんなに言うんだから。
いつも無鉄砲でなんも考えず突っ走るpekoにひっぱられて、今までもずっとこんなふうだったけど、結果やれて来たんだからね。
しかしなあ。
「いつか個展をやってみようかと思っているの」
「夢だけど、やるなら銀座とかいいなーって」
と、わたしは来てくれるお客にこの話を呟いていました。
うちの店が、いやわたしが、よくあるカフェと違うと思うのは、店主のわたしがなんでもかんでも全部話しちゃうことかもしれない。
決まってないこと、やりたいこと、失敗も、その途中過程も、不安も全て客に話してしまう。
人見知りとか、無口とか言いつつ、結局話している。
しかしながら、隠したいと思いつつダダ漏れな脳内思考は、案外いい結果を生んだりするのよね。
だから、なんでも口にすることって、すごくパワーがあるのじゃないかな。
と、実感しているのです。
ではまた。
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